ORLEANS/The Best Of Orleans(1997)
著名なギタリストJOHN HALLを中心としたEAST COASTのグループORLEANSのベスト盤。リリース元はベスト盤で定評のあるRHINOで、73年の1st、75年の2nd『Let There Be Music』、以前にレビューした76年の3rd『Waking & Dreaming』、79年の4th『Forever』からセレクトされています。全米大ヒットとなった爽やかな"Dance With Me"が一般的には有名でしょうか。聴けば「ああ、この曲ね」って分かるかと思います。正直、ヒットした曲には全く魅力は感じられず、むしろワウ・ギターが効いたファンキーな6.Cold Spell、ディスコチックなファンキー・チューン10.What I Need、MICHAEL BRECKERのサックスも雰囲気を惹き立てるタイトルどおり春をイメージさせる爽快な16.Spring Fever、Still The OneのB面に収録されたアルバム未収録で暖かみのあるキーボードとアコースティック・ギターが耳を惹く17.Siam Samあたりが聴きどころだと思います。FREE SOUL好きなリスナーなら十分気に入るかと思います。(08/01/25)
K-NOCK/Escape From Quad City(1994)
94年にWRAP/ICHIBAN RECORDSからリリースされた女性ラッパー"K-NOCK"のアルバム。フロリダのBASS関係にたまにフィーチャーされていますね。そのタイトル名やレーベルからBASS系かと思われがちですが、BASSはたったの1曲だけで残りはNYに強く影響を受けたトラックで驚かされます。ベスト・トラックは、ZAPPの定番More bounce to the ounceネタの10.Busted Lemonhead Mix。このネタ使えば悪いわけないですが、イイ感じに仕上がってます。他はジャジーな5.So Much Game、BIZ MARKIEでお馴染みISAAC HAYES/Ike's mood使いの6.Pump Pump、WARの人気ネタSlippin into darkness使いの7.Knock Knock、BARRY WHITEネタの鬼ファンキーな87.Sump'n 2 Rhyme 2あたりがお気に入り。ICHIBANだからといって無視しないで、ぜひチェックして欲しいところ。(08/1/21)
BLAZE/25 Years Later(1990)
CHRIS HERBERT、JOSH MILANとKEVIN HEDGEからなるニュージャージーのハウス/R&Bグループ"BLAZE"が90年にリリースしたデビュー・アルバム。MARVIN GAYE、STEVIE WONDER等のニュー・クラシック・ソウルに強い影響を受けたアルバムで、リリース当時かなり驚いた記憶があります。What's Going OnのカバーともいえるA2.I Wonder、温か味のあるメロウ・ミディアムA3.Gonna Make It Work、CURTIS MAYFIELD風のスロウA5.Lover Man、フックの"Get Up, Get Up~"って部分が気持ちを高揚させるガラージュ・ハウスの傑作B1.Get Up、ガラージュ・クラシックのB2.So Special等聴きどころ満載。ハウス・ファンのみならずR&Bファンも聴くべき傑作アルバム。(08/1/21)
THREE DOG NIGHT/Naturally(1970)
DANNY HUTTON、CHUCK NEGRON、CORY WELLSのトリプル・シンガーで人気のあった7名組みUSロック・バンド"THREE DOG NIGHT"が72年にリリースした4thアルバム。プロデュースは、RICHARD PODOLAR。彼等のヒット曲自体にはそれほど魅力を感じないが、それ以外の曲にブラック好きでも食指が動くものが多く、個人的に好きなグループの一つです。このアルバムでは前半の流れが最高にファンキー!カナダのロックバンドでレーベルメイトのBUSHのカバーでイントロのブレイク、ボーカルのシャウト等全てが最高にファンキーで、3×DOPE、DIAMOND、BLACK SHEEP等がネタに使った1.I Can Hear You Callingからヤラれ、BPM早めのファンキー・ロック2.One Man Band、ファンキーなギターが最高にイカしたインスト4.Fire Eater、THE SPENCER DAVIS GROUPのカバー5.I Can't Get Enough Of It、打って変わってフリーソウルっぽいフォーキーな6.Sunlight等聴きどころたっぷり。ネタ云々以前に良いアルバムだと思うので、ファンキーなフィーリングを持ったロックを聴きたい方にオススメです。(08/01/21)
THREE DOG NIGHT/Seven Separate Fools(1972)
