CHINGY/Success & Failure (2010)
セントルイスの人気MC(だった…)"CHINGY"が2010年にベイエリアの駆け込み寺(?)REAL TALK ENTERTAINMENTからリリースした5thアルバム。プロデュースは、ベイエリアといえばこの人”BIG HOLLIS”。かつての人気はどこへやら… こんなストリート・アルバムしかリリースできない状況は寂しいものがあるけど、熱心なサウス・フリークなら概ねOKじゃないかと思う。重鎮8BALL参加のミステリアスな雰囲気の2. Iced Out、サウスの不穏感たっぷりの3. Thurr Dey Go、チープなドラムに寂しげなメロディの8. Feelin LIke a Million、男性シンガーも絡むR&Bマナーなメロウ・トラックにLIL’ FLIPをフィーチャーした9. Anythang、ART OF NOISE/Moments In Love使いの寂しげな10. Money Brought Me BackあたりがGOOD。(2015/01/13)
JACKIE LOMAX/Three (1972)
GEORGE HARRISONに見出された英国のギタリスト/シンガーソングライターJACKIE LOMAXが72年にリリースしたアルバム。アメリカでの録音でBERNARD PURDY等の腕利きミュージシャンが参加。このアルバムみたいなものをスワンプ・ミュージックというのでしょうか。なんとも泥臭く、アメリカ南部の香りが充満していてイイ感じですね。ファンキーなホーンが耳を惹く南部風情溢れるファンキー・ナンバー1. No Reason、大らかな雰囲気がしてファンキーな3. Hellfire, Night-Crier、WILSON PICKETTを思い起こさせるドライブ感溢れる5. Roll On、ファンキーなギターのイントロからノックアウト確実のファンキー・チューン!8. Fever's Got Me Burnin'、激渋いスライド・ギターから惹き込まれるブルージー&ファンキーな10. Rock Salt、ゴスペルも取り入れたカントリー・タッチの11. (You've Got To) Do It All Yourselfがお気に入り。とてもバランスの良いアルバムだと感じましたね。(2015/01/12)
JUDY MOWATT/Black Woman (1979)
BOB MARLEYのバックコーラスをしていたJUDY MOWATTが79年にリリースしたアルバム。かなり評価の高いアルバムで、軽快なホーンのイントロからツボを刺激する1. Strength To Go Through、BOB MARLEYのカバー2. Concrete Jungle、ソウルを感じる素晴らしい3. Slave Queen、のどかな感じな 4. Put It On、郷愁感溢れる演奏の5. Zion Chant、ホーンが効果的な哀愁溢れる7. Down In The Valley、心に染み渡るソウルフルな8. Joseph、聴くとポジティヴな感じになる9. Many Are Called、ゴスペル感溢れる10. Sisters' Chantと好曲満載。素晴らしいアルバムですね。(2015/01/11)
BROWNSTONE/The Best Remixes (1995)
MICHAEL JACKSONのレーベルMJJ MUSICからデビューしたガールズ・コーラス・トリオBROWNSTONEが94年にリリースしたデビュー・アルバムからのシングルのリミックス集。アダルトな雰囲気のミディアム1.Grapevyne(Radio Edit)、THE CHARACTERSがリミックスしたしっとり系スロウ2.If You Love Me(Soft Touch Mix(Radio Edit))、THE CHARACTERSがリミックスしたメロウ・グルーヴ5.If You Love Me(Smooth Out Remix Extended Version)、DEWEY BROWDER IIIがリミックスしたJAMES BROWN/PaybackネタのヒップホップR&BトラックにBIZ MARKIEをフィーチャーした6.Pass The Lovin'(DUI Mix W/BIZ MARKIE)がGOOD。(2015/01/10)
NAUGHTY BY NATURE/Same (1991)
