OLD 2 DA NEW SCHOOL -218ページ目

MARCUS MILLER/Tales(1995)


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名ベーシストのMARCUS MILLERが95年にリリースしたアルバム。MARCUSのアルバムの中でもかなりHIPHOP寄りのアルバムで、ラップが入っていたらNYのHIPHOPと勘違いするくらい。ベスト・トラックは、EARTH, WIND&FIREのクラシックBrazilian Rhymeのカバー10.。LALAH HATHAWAYのボーカルもGOOD!他にもファンキーな1.Bluesと3.Eric、ジャジーでメロウな5.Rush Over、スペーシーな11.Forevermore、BEATLES/Come Togetherのカバーだが、かなりファンキーにアレンジしている14.がお気に入り。HIPHOP好きにもすんなり受け入れられるアルバムだと思います。(09/07/12)

HAIRCUT 100/Pelican West(1982)


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80年代初頭にロンドンで流行した"ファンカラティーナ"(ファンク、ディスコにラテン・テイスト取り入れた陽気な音楽)シーンでアイドル的人気を誇りながらわずか1年余りで解散したHAIRCUT 100が82年にリリースしたデビュー・アルバム。ボーカルのNICK HEYWARDのアイドル的ルックスだけみるとあまり興味が持てないですが、これが、なかなかどうしてカッティング・ギターとホーン・セクションをメインにしたいかにもUK的なお洒落でノリノリな音楽を聴かせてくれるんです。代表曲はディスコ・ヒットした1.Favourite shirt (boy meets girl)(邦題は『好き好きシャーツ』。 シャーツってなによ(笑) 邦題つける人って結構変わり者が多いね、ホント。)。正直、この曲はそれほどおもしろくないが、BPM早めの3.Lemon firebrigade 、郷愁感溢れるメロディがグっとくる6.King size、ベースとカッティング・ギターが効いたファンキーな10.Love's got me in triangles、イントロのホーン・セクションもバッチリなノリノリ・ファンキーな12.Calling Captain Autumnあたりにはセンスを感じるね。アシッド・ジャズ好きにも合うんじゃないかな?コレが気に入ったならファンカラティーナ・シーンのもう一つの雄"MODERN ROMANCE"もぜひどうぞ!(09/07/12)

EMOTIONS/Rejoice(1977)


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70年代に活躍した女性コーラス・グループの代表格の一つEMOTIONSが77年にリリースしたアルバム。プロデュースは、E,W&FのMAURICE WHITE。STAX時代のEMOTIONSも捨てがたいですが、やっぱこの時代の彼女たちが一番輝いていたんじゃないかな。このアルバムの白眉は、やはり1.Best of My Loveに尽きます!この曲は20世紀が生んだ奇跡ですよ、ホント・・・ 自分の結婚式の入場のときにもCHERYL LYNN/Got To Be Realのイントロの後にブッこんで使ったほど愛してやまない曲の一つ。これと同等に素晴らしいダンス・ナンバーは正直数えるほどしかないんじゃないかな。他にはビートがファンキーなグルーヴィー・チューン6.How'd I Know That Love Would Slip Away、メロウ・グルーヴの8.Blessed、と元気が出るダンス・ナンバー9.RejoiceがGOOD。7.Don't Ask My Neighborsは結構人気のスロウだが、個人的にはいたって普通って感じ。ダンクラ好きなら避けて通れないアルバムの一つ。(09/07/11)

J.J. CALE/Troubadour(1976)


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古くはLEON RUSSELと活動し、ERIC CLAPTONが取り上げた「After Midnight」や「Cocaine」等の作者として根強い人気があるギタリスト"J.J. CALE"が76年にリリースした4thアルバム。プロデュースは、AUDIE ASHWORTH。FREE SOULシーンでも取り上げられたアルバムで、総じてR&Bフィーリングに富んでいて、特にBPM早めのグルーヴィーな2.Travelin' Light、鬼ファンキーな4.Ride Me High、ERIC CLAPTONがカバーしたファンキー・ロック6.Cocaine、跳ねたビートにピアノが絡む9.The Woman That Got Away、明るくウキウキする感じの10.Let Me Do It To Youと好曲揃い。決して巧くはないが味のある歌もまた良し。オススメのアルバムです。(09/07/11)

