普段使いの方の

ディスカウント・スーパー

OKのそばに新しく

寮のような建物ができました。

 

建物の歩道に沿った

植え込みスペースに

灰の木やら大手毬やら

白山吹やらが

植えられていることは

以前ご案内の通りです。

 

そこに

先々週の5月2日

鬼野老[オニドコロ]を

思わせなくもない植物が

茂っていることに気づきました。

 

小葉の髄菜・蕾

(2024年5月2日撮影)

 

樹名板などは見当たらず

ハナノナで調べてみても

「ヤマノイモ」とか出るくらいで

当てにならないため

ペンディングにしといたんですが

 

小葉の髄菜・蕾(アップ)

(2024年5月2日撮影)

 

本日、買い物に出た際

通りかかったら

開花しているようでした。

 

小葉の髄菜(2024.5.15)

(2024年5月15日撮影。以下同じ)

 

そこで今度こそはと思い

庭木図鑑 植木ぺディアで

白い花が咲く木」を見てみると

令部[リョウブ]という

とてもよく似ている花が

目にとまり。

 

そのページに飛んで見ましたが

「花はウメに似た小花の集合体」

とあって、花びらの形が異なります。

 

解説を下の方まで見てみると

【リョウブに似た花が咲く木】として

小葉の髄菜[コバノズイナ]が出ており

これだっ! と思い

そのページに飛んで

同定できたのでした。


 

小葉の髄菜は

北アメリカ原産で

明治時代に渡来。

 

日本在来種の

髄菜に似ていて

髄菜よりも

葉っぱが小さいので

「小葉の」と

つけられたそうです。

 

花期は5〜7月。

 

花弁は開花後の早い時期に

落ちてしまうらしく

今回花弁がついた状態で

見られたのは

ラッキーでした。

 

小葉の髄菜・開花初期

 

和名の漢字表記は

「小葉の瑞菜」というのも

あるようです。

 

和名の別名は

「アメリカ髄菜」のほか

令部に似ているので

姫令部[ヒメリョウブ]

というのもあるのだとか。

 

英名は

Virginia sweetspire で

spire は、手元の辞書によれば

「尖塔;円錐形のもの

(木や枝角の)尖端」

「螺旋、渦巻」といった意味が

あるようですが

今回の場合

どちらでも通りそうな……。

 

Virginia は

ヴァージンではなく

「ヴァージニア州の」

という方を意味するようです。

 

 

学名は Itea virginica で

季節の花300」によれば

Itea はギリシャ語の

「柳」が語源だそうです。

 

庭木図鑑 植木ぺディアの

小葉の髄菜のページを見ると

写真のキャプションに

「花は花穂の下から

 咲き上がる」

と書いてありますが

実際のところ

花穂のてっぺんは

下方を向いているので

咲き下がるように見えますね。

 

ですから

「柳」みたいといわれれば

なるほど確かにそうだと

腑に落ちたり。

 

 

「季節の花300」に

花穂の先まで開花した写真が

アップされていますけど

地元で見たものは

花穂の半分あたりまでしか

開花しておらず。

 

小葉の髄菜・開花初期(アップ)

 

いずれ花穂の下の方まで

開花するんでしょうね。

 

満開の時に行き当たって

見られるといいんですけど。