ROBERT RANDOLPH & THE FAMILY BAND
ROBERT RANDOLPH & THE FAMILY BAND/Live at the Wetlands(2002)
黒人のペダル・スティール・ギター奏者"ROBERT RANDOLPH"とそのファミリーバンドが02年にリリースしたデビュー盤。デビュー盤でライヴ盤なので、かなりの自信が伺えますね。ゴスペル出身ということですが、その音楽は、どう聴いてもロックそのもの(時折ファンク、ジャズも感じさせますが)。BPM早めでグルーヴィーな1.Ted's Jam、これもBPM早めで、オルガンが効いた、どことなくALLMAN BROTHERSを思い起こさせる2.March、スロウな出だしから、アップテンポで郷愁感溢れるメロディに変化する3.Pressing My Wayがお気に入り。難を言えばドラムが一本調子なとこ。もっとドラムパターンに変化をつけて欲しかった。グルーヴ感は良く出ているので、サザン・ロックあたりが好きならチェックして損はないでしょう。(09/06/06)
DELEGATION/II(1981)
Oh Honeyでお馴染みのUKソウル・グループDELEGATIONが81年にリリースした3rdアルバム。プロデュースは、KEN GOLD。ダンス・ナンバーからミディアム、スロウと充実した傑作で、特に爽快なフロア・ナンバーA1.Feels So Good(Loving You So Bad)、明るくてノリの良いA2.Dance,Prance,Boogie、陽だまり系ミディアムのA3.In Love's Time、美しいメロウ・ミディアムのA5.12Th House、ダンス・ナンバーのB1.In The Night、カッティング・ギターがとにかく最高にグルーヴィーなB4.I Wantcha Backがお気に入り。R&Bファンならぜひとも聴いて欲しいアルバムの一つ。(09/06/03)
CALDERA/Sky Islands(1977)
E,W&FのFantasyやRunnin'にも関わったキーボード奏者EDUARDO DEL BARRIOや中南米のプレイヤーが結成した多国籍フュージョン・バンド"CALDERA"が77年にリリースした2ndアルバム。プロデュースは、EDUARDO DEL BARRIOとE,W&FのLARRY DUNN。中南米フレイヴァを散りばめながら決してそれだけには終わらない曲作りで結構人気があったみたいです。LARRY DUNNが作曲なのでどことなくE,W&Fを思わせるノリの良いA1.Sky Islands、幻想的な雰囲気のトラックにDIANA REEVESの歌声がマッチしたA2.Ancient Source、「コンドルが飛んでいく」的いかにもなラテン・タッチのイントロには笑えるが、曲が始まると小気味良くファンキーに転調するB1.Carnavalito、これもLARRY DUNNが絡んだ跳ねたビートが印象的なメロウ・グルーヴB2.Seraphim(Angel)、郷愁を感じさせるスロウB5.Pescador(Fisherman)あたりがお気に入り。CD化されていないんで、今は人気がないのかな?日本人が好みそうな内容なんで、CD化して欲しいものです。(09/05/31)
THE NEW MASTERSOUNDS/Be Yourself(2003)
UKのジャズ・ファンク・バンド"THE NEW MASTERSOUNDS"が03年にリリースした2ndアルバム。70年代の質感(特にドラムやオルガン)にかなりこだわったグループで、音だけ聴けばこれが、誰もが70年代のグループだと思うかもしれません。BARBARA ACKLIN/Am I The Same Girlにも似たCORINNE BAILEY RAEのボーカル入りのハートウォーミングな2.Your Love Is Mine、哀愁漂うメロディの4.Be Yourself、BOOKER T.&M.G.'S/Melting Pot似のファンキーな11.R.T.A.、ピアノが耳を惹く12.Do What You Gotta Doが特にお気に入り。凄く気に入ったアルバムなんですが、欲をいえば70年代の質感にプラスして現代的なエッセンスを取り入れて欲しかったかなと。それでも良いアルバムには変わりないので、ジャズ・ファンク、レア・グルーヴ好きならオススメできるアルバムです。(09/05/25)
DAVID SANBORN/Hearsay(1994)
サックス奏者のDAVID SANBORNが94年にリリースしたアルバム。プロデュースは、前作『Upfront』と同じくMARCUS MILLERで、参加ミュージシャンも『Upfront』とほぼ同じ面子で、MARCUS MILLER(ベース)、STEVE JORDAN(ドラム)等。かなりSOUL、R&Bフレイヴァ溢れる好盤で、特にMARVIN GAYE/Got To Give It Upのカバーで、元SHALAMARのHOWERD HEWETTがボーカルをとる4.Got To Give It Up、タイトルどおりジョーズが出てきそうなスリリングなイントロから惹き込まれるファンキーな5.Jaws、HIPHOPのエッセンスを取り入れたノリノリな7.Big Foot、タイトルから想像できるようにメンフィスのSTAXサウンドを再現したかのようなR&B8.Back To Memphisがお気に入り。HIPHOP、ファンク好きにも受け入れられるアルバムだと思います。(09/05/23)









