18日(日)は
午後から池袋での
模試の会議に出席したあと
渋谷経由で代官山に移動し
久しぶりにライブハウス
「晴れたら空に豆まいて」に
行ってきました。
MotionGallery drinks のイベントで
ゲストでいらした辻香織さんが
18日のライブのチケットを
持参していたのですけど
「晴れ豆」なら何度か
行ったことがあることにも背中を押され
直接予約を入れるということに
何となくなってしまったという。( ̄▽ ̄)
イベントの主賓である宍戸留美さんも
以前からツイッターなどで
しきりと勧めていましたし
先日の風知空知のイベントでは
「辻さんにチェキを撮ってもらった人
ライブに行くのはマスト」
みたいなことを言っていたこともあり。
電車の乗り換えで渋谷に降りたとき
レコファンとディスクユニオンに寄ったので
「晴れ豆」に着いたのは
開演20分前くらいになってました。
入ってみると、たいした盛況で
こんな賑やかな「晴れ豆」を見たのは
初めてかも、とか思いながら
ドリンクを確保して
左側の壁の花となりました。
開演は18:30で
5分ほど圧して始まりました。
高田渡のカバー曲「コーヒーブルース」で
メジャー・デビューした際
「ネオフォーク界のアイドル」として
注目されたことを踏まえてでしょう
最初は辻さんがひとりで登壇、
アコギ1本でのステージでした。
2曲目に演奏された
森田童子の「ぼくたちの失敗」は
小学生のころ『高校教師』(1993)を見て
ヘビロテするくらい好きになり
卒業式で歌わせてもらおうと
提案したこともあるそうです。
卒業式で歌うには暗すぎる
ということで却下されたそうですけど。( ̄▽ ̄)
3曲目からは
当日のサポート・メンバー
上田禎、豊福勝幸、上田壮一の
お三方が加わっての演奏となりました。
上田禎さんは基本ギターで
曲によっては
「晴れ豆」備え付けのピアノを演奏。
上田壮一さんは基本ピアノで
曲によってはキーボードを弾いたり
パーカスを担当したりしてましたし
豊福勝幸さんも
コントラバスとベースギターを
曲によって弾き分けてました。
上田禎さんは2010年から
サウンドプロデューサーを務めており
当日、歌われた曲が
ミニアルバム『夏風』(2006)収録曲
「プラム」を除き
すべて上田禎さんの曲だったのも
そういう事情なのでしょう。
それらの曲の中には
以前、風知空知でのライブ イベント
「Like a Hepburn」で歌われたものも
ありましたけど
印象が全然違う感じでした。
先日の MotionGallery drinks で
宍戸留美さんと声が似ている
という話になった際
骨格が同じだと声が似るらしいよ
なんて宍戸さんが話してましたけど
その日、アコギでデュエットされた
「Oh! You Sweetheart」を聴いた限りでは
なるほど似ていると納得されたのですが
「晴れ豆」のステージを聴いたら
印象がガラッと変わってしまったという。
「晴れ豆」のPAがいいというのを抜きにしても
わりと張りのある声という感じで
サポートの楽器に埋もれることなく
宍戸さんのシルキーボイスないし
ベイビーボイスとは
ぜんぜん違うなあ
と思ったりしたわけです。
「晴れ豆」のステージの広さも
影響しているかも知れないですけれど。
つらつら考えてみたところ
上田禎さんの曲はクセがあるというか
『インスタント パリジェンヌ』(2013)
『December Waltz』(2016)では
ヨーロッパ志向、フレンチポップ志向が
感じられたのに
『ラ・ノーチェ・デ 浅草』(2016)や
『カオリバー』(2017)では
昭和歌謡テイストをベースにした曲を書いて
ガラッとイメージを変えてきており
それぞれ、わりと輪郭がくっきりしている
という印象を受けます。
そもそも昭和歌謡が
歌詞がくっきりと歌われる曲が
多いのかもしれませんけど。
そんなこんなで
辻さんの声も張りが要求される
という解釈に至ったのですけれど
さて、どんなもんでしょうか。
ちなみに辻さんもMCで
上田禎さんがサウンドプロデューサーとなり
『インスタント パリジェンヌ』を出したことで
自分の音楽性が広がった気がする
と話してました。
自分(老書生)の場合
「Like a Hepburn」で
初めて聴いたこともあり
『インスタント パリジェンヌ』や
『December Waltz』に入っている
軽快な曲はわりとお気に入りです。
とはいえ
昭和歌謡テイストの側面も
なかなか興味深い。
「ラ・ノーチェ・デ 浅草」は
昭和のムード歌謡テイストが
ストレートに出ています。
ザ・ピーナッツの
「ウナ・セラ・ディ東京」を
思わせるようなところもあるのに
いきなり『アタックNo.1』テイストが
アクセントとして入ってきたり。
今回の曲でいうと
たとえば「カオリバー」では
GAROの「学生街の喫茶店」を
引用した感じのサビがあって
ちょっと驚かされましたが
(しかもコール&レスポンス部分w)
その他のフレーズにも
70〜80年代歌謡曲からの引用が満載で
ここはあの曲から、というふうに
穿鑿してみたくなるところがあります。
委嘱作品の「夢を、涙を」でも
途中の間奏部分で
大河ドラマか清張映画か
というようなフレーズがあり
こういう上田テイスト的なもの
昭和歌謡的な仕掛けの部分は
ハマるとクセになりそうですね。
どういう方向性を目指しているんだろう、
Mi-Ke みたいな方向なのかなあ
純烈の方向とも重なるのかなあ、と
いろいろ考えるのも楽しかったり。
ちなみに当日は
ルミカオリの持ち歌
「Oh! You Sweetheart」が
辻香織ソロ・バージョンで
