さきおととい(4月4日)
日本近代文学館から
下北沢まで歩いた際
黄色い花をよく見かけた
という話の完結編です。
井の頭線・池ノ上駅の
下北沢方面側の踏切を渡って
三つ目か四つ目の路地を左折し
まっすぐ進むと
やがて下り坂となり
三軒茶屋駅と下北沢駅をつなぐ
茶沢通りに出ます。
茶沢通りに出て
左折したすぐのところに
古書ビビビという古本屋があり
その横がディスクユニオンで
下北沢まで歩くと両店とも
よく寄るんですけど
それはともかく。
茶沢通りに出る少し前の
下り坂の途中に咲いている
黄色い花に目がとまりました。
ハナノナで調べてみたら
「カロライナジャスミン
別名:ゲルセミウム
イエロージャスミン
イブニングトランペット」
と出ましたけど
これは一発で正解かも、です。
かも、というのは
カロライナジャスミンが
蔓性の低木に分類されるのに
今回のは蔓性には見えないから。
でも
花や蕾の形状は明らかに
カロライナジャスミンそのもの
なんですよね。
「園芸ネット」の写真には
細い幹が確認でき
今回見たものと
似ているといえばいえますから
やはりカロライナジャスミンかしらん。
今回見たものは
こんもりと丸い樹形なので
何だか違和感があるんですけど
フェンスに寄りかかって
樹形を保っているのだと考えれば
やはり蔓性らしいのかもしれず。
カロライナジャスミンは
自生地である
アメリカのカロライナ州から
名前が採られています。
ジャスミンとはいいながら
お茶の原料として知られる
ジャスミンとは関係がなく
カロライナ州原産の
ジャスミンのような香りのする花
ということで名付けられたようです。
ジャスミンのような
香りがするとはいえ
木全体に有毒物質を含むので
ジャスミンティーには
使えないのだとか。
というわけで
ジャスミンの漢字表記
「茉莉花」は
使わないことにしました。
「季節の花300」には
偽ジャスミン Fales jasmin
という別名が載ってますが
これなら「偽茉莉花」と書くのも
いいかもしれませんけど。( ̄▽ ̄)
ハナノナが表示した別名のうち
イヴニングトランペットは
花の形がトランペットに
似ているからだろう
と想像がつきますけど
なぜイブニングなのか。
トランペットフラワーと
いわれる場合もあるだけに
なおさら気になりますね。
別名のうち
ゲルセミウムは
学名の属名 Gelsemium に
由来します。
「季節の花300」によれば
この属名は
ジャスミンを示すイタリア語
gelsomino が語源だとか。
学名の種小名
sempervirens に由来する
センペルヴィレンス
という別名もあります。
sempervirens は
「常緑の」
という意味だとか。
というわけで
黄色い花をよく見かけた話の
最終回でした。
黄華鬘[キケマン]
姫金雀枝[ヒメエニシダ]
そして今回の
カロライナジャスミンと
これまで取り上げたことのない花を
4種類も見かけたのであれば
「よく見かけた」といっても
いいのではないかと思いますが
いかがでしょう。( ̄▽ ̄)