THREE DOG NIGHTが72年にリリースした6thアルバム。プロデュースは、RICHARD PODOLAR。彼等のヒット曲自体にはそれほど魅力を感じないが、それ以外の曲にブラック好きでも食指が動くものが多く、個人的に好きなグループの一つです。このアルバムもトロピカルっぽいものやインスト、アコースティックと幅広い楽曲なんですが、ブルージーなギターが耳を惹く6.Chained、RARE EARTHのカバーでファンキーな8.In Bed、POOR RIGHTEOUS TEACHERS/Can I Start This?の元ネタでイカしたファンキー・ナンバー10.THE Writings On The Wall、KAM/Dramaの元ネタで静かなイントロから一転する鬼ファンキーな11.Midnight Runawayあたりが聴きどころ。ネタ云々以前に良いアルバムだと思うので、ファンキーなフィーリングを持ったロックを聴きたい方にオススメです。(08/01/21)
SCARFACE/Made(2007)
大御所SCARFACEが07年にリリースした待望の新作。プロデュースは、N.O.JOE、MIKE DEAN、DRUMMA BOY、TONE CAPONE、ONE DROP SCOTT等。トラックも派手さは全くないが、SCARFACEの雰囲気に合ったものが多く、非常に好感が持てました。RONNIE DYSON/Sara Smileネタのもの哀しげな2.Never、NINA嬢のコーラスもバッチリはまったWILLIE HUTCH/Theme Of The Mack使いのメロウ・グルーヴ6.Go、ゆったり系メロウ・トラックにTANYA HERRONの歌が絡む8.Boy Meets Girlの3曲が特にお気に入りです。G好きなら普通に聴くべきアルバムでしょう。(08/01/11)
LISA LISA & CULT JAM WITH FULL FORCE(1985)
ラテン・ヒップホップR&B界のパイオニア的存在"LISA LISA & CULT JAM"が85年にリリースしたデビュー・アルバム。メンバーは、LISA LISA、MIKE HUGHES、ALEX"SPANADOR"MOSELEY、プロデュースはもちろんFULL FORCE!(HOWIE TEEも2曲でドラム・プログラミングに参加) LISA LISAといえばやはり84年にヒットした1.I Wonder If I Take You Homeでしょう!当時、中3か高1のころ12インチを買って、カセット・テープにダビングして聴きまくった思い出の曲。FULL FORCEの重厚なエレクトロ・ファンク・トラックに当時確かティーンエイジャーだったLISA LISAのコケティッシュな魅力溢れるボーカルがほんと最高!B面のTake Me Home(Rap)もメロディを抜いた簡素なトラックにMIKEのオールドスクールなラッピンがのっかるご機嫌なパーティ・チューン!正直、アルバムはB級感丸出しで褒められたレベルではないですが、80'sファンクの2.You'll Never Changeも大好きな一曲。いまさらLISA LISAかよ、と言われるかもしれないが、忘れることのできない思い出のグループの一つ。(08/01/11)
SIDE F-X/This Is A Journey(1990)
SIR MIX-A-LOTでお馴染みのシアトルのDJ、NASTY-NESが設立したNASTYMIX RECORDSから90年にリリースされたSIDE F-Xのアルバム。メンバーはRUNDU、ALMIGHTY、KUT MIGHTY SWIFTの3名。笑っちゃうくらい安っぽい宇宙ジャケでかなり損をしていますねこいつらは。ラップはそれなりのレベルですが、トラックは結構多彩で、ヒップハウスが2曲も入るのは時代柄ということで無視すれば、NYミドル・スクール好きにも受けそうなネタ使いの曲が多いです。特にKUT MIGHTY SWIFTのスクラッチで幕を開けるイントロ1.This One's For You(D.J.'S)、これもKUT MIGHTY SWIFTの擦りがメインの3(クレジットは2)A Swift Kut、GROVER WASHINGTON JR./Black Frostネタの5(クレジットは3)Rhyme Animal、グラウンドビーツを取り入れたメロウ・グルーヴ10(クレジットは7)Time、Sabstitionのビート使いのファンキーな11(クレジットは8)Stick Up Kid、ラップではなくド下手なボーカルで勝負したメロウ・グルーヴ13(クレジットは10)I Can't Sleep、NYフリークも気に入るようなファニーなネタ使いした16(クレジットは13)Our Crew Gets Busyあたりが聴きもの。ミドル好きなら聴いて損はないです。(08/01/11)