演奏されました。
これは、将来はともかく、今のところ
かなりレアなのではないでしょうか。
アンコール前の最後の曲
「ずっと」を歌う前には
これを歌う時はいつも泣いてしまうけど
今回は泣かないようにしたいと
MCで言っていたんですが
途中で感極まって泣き出してしまう
ということがありました。
曲が終わってから上田禎さんが
「なぜ泣ける歌なのか(お客さんに)
ぜんぜん伝わっていない」
とツッコミを入れ(会場笑)
泣いて歌えなくなったところから
もう一度歌い直すという
ということがありましたけど
こういう展開も珍しい。
このときの他にも
上田禎さんから
ツッコミめいたコメントがあって
面白かったです。
「インスタント パリジェンヌ」を歌ったあとに
誕生日へと日付けが変わった瞬間
シャンパンを買おうと思ったけど
今日のライブのために我慢した
今も我慢している
という話をMCでしたとき
「呑めばいいやん」と上田さんが言って
ビールを注文し会場と乾杯する場面があったり。
メジャー・デビューから今年で
何年になるのか計算してみたけど
合ってるかどうか心配だ
という感じの話をしたとき
上田さんが「正解」と
ボソッと言う場面があったり。
いつもこんな感じなんでしょうかね。
アンコールでは最初に
バースデイ・ケーキの贈呈と
ローソクを吹き消すという
お約束の儀式がありました。
バースデイ・ライブでもありますからね。
そのあと
いなばのペットフード
「CIAO [チャオ] ちゅ〜る」の
CMソングのロングバージョンが
演奏されました。
自分はテレビをほとんど観ないので
当のCMをテレビで観たことはないんですけど
一般的な認知度は高いんでしょうね。
辻さんの中でもっとも知名度のある曲であり
YouTube にアップされているものは
いなばが映像を募集して集まった
出演した猫の名前はクレジットされていても
歌っている辻さんの名前は出ないのだとか。
だから歌い手の名前を拡散してください
ということでしたが
せっかくですから
映像をこちらに貼り付けておきます。
上に貼付けた YouTube のコメント欄には
カラオケでも歌えると書いてありますけど
そちらにも名前が出ないのか知らん。
ちなみに第2弾もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=ldxYuP9BRwQ
第2弾については
アドレスを貼り付けておくだけにしますが
最後に「いなば!」と叫ぶ台詞入りで
コンサート当日も最後に
「いなば!」と叫んでました。( ̄▽ ̄)
すべて終了したのは20:35ごろ。
終了後、物販コーナーに
辻さんが顔を出し
購入されたCDにサインをしてました。
チェキ撮影ができるセットも
販売されていたようで
そちらは完売。
自分は
当日歌われた曲の入ったシングルと
なんだかレアっぽい
(でも年季の入ったファンの人なら
当然、持っているのであろう)
カバー・アルバムを購入。
(KAOMISE Records. KAOM-1121、2017.10.21)
(右:KAOMISE Records. KAOM-1123、2018
左:SREVOC. SRVC-1007、2008.9.17)
上掲・右が新譜の『夢を、涙を』で
カバー・ジャケットの撮影は
宍戸留美さんです。
辻さんがMCで
自分のふだんの素の感じが
よく出ていると話してました。
『カオリバー』に
サインしてもらっている間
ちょっとお話をしてから
そのまま撤収。
その間、チェキ撮影の人たちが
列を作って待っているのは
なかなか壮観でした。
最後に当日のセットリストを掲げておきます。
01.コーヒーブルース(高田渡のカバー)
02.ぼくたちの失敗(森田童子のカバー)
03.プラム
04.インスタント・パリジェンヌ
05.涙がこぼれたの
06.あのね
07.グッバイ
08.そばにいたいのです
09.シャンソンが止まらない(niina 名義曲)
10.Oh! You Sweetheart[solo ver.]
11.カオリバー
12.Hello mister(niina 名義曲)
13.ずっと
【以下、アンコール】
14.ちゅ〜るしよ!
15.夢を、涙を
16.みんなつながれ
歌う前に曲名を言っていたので
表記以外は
まず間違いないと思いますけれど。
「あのね」、「グッバイ」
「そばにいたいのです」の3曲は
クラウドファンディングで資金を集めた
ただいま製作中のアルバムに
収録されるのだと思います。
ちなみに
ライブの途中で
客席の左側の壁をスクリーンにして
アルバム制作風景の映像が
流れました。
スクリーンの位置が
ちょうど自分の座っているところだったため
慌ててベンチ椅子から降りて
しゃがむことになりましたけど
その映像の中に上記の曲名が出てましたから
記憶違いでなければ
表記に間違いはないはず。
CDが出た時にでも
答え合わせしてみてください。
以上、例によって
書いているうちに
長くなっちゃいました。(^^ゞ
知ったかぶりなところも含め
乱文長文深謝。
何台かのカメラで
撮影してたようですから
ライブの様子は、そのうち
YouTube にアップされるのかも。
それもあって今回は
時系列を丁寧に追って
MCの内容をすべて記す
というようなレポにはしていません。
当日は
メジャー・デビュー以前からの
熱心なファンの方もいらしてたようで
そういうファンの方なら
すでに知っていることばかりだろうと思うと
ちょっと気後れするところもありますし。(^^;
もろもろ、ご了承くださいまし。
最後になりましたが
辻さん、スタッフのみなさん
お疲れさまでした。