これも

おととい(4月4日)のこと。

 

黄色い花をよく見かけた

という話の続きです。

 

 

改築中の

世田谷区立池之上小学校を

左手に見ながら進む

細い道を出て右折すると

すぐに池ノ上駅の踏切に

ぶつかります。

 

細い道を出て

踏切にぶつかるまでの

わずかな途上

ビルの下に置かれていた

鉢に咲いている黄色い花が

目にとまりました。

 

姫金雀枝(鉢植)

 

ハナノナで調べてみると

「エニシダ」と出ましたが

 

姫金雀枝(ハナノナ)

 

帰宅後、検索してみたら

ほぼ正解でした。

 

ほぼ、というのは

金雀枝[エニシダ]は本来

2〜3メートルくらいになる

落葉性低木だからで

鉢植えで小さくまとまるとは思えず

そこでさらに検索してみたら

姫金雀枝[ヒメエニシダ]という

鉢物として流通している種だと

分かった次第です。

 

 

季節の花300」によれば

金雀枝は金雀児とも書くそうで

江戸時代に渡来した際

オランダ語の花名 genista

(ヘニスタ または ゲニスタ)を

聞き間違えたことに

由来するのだとか。

 

英名はブルーム Broom.

 

これは「箒[ほうき]」

という意味だそうで

この木の枝を束ねて

箒を作っていたことに

由来するようですが

それは本来の金雀枝の方でしょう。

 

金雀枝の学名

Cytisus scoparius の種小名は

「箒のような」

という意味だそうですが

姫金雀枝の学名

Cytisus racemosus の種小名は

「蔓のような」

という意味のようです。

 

属名の Cytisus は

「エニシダ属」という意味ですが

この属名そのままの

キティススという名でも

呼ばれることがあるようです。

 

ですから

ハナノナの結果は

あながち間違いとも言えず

というわけです。

 

 

なお

漢字で「金雀花」と書く場合は

金雀枝を指す場合もありますけど

以前、当ブログでも取り上げた

群雀[むれすずめ]を指すのが

一般的かと思います。

 

中国では「金雀花」と書いて

群雀を指すため

それと紛らわしいので

「花」の字を「枝」の字に

変えたとかいう説明を

どこかで読んだ記憶があるんですけど

メモしておかなかったため不詳。

 

もっとも

金雀枝も群雀も花の形状は

たいへんよく似ていますけどね。

 

 

群雀の盆栽もあるようで

樹木図鑑 植木ぺディア

写真がアップされていますが

花がついてないからなのか

以下のものとかなり雰囲気が違いますね。

 

 

盆栽があると知って

あるいは、と

思ったりしちゃいましたが

自然の群雀も盆栽の群雀も

枝に花がつく時の

つき方が異なりますから

今回のは金雀枝で

間違いないでしょう。

 

 

オザキフラワーパーク

というサイトの記事によると

姫金雀枝は

本来の金雀枝と違い

暑さに弱く寒さにも弱いそうで

日本の気候とは基本的に

合わないのだとか。

 

最近は寒暖の差が

激しいですから

育てている方の苦労も

ひとしおではないか

と思われますし

寒い時などは屋内に

入れているのかも知れず。

 

だとしたら

おととい見られたのは

ラッキーだったわけですね。(^ ^)v