BLOOD, SWEAT & TEARS/Mirror Image(1974)
ブラス・ロックの代表的グループBLOOD, SWEAT & TEARSが77年にリリースしたアルバム。プロデュースは、MOTOWN等で活躍したHENRY COSBY。彼らの勢いが落ちてきた頃のアルバムで、一般的には人気はないが、マニア(特にR&Bも聴くロック・マニア)には結構人気があり、個人的にもかなりのお気に入りです。特にファンキーなビートに代名詞であるホーンもバッチリはまったR&B色濃厚な2.Look Up To The Skyとジャジーなピアノが耳を惹くアップテンポのインスト・ファンキー・ナンバー7.Movement I-Maglomaniaの2曲は最初聴いたときかなり感動しました!R&B度数高い疾走感溢れるファンキー・チューン1.Tell Me That I'm Wrong、どことなくフリー・ソウルっぽい3.Love Looks Good On You(You're Candy Sweet)もGOOD。フリー・ソウルや70年代ファンクが好きなら聴いて損はないアルバムです。(08/03/21)
PASTOR TROY/Attitude Adjuster(2008)
アトランタの実力者PASTOR TROYが08年にリリースした最新作。リリース先はなんとベイのREAL TALK ENT.で、プロデュースも同レーベルのVINCE V.やBIG HOLLIS、PREACH。PASTOR TROYに合わせてか、サウス・テイストのトラックを用意しており、ゴリゴリから哀愁とバラエティに富む好作!個人的にはそんなに良いと思わないが、話題になりそうなのが、BIG HOLLIS&PREACH製作で、映画「レオン」で使用されたSTINGの名曲Shape Of My Heartネタの哀愁溢れる5.For My Soldiers
。哀愁・メロウ好きなら気に入るであろう一曲(ガナリ・ラップが嫌いじゃなければ)。個人的にはVINCE V.が手掛けたPOLICE/Message In A Bottle使いのもの哀しげな3.Street Lawと重たいビートのゴリゴリな7.Do You Wanna Dance?がベストで、他には暗くてもの哀しい2.I'm Hot(I Got That Lava)、チキチキ・ビートにISLEY風メロディの6.My Box ChevyあたりがGOOD。でも、POLICEやSTINGネタっていうのはちょっと売りにきたって感じがしますが・・・、それでもここ日本では実力に見合った評価がされていないと思うので、今作でぜひブレイクして欲しいところ。(08/03/18)
POOH-MAN/Judgement Day(1993)
オークランドのベテランPOOH-MANが93年にリリースしたアルバム。プロデュースは、RODNEY"BLU"MITCHELL、G-MAN STAN KEITH、GINO BLACKNELL。このアルバムがリリースされた時、聴いてかなり驚きましたね。イントロでいきなりANT BANKSやDANGEROUS CREWのディス ! 何やら金銭的なトラブルがあったらしく、恨み節全開の怒れるPOOH-MANのアルバムで、内容もほとんど捨て曲なしの快作!郷愁感を出したファンキー・チューン2.50-50 Chance、哀愁感がにじみ出ている3.Cash-Flo、シングル・カットされた寂しげな4.Run Nigga Run、G-MAN STANが手掛けた80'sネタと思われるヘビー・ファンク8.Bring It 2'Em、ダークなトラックに怒りのラップが炸裂する9.Judgement Day、これもG-MAN STANによるナイス・ビートに郷愁感溢れるメロディの10.Menace 2 Society、男性コーラスもバッチリはまったメロウ・グルーヴ13.Backstabbaz、鬼渋いネタ使いのファンキー・チューン16.Sout Outs等聴きどころ満載。POOH-MANの中ではこれがベスト・アルバム。未聴ならぜひ聴いて下さい!(08/03/14)
V.A./Down South Mud(2002)