DR. JOHN/Desitively Bonnaroo(1974)


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ニューオーリンズの名ピアニスト"DR. JOHN"が74年にリリースした7thアルバム。プロデュースは、前作『In The Right Place』と同じくニューオーリンズの重鎮"ALLAN TOUSSAINT"でバックも同様にTHE METERSという強力な布陣。DR. JOHNといえば20数年前にとあるコンピで「Right Place, Wrong Time」を初めて聴いて、なんてカッコいいファンクなんだろうって思い、アルバムをチェックしていたら、何やら『Gumbo』ってアルバムが最高傑作ということで聴いてみたんですが、全然ファンクじゃなく、糞面白くない曲ばかり続き、1曲さえ聴けず、なんでこんなものが最高傑作なんだ!?って嫌な思い出を持っていましたが、このアルバムの充実感といったら!これだよこれ!って感じのニューオーリンズ・ファンク目白押しで、特に鬼ファンキーな1.Quitters Never Win、ローテンポでファンキーな2.Stealin'、HIPHOPネタにも使われるシンプルなビートのファンキー・チューン3.What Comes Around(Goes Around)、ご機嫌なファンキー・ナンバー6.(Everybody Wanna Get Rich) Rite Away、ピアノが効いたソウルフルな8.R U 4 Real、ファンキーな10.Can't Git Enuffがお気に入り。ファンク好きならぜひこのアルバムか『In The Right Place』を聴いて下さい!(09/07/08)

OST『ROCKERS』(1979)


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79年にリリースされたジャマイカの映画『ROCKERS』のサントラ。『THE HARDER THEY COME』と同じくルーツ・ロック・レゲエを手っ取り早く知るには最適なサントラで、テーマソング的な1.We 'A' Rockers/INNER CIRCLE、LEE"SCRATCH"PERRYプロデュースでTHE CLASHもカバーした名曲3.Police and Thieves/JUNIOR MURVIN、軽快でノリの良い4.Book of Rules/THE HEPTONES、ほのぼのとした6.Tenement Yard/JACOB MILLER、寂しげな7.Fade Away/JUNIOR BYLES、どことなく影がある雰囲気のトラックをダブ処理した9.Slave Master/GREGORY ISAACS、SCRATCH&THE UPSETTERSの名作『Super Ape』収録の10.Dread Lionと聴きどころ満載。ルーツ・ロック・レゲエを聴いてみたい方はぜひチェックして下さい。(09/07/05)

JIMMY CLIFF/THE HARDER THEY COME(1972)


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72年にリリースされたジャマイカの映画『THE HARDER THEY COME』のサントラ。JIMMY CLIFF名義なのはこの映画で主役を演じているからでしょうか。世界にレゲエを知らしめた記念碑的なサントラで、ルーツ・ロック・レゲエを手っ取り早く知るには最適じゃないかと思います。(もちろん『ROCKERS』もね。) スカっぽいノリの1.You Can Get It If You Really Want/JIMMY CLIFF、親しみやすいメロディの3.Rivers of Babylon/THE MELODIANS、JIMMY CLIFFの歌声が染み渡る名曲4.Many Rivers to Cross/JIMMY CLIFF、アップテンポでグルーヴィーな6.The Harder They Come/JIMMY CLIFF、ほのぼのとした7.Johnny Too Bad/THE SLICKERS、明るくてノリの良い8.007 Shanty Town/DESMOND DEKKER、これもスカっぽいノリの9.Pressure Drop/THE MAYTALSがお気に入り。ルーツ・ロック・レゲエを聴いてみたい方はこれからどうぞ!(09/07/05)

BLACK SABBATH/Same(1970)


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BLACK SABBATHが70年にリリースしたデビュー・アルバム。2ndの『Paranoid』が一番好きですが、このアルバムもなかなか負けてないですね。ジャケットどおり不気味でオドロオドロしいサウンドはヤワな草食系男子じゃ1分ももたないだろうね。ICE-Tもネタに使った、雷の中、不気味な鐘の音が鳴り響き、それをギターで切り裂いていく1.Black Sabbathから弾き付けられ、ハーモニカのイントロからハードなギターが唸りをあげる2.Wizard、イントロの後にブレイクビーツとしても有名なドラムが飛び出す、曲としても相当にカッコ良いハードロック3.Behind the Wall of Sleepで既にノックアウト!その後も、これまたイカした4.N.I.B.、長い曲で転調していくが、初めのブルージーなパートがで鬼カッコイイ7.Warning、ボーナスとして収録されている当時シングルのB面だった勢いのあるイントロから一転してヘビーなハードロックに変わる8.Wicked Worldと聴きどころ満載。BPMが遅い曲が多いところもブラック好きにも好印象。ハードでファンキーなロックを聴きたければ絶対にチェックすべし。(09/07/05)

