前回ご案内

Voices of Music による

《スターバト・マーテル》を

視聴してから、続けて

以前にも観たことのある

シュトゥッツマン指揮の演奏を視聴。

 

以前は

さほどとも思いませんでしたが

今回、観直すと、実にいい。

 

やっぱり

《スターバト・マーテル》が

しっくりとくるように

なってきたんだなあ

と改めて思った次第です。

 

 

演奏はソリストが

カウンターテナー歌手の

フィリップ・ジャルスキーと

ハンガリー出身のソプラノ歌手

エメーケ・バラート(Emőke Baráth)。

 

演奏は

ナタリー・シュトゥッツマンが

2009年に創設した

古楽系室内管弦楽団

オルフェオ55で

指揮はもちろん

シュトゥッツマンです。

 

フランスは

フォンテーヌブロー宮殿の

三位一体礼拝堂で

2014年4月に

演奏されたものの映像です。

 

 

ジャルスキーの名前は

ヴィヴァルディの

カンタータを歌うCD

聴いたことがあり

名前は知ってました。

 

シュトゥッツマンも

キングズ・コンソートの

ヴィヴァルディ声楽曲全集

その他のCDで、いつのまにやら

名前を見知っておりました。

 

知らないのは

バラートだけでしたけど

ナイーヴ naïve から出ている

ヴィヴァルディの歌劇の

何枚かに参加しているようです。

 

YouTube に

ジャルスキーとの二重唱が

いくつかアップされていますので

息の合ったコンビなのかもしれません。

 

ちなみにジャルスキーは

コントラルト歌手としての

シュトゥッツマンと

二重唱も録音しているようで

その3人が揃っているわけですから

これは期待するなという方が無理。

 

 

冒頭の演奏が始まってから

ソリストが入っていくのは

演出としてカッコいいですね。

 

冒頭楽曲がゆっくり目なので

大丈夫かしらと思いましたけど

聴き進めるうちに

気にならなくなりました。

 

緩急自在の器楽演奏に加え

ソリストが絶品で

悲壮感や叙情性もたっぷり。

 

これは誰であっても

文句なしに薦められる

名演だと思います。

 

 

器楽編成は

第1ヴァイオリン4

第2ヴァイオリン4

ヴィオラ2、チェロ2

コントラバス1、テオルボ1

ポジティフ・オルガン1で

これが本来の規模だと思います。

 

ちなみに

ヴァイオリニストの一人として

2019年に亡くなった

日本人バロック・ヴァイオリン奏者

渡邉さとみが加わっています。

 

 

放送バージョン(?)というのか

ジャルスキーのインタビューが

冒頭に挿入されている映像も

アップされています。

 

 

フォンテーヌブロー宮殿の

外観も冒頭で映るので

映像的には楽しめるかも。

 

ただし

演奏だけの映像の方が

ストイックで美しいと

個人的には思いますけどね。