佳作、「雨あがる」を 観る! 黒澤明監督 の遺作脚本! 「人の優しさ」を 問う映画! | Old James Bond 通信

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―― 大学教授・宇賀神大介の熱血講義録!――

佳作、「雨あがる」を 観る!

 

―― 黒澤明監督の遺作脚本!――

 

 

 

 

 8月末、70歳(古希)の誕生日に、久し振りに佳作、「雨あがる」

改めて 鑑賞し直しました。

 

 東宝映画、「雨あがる」(2000年)は、黒澤明監督が長らく温めて

いた遺作となる脚本の映画化です。

 

 第24回日本アカデミー賞を始め、国内外の映画賞を多数受賞!

 

 黒澤監督の助監督であった小泉尭史が監督しました。

 

 黒澤監督なら、多分そう撮っていただろうなぁといった 仕上がりに

なっていると思います。

 

 黒澤監督の覚書中には、「見終わって、晴れ晴れとした 気持ちに

なる様な作品にすること」とあるそうです。

 

 主人公、腕は立つが仕官が叶わない浪人、三沢伊兵衛に寺尾聰、

その妻である たよに宮崎美子、人のよい藩主、永井和泉守重明

三船史郎が扮しています。

 

 三船史郎は黒澤映画で活躍した 三船敏郎のご子息で、上手とは

いえませんが、それがむしろ剛直な藩主の感じを出しています。

 

 夜鷹(娼婦)、おきんの原田美枝子も、上手でなかなかよい!

 

 この作品で唯一の実在の人物、剣客の辻月旦に仲代達矢を起用

しています。

 

 ちなみに、寺尾聰も三船史郎も、私とほぼ同年代です。

 

 以下、この作品のストーリーを記載します。

 

 

 

 

 長雨の増水により、川を渡れず、ある旅籠に投宿した三沢伊兵衛

夫婦であった。

 

 すし詰めの旅籠のギスギスした重苦しさを少し和らげようと考えて、

伊兵衛は町道場で武士にあるまじき賭け試合をし、この得たカネで

貧しく哀しい宿泊客に酒や肴を振る舞ってしまう。

 

 

 

 

 翌日、雨が上がり、居合の鍛錬に出かけた帰り道、伊兵衛は若い

藩士同士の果たし合いに遭遇する。

 

 自らの腕で 事を収めた伊兵衛の手際を藩主、永井和泉守重明も、

野駆けの途中に馬上で見守っていたのだ。

 

 

 

 

 数日後、伊兵衛は藩主から 城に呼び出され、藩の剣術指南番

登用を提案された上、剛直だが人のよい藩主と意気投合する。

 

 

 

 

 念のために行った御前試合では、伊兵衛に敵う藩士はいなかった。

 

 自ら槍を持った藩主を池へ叩き込んでしまったが‥‥。

 

 

 

 

 その帰り道で、賭け試合に遺恨を持つ 町道場の師範と門弟衆に

襲われたが、悉く「峰打ち」戦法で撃退し、より深く恨みを買うことに

なる始末であった。

 

 

 

 

 後日、旅籠に藩から家老たちが訪れ、伊兵衛が武士にあるまじき

賭け試合をしたとの通報があり、剣術指南番の話はなかったことに

してほしいと 伝えられた。

 

 しかし、伊兵衛の妻のたよは、大切なのは何をしたかでなく、何の

ためにしたかで、あなた方のような「でくのぼう」には、分からないで

あろうと逆に家老たちをたしなめる。

 

 

 

 

 そして、伊兵衛夫婦は旅籠を出立し、水の引いた川を渡る。

 

 

 

 

 伊兵衛夫婦は、仲睦まじく 峠を上る。

 

 この頃、伊兵衛の妻たよの話を家老たちより聞いた藩主は感服し、

自ら馬数頭の先頭に立ち、伊兵衛夫婦を引きとめようと川を渡って、

峠道を駆け抜けて いた!

 

 

 

 

 伊兵衛夫婦が峠を上り切ると、眼前には一面の雲海が‥‥!

 

「これは、素晴らしい‥‥!!」

 

 

 

 

 この作品を観た後で、武士道がどうの、夫婦愛がこうのと小難しく

考える必要は、もはやありません。

 

 三沢伊兵衛は、立派な武士です。

 

 伊兵衛と妻たよは、素敵な夫婦です。

 

 そんなことは、もう全く分かり切っています。

 

 この映画は、「人の優しさ」とは何かを問う作品です。

 

 さらに、優しさと表裏一体の「人の哀しさ、切なさ」を問うています。

 

 人は哀しい、切ない、それが分かる人ほど優しいのです!

 

 また、優しさとは、「人の強さ」の表れでもあります!

 

 本当に強い人こそ、優しいのです!!

 

 

 三沢伊兵衛は、優しい!

 

 

 伊兵衛の妻たよも、優しい!

 

 

 藩主、永井和泉守重明も、また優しい!

 

 

 この映画は、まさに人の社会は優しいものだと

訴える作品なのです!

 

 

 観返して、すがすがしさが 心に残りました!!

 

 

※妻たよの家老たちへの言動は、時代考証から見て相当に疑問も

ありますが、しかし、現代風の台詞回し、言葉遣いは黒澤時代劇の

際立つ 特徴です!

 

※この作品の批評は、映画評論を専門とする 別のブロガー様へも

お願いしてあります!「シネマの万華鏡」!

 

 

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「雨あがる」無料フルムービー!!

 

 

「雨あがる」フルHD1/2(約55分)

 

https://www.dailymotion.com/video/x5ho51r

 

 

「雨あがる」フルHD2/2(約33分)

 

https://www.dailymotion.com/video/x5ho4w7

 

 

※再生途中、画面が黒く途切れたりCMが入ったりと見難いですが、第一無料でもあり、ストーリー全体として問題もないので、そのまま続けてご覧頂ければと思います 

 

※この映画は、ぜひ全画面でご覧ください !!

 

 

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アメブロの現状  憂える!

 

―― 記事の投稿を休止するに際し!――

 

 

 新版エディタは、旧版エディタよりもかなりマシなようです。

 

 もっと早くに、旧版のボロが明確化した時点で、切り替えておけば

よかったかと悔やんでいます。

 

 筆を一時休める前に、一言付記します。

 

 「類は友を呼ぶ」という諺がありますが、「お馬鹿がお馬鹿を呼ぶ」

アメブロの現状にはもうウンザリです。

 

 私から見て、ロクでもない記事ほど、多くの「いいね!」も集まって

くるという惨状です!

 

 たかがブログですから、何をどう書こうと自由ですが‥‥。

 

 仮に無内容、デタラメな内容でも、とにかく お馬鹿な方々にとって

分かり易い記事が好まれています。

 

 しかし、これでは、充実の立派な記事を書こうといった人の意欲も

萎え、退会、投稿休止が続出するのも当然です!

 

 現役1、2年後、退会者、投稿休止者が果たしてどのくらい出たか、

過去のデータから 調べてみてください。

 

 まさしく、「悪貨は良貨を駆逐する」

 

 何か不遜な物言いをし、誠に申し訳ありません。

 

 皆様に、一石投じたかったまでです。

 

 

 以降、気が向いた際だけ、記事を投稿します!

 

 

※右欄の「お気に入りブログ」がないことでも お分かりの通り、私は

フォロワー交換していませんので、悪しからずご了承ください。

 

「池上彰やらせ・パクリ疑惑」に関しては、さる6月20日に投稿の

記事を参照してください。(9月14日追記)⇒ こちらの記事!

 

 

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