RUN D.M.C./Same(1984)


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RUN D.M.C.が84年にリリースした記念すべきデビュー・アルバムにHIPHOPライブのマスターピースともいえるHere We Go [Live at the Funhouse] を含むボーナス4曲入りのデジパック仕様再発盤。プロデュースは、LARRY SMITHとRUSSELL SIMMONS。一般的にこのアルバムでは皆、Rock BoxやSucker M.C.'sを挙げますが、個人的には、絶対にHard Timesですね~。ブレイクダンスが流行りだした25年前の中坊の頃、ラジオでTHE EGYPTIAN LOVER/Egypt, Egyptなんかと一緒にミックスされているのを聴いてガツンとやられて、一体誰の曲だろうと思っていたが、当時は今のように情報が発達してなくて分からなかったが、『Walk This Way』のヒットでRUN D.M.C.を知り、国内盤の『Raising Hell』を聴いてRUN D.M.C.にハマり、そして1stを購入したら、Hard Timesが収録されているじゃないですか!1曲知るのに2年がかり、今じゃ考えられないけど、当時のHIPHOPなんて何の情報も無いからそんなのが当たり前だったな。それ故、心に深く刻まれたアルバムなんだよな。アルバムに戻りますが、リズムボックスにスクラッチをアクセントにしたシンプル極まりない音で今聴くと"スカスカ"に思われて当然だが、当時は衝撃的で、KURTIS BLOWのリメイクで、独特のフロウを展開する1.Hard Timesで幕を開け、EDDIE MARTINEZのギターが唸るハードロックHIPHOP2.Rock Box、JAM MASTER JAYのスクラッチをアピールした3.Jam-Master Jay、クラシックの5.Sucker M.C.'s (Krush-Groove 1)と6.It's Like That、俺を忘れるなとばかりにJAM MASTER JAYが擦りまくる9.Jay's Gameで幕を閉じます。4曲収録されたボーナスで嬉しいのは、ライブ音源としては最高峰に位置すると思う11.Here We Go [Live at the Funhouse]だね、やっぱり!Big Beat2枚使いのバックにRUN D.M.C.の若さ溢れるラップがマジでカッコ良過ぎ!これで何か感じなきゃHIPHOP聴く資格なんてないね。Sucker M.C.'sのライブ12.ももちろん最高。HIPHOP好きなら聴いて当たり前の基本盤!(09/07/04)

CURTIS MAYFIELD/Curtis(1970)


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SOUL界の良心"CURTIS MAYFIELD"が70年にリリースしたソロ・デビュー・アルバム。CURTISは自分にとって別格の存在ですね。その別格となった理由は、このアルバムに収録されている5.Move On Upと出会ったからなんです。元気一杯なイントロのホーン・セクションから始まり、パーカッションを大々的に取り入れたアップテンポで最高にグルーヴィーなトラックにCURTISの力強いメッセージが込められた歌詞のこの曲との出会いがなければ、今の自分の音楽人生はなかったかもしれません。ほんとに言葉で説明しきれないくらい最高で、元気が出て、明日もまた生きようって気持ちになれる曲です。今まで聴いた曲のなかでも1番で、これからも1番であることは間違いないですね。この曲だけでもうほんと十分なんですが、力強くグルーヴィーな1.(Don't Worry)If There's A Hell Below We're All Going To Go、ハートウォーミングな3.The Making Of You、もの哀しい曲だが、2分頃に突如ファンキーなパーカッションが唸りをあげる4We The People Who Are Darker Than Blue、温かみのある6.Miss Black America、ファンキーな7.Wild And Freeとほとんど全曲聴かせてくれます。R&B聴いているなら絶対にこのアルバムは聴いて下さい!そしてCURTISのSOULを感じて下さい!(09/07/02)