テキサスのGHETTO BROTHER RECORDSから02年にリリースされたコンピ。既発曲も結構多いが、なかなか聴かせてくれ、特に流麗なギターが耳を惹く郷愁メロウ1.Country Boyz/YOUNG SMITTY PROD.、CHIC/Good Timesネタの4.Do Your Thang/A-G f/BIG LU&LIL-C、寂しげな8.When We Ride/LIL KEKE、A-G、KRAZY、郷愁感溢れるエレピが最高な11.Never Forget/AL-D f/Z-RO、SPM、K-RINO、SHORTY MAC、C-NOTE&WILLEEN、CON FUNK SHUN/Love's trainネタのメロウ・トラックに故BIG MOEの歌が染み渡る14.Serious Smoke/LIL KEKE f/BIG MOE、MIKE D&DUKE、WHODINI/Friendsネタのクラシック18.SouthsideII/LIL KEKE f/8BALLがお気に入り。オススメできるコンピです。(08/03/14)
DARYL HALL & JOHN OATES/Private Eyes(1981)
世界的に人気のロック/ポップス デュオ"HALL & OATES"が81年にリリースしたアルバム。これは2曲のボーナス・トラックを含むリマスター盤。シンプルなリズム・ボックスにメロウなメロディが心地良いDE LA SOUL等のネタ使いでHIPHOP/R&Bファンに大人気の3.I Can't Go For That(No Can Do)ももちろん最高ですが、個人的にはタイトル曲の1.Private Eyesなんです!ハンドクラップが入るサビがとにかく最高な完璧なポップ・ロックで、中坊の頃、姉が購入した7インチ・シングル盤を聴き狂った思い出の曲ですね~。正直、この2曲とPrivate EyesのB面に収録された7.Tell Me What You Want、I Can't Go For That(No Can Do)の12'バージョン13.しか聴けませんが・・・、でも忘れ得ぬ思い出の詰まったアルバムの一つ。(08/03/14)
V.A./AP.9 Presents The Mob Shop(2006)
MOB FIGAZのAP.9監修によるコンピ。特に優れたコンピではないものの、AP.9好きの自分にとっては満足できるもので、特に派手なホーンが耳を惹くファンキー・チューン3.M.O.B./AP.9、HUSALAH、GONZOE、FED-X&LIL CYCO、70年代のフォーク・ロック風のもの哀しげな7.Money Getting/AP.9&FED-X、ROB-LOプロデュースでMINNIE RIPERTON/Inside My Love似のメロディにギターが絡むメロウ・チューン10.AK Spray/AP.9、寂しげな17.Lit Today/AP.9&SQUEEZE、ASSASSIN制作で女性コーラス絡みのメロウ・グルーヴ18.Shinin In Yo City/SOUTH CENTRAL CARTEL&ASSASSIN、タイトなビートに哀しげなピアノがマッチした19.Life's Insane/AP.9&DOC HOLIDAYがお気に入り。気になる方はチェックしてみて下さい。(08/03/07)
KILLER MIKE/I Pledge Allegiance To The Grind
KILLER MIKE/I Pledge Allegiance To The Grind(2006)
OUTCAST一派でデビューしたアトランタのKILLER MIKEが06年にリリースした2枚組アルバム。自身のクルーGRIND TIME RAP GANGのお披露目もかねたアルバムで、DJ PREMIERが選ぶ07年のベスト20アルバムに入っているとのこと。トラック的に東寄りというか、NO COAST的なものが多く、それほど好みではなかったですが、DISC1では、ほのぼのとした感じのピアノが耳を惹く2.Comin' Home Atlanta、トランペットが効いた渋いファンキー・トラックにROCK D、S.L.JONES、GANGSTA PILLをフィーチャーした6.H.N.I.C.、NOTORIOUS B.I.G./One More Chanceのカバーの7.One More Gram、DISC2では、DA BILL COLLECTORが参加したファンキーな5.I.C.Yah、寂しげな10.You Don't Want This Life、PURPLE RIBBON ALL-STARSのKryptoniteのリミックスでKEITH SWEAT/Right And A Wrong Wayのトラックにスクリューしたラップをのせた12.Kryptonite Remix ♪あたりは気に入りました。特に12.Kryptonite Remixはスクリューが苦手な自分でも十分バッチリな出来でこのアルバムのベスト・トラック!Gな音を求めているかたにはオススメしませんが、サウス全般を聴いているリスナーなら満足できるかと思います。(08/03/07)
