この夏は新紙幣がお目見えしましたね!
数日前、私(=宮司)はようやく三種類とも本物を見ました。
ATMでお金を引き出すときも、まだ旧紙幣との新紙幣の混在、
というよりほとんど旧紙幣ばかりが流通しているようで、
なかなか新紙幣に巡り遭う機会がありませんでした。
キャッシュレスの時代になりつつあり、発行枚数は
前回の20年前の更新時より少ないのだそうですね。
いずれは新紙幣のほうが当たり前になる訳ですが、
今はまだ最初ですので、「これか~!」とワクワクします(笑)
ときに、なぜ20年ごとに新紙幣を発行するのか、について、
伊勢神宮の式年遷宮と同じ考え方の理由があることが
先日、ネットの記事をみていてわかりました。
ほかの分野も同様ですが、特定の技術の維持と継承、
という観点から、前回更新時の体験や記憶を持っている世代と
今回初めてそれを経験し学ぶ世代とが、
ともに事業に携わることが必要です。
それを確実に行うには、あまり間が空きすぎてはダメで、
二十年くらいというのがちょうど良い間隔なのだそうです。
紙幣偽造防止技術は、このように定期的な更新をもって
維持され、受け継がれています。
伊勢神宮が20年ごとに建て替えられていることと、
全く同じ事情ですね。
『組織の労働人口は30-40年単位で完全に入れ替わるため、前の世代がリタイアする前に技術を継承しつつ、新世代が次につないでいかなければいけない。もし定期更新を止めたり、あるいは更新間隔が長くなることで技術の継承が止まったり、使われない技術ということで開発のノウハウが失われてしまう可能性がある。
昨今では航空技術で似たような話が出てきたが、これは紙幣などの偽造防止技術も同様で、定期更新そのものに意味があるというわけだ。』