89年にTHE NEW STYLEとしてデビューしたニュージャージーのトリオがNAUGHTY BY NATUREに改名して91年にリリースした再デビュー・アルバム。メンバーは、TREACH、VIN ROCK、DJ KAY GEE。THE NEW STYLEのアルバムが気にいっていたんで、これも期待していたけど、正直、ポップに走り過ぎで、好んで聴いてはいなかったかな。MELVIN BLISS/Synthetic Substitutionのビート使いの緊張感溢れるサスペンス調の1. Yoke The Joker、ドラムが効いた7. Guard Your Grill、THE SOUL CHILDREN/I Don't Know What This World Is Coming Toネタの疾走感触れる8. Pin The Tail On The Donkey、QUINCY JONES/Candy Man使いのトラックにLAKIM SHABAZZとAPACHEをフィーチャーしたファンキーな9. 1,2,3、KOOL & THE GANG/Jungle Boogieっぽいヘビーな10. Strike A Nerve、EARTH, WIND & FIRE/Devotion (Live)使いのメロウ・チューン11. Rhyme'll Shine Onあたりは好きだけど、「O.P.P.」は別に大した出来ではないのになんでヒットしたのか不思議。(2015/01/08)
MACEO & ALL THE KINGS MEN/Funky Music Machine
ファンク界を支えた名サックス奏者MACEO PARKER率いるMACEO & ALL THE KINGS MENが72年にリリースしたアルバム。JBの元を離れてリリースしたアルバムみたいですね。JB直系のゴリゴリなファンクを期待していたけど、なんかAVERAGE WHITE BANDにTOWER OF POWERを足して水で薄めたような(悪い意味でなく)軽さを感じるサウンドに少し拍子抜け。ライトなディスコ・ファンク1. Funky Music Machine、ファンキーな2. I Want To Sing、TRAFFICの名曲のカバーでファンキー度アップした4. Feeling Alright、RARE EARTHのファンキーな名曲のカバー6. Born To Wander、キレの良いホーンセクションが爽快な10. A Funky Tale To Tellあたりはなかなか楽しめたけどね。(2015/01/07)
BEATS INTERNATIONAL/Let Them Eat Bingo (1990)
UKのNORMAN COOK率いるBEATS INTERNATIONALが90年にリリースしたアルバム。プロデュースは、NORMAN COOK。一世を風靡したグループですよね~。ラジオでもヘビロテ状態だったしね。クラブ・ヒットしたS.O.S.BAND/Just Be Good To MeとTHE CLASH/Guns Of Brixtonネタの2.Dub Be Good To Me、郷愁グルーヴの7.Won't Talk About It、HERMAN KELLY AND LIFEの名ブレイクビーツのカバー8.Dance To The Drummer's Beat、ご機嫌なファンキーラップが聴ける9.Babies Makin' Babies (Stoop Rap)あたりが特に好きですね。一発屋っぽい感じもするけど、歴史的には重要なアルバムじゃないかと思う。(2015/01/05)
NICK STRAKER/Same (1983)
UKのPINNACLE RECORDSからリリースしたアルバム。プロデュースは、ANDY GIERUSとNICK STRAKER。NICK STRAKERを初めて知ったのは81年にPRELUDE RECORDSからリリースされた「A Little Bit Of Jazz」で、これが素晴らしすぎるスペーシー・ディスコ・グルーヴだったんで、このLPを見つけた時は嬉しかった思い出がありますね。「A Little Bit Of Jazz」が収録されていないのは残念だけど、タイトなビートにスペーシーなシンセ、サックス、ハウスの源流のようなピアノも最高にグルーヴィーなA1. You Know I Like It、エレクトロ・フレイヴァたっぷりのディスコA2. Against The Wall、ファンクを感じるエレクトロ・グルーヴA3. Information、フュージョンを意識したであろう郷愁ナンバーA4. Airwaves、イントロの軽快なカッティング・ギターから惹き込まれるD-TRAINを意識したであろうメロウ・ダンサーB1. Straight Ahead、ニューウェイブ風ダンス・ナンバーB3. Crazy Nights、Straight AheadとYou Know I Like Itのインストで少しダブ処理を施したB4. Out Takes (Straight To Your Head, Uno Eye Like It)とほぼ全曲センス溢れるバッチリな出来栄!なぜこれほどのアルバムがCD化されないのか? CDでの再発を切に願う。(2015/01/04)