L.A.STAR/Poetess(1990)
B-BOY RECORDSの『B Girls Live And Kicking』に参加し、SALT 'N PEPAのディス曲も披露していたL.A.STARが90年にPROFILE RECORDSからリリースした(おそらく)唯一のアルバム。プロデュースは、DR.SHOCK、THE HOLLYWOOD IMPACT、KIRTH"DA1"ATKINS、LUIS"LUIE LUIE"VEGA。TWIN HYPE等のプロデュースをしていたTHE HOLLYWOOD IMPACTの曲を当時気に入っていて、このアルバムでもブレイク・ビーツ使いのファンキーな2Fade To Black、鬼渋いネタ使いの7.Swing To The Beatの2曲は今聴いてもグッときますね。他にもGROVER WASHINGTON JR.ネタの3.N.T.P.Posse、トランスフォーマー・スクラッチしたギター・フレーズに"カモン!"の声ネタをあわせた4.My Tale、これもブレイク・ビーツ使いのアップテンポのファンキー・チューン8.Once Upon A Time等聴きどころ多し。オールド、ミドルスクール好きならぜひともチェックしてもらいたいアルバムの一つ。(08/03/07)
V.A./Welcome To The Club(1987)
87年にNYのJUMP STREET RECORDSからリリースされたコンピ。NYの伝説的なクラブ『Paradise Garage』に捧げたコンピということです。ハウス/ガラージュを中心になんとJAZZY JAYプロデュースのヒップホップまで収録。肝心の内容はというと、かなり微妙で、3曲しか聴けません・・・ しかし、その内、DAVID FRANKとPAUL PESCOというTHE SYSTEM直系がプロデュースしたエフェクトのかけ方が絶妙な80'sファンクA3.Code Of Love/DEBBE & THE CODEとハウス界の巨匠MARSHALL JEFFERSONがキーボードで参加して幻想的なシンセやメロディアスなピアノを聴かせるA4.B-Cause/JUMP STREET MANの2曲はマジで最強!特にB-Causeはシングルカットされていないんで、当時あまり話題になっていなかったが、当時、友人から教えてもらって即効レコ屋に駆け込んでいったくらいで、MARSHALL JEFFERSON作品の中でも1、2位を争うほど完璧な曲。ついでにROSE ROYCE/Love Don't Live Here AnymoreをハウスでカバーしたA1.Love Don't Live Here No More/THE BASEMENT BOYSもナイス。JAZZY JAYプロデュースのA3.Girls/THE EBONY DUKESはビート・パターンが最悪なんで×。ハウス・フリークならB-Causeは聴き逃し厳禁です!(08/03/07)
FAR CRY/The More Things Change… (1980)
PETER THOMとPHIL GALDSTONのデュオ"FAR CRY"が80年にリリースしたアルバム。EXEプロデューサーにあの大物PHIL RAMONE、プロデュースにSTEELY DAN等で手腕を振るったELLIOT SCHEINER。STEELY DAN流儀のサウンドでAORファンからかなり支持されているアルバムらしく、実際にDONALD FAGENもコーラスで3曲に参加しており、その他の参加ミュージシャンも一流揃い。STEELY DANが大好きなんで、このアルバムもかなりのお気に入りでして、アップテンポで爽やかな1.The Hits Just Keep On Comin'から聴かせてくれ、ちょっぴりセンチメンタルなメロウ・ミディアム3.The One And Lonely、ナイス・ビートにハートウォーミングなメロディの4.Because It's There、郷愁感溢れる10.Some Things Will Never Change等聴きどころ多し。AOR好きやSTEELY DAN好きならぜひ聴いてみて下さい。(08/03/07)









