夏場は、神社には少し、時間のある季節です。
神社の年中行事は、秋から冬に集中しているからです。
1月1日夜明けの歳旦祭(さいたんさい)から一年が始まり、
初詣期間中はどこの神社も大変な賑わいになります。
個人の方々の、家内安全や商売繁盛の祈願、厄祓いなど、
お正月には集中して御依頼がありますし、
地元を中心に会社関係の安全祈願・商売繁盛祈願なども
仕事始めの日から毎日のように執り行われます。
学校や地域の運動部・サークルの必勝祈願もたくさんあります。
松がとれると「とんど」です。
去年の御神札・お正月の注連飾り・書き初め、
などを神社からお授けした忌火でお焚き上げし、
一年の無病息災を祈ります。
そうやって1月中は厄祓いがやはり一年で最も集中し、
2月3日(年によっては2日)の節分まで続きます。
節分祭をもって、一応のひとくぎりとなり、
年中行事としては小休止の時期を迎えます。
次は2月あるいは3月の初午祭(はつうまさい)が
地域の稲荷神社で行われます。
京都の伏見稲荷に、宇迦之御魂神(ウカノミタマのカミ)さまが
初めてお降りになったのが初午の日であったという言い伝えから
旧暦で年明け最初の午の日に、初午祭を行う神社が多いです。
3月の春分の日には、岡崎神社の春祭(祈年祭)と
境内社の稲生神社の例祭を行います。
そのあと、4月にかけて、大塚地区の飛地境内社の例祭、
奥畑八面神社の春祭とが、続けて行われます。
このあとはしばらく空きまして、6月が夏越の大祓です。
岡崎神社が6月第三日曜、宮ヶ瀬神社がその半月後くらいに
例年、執り行っております。
お正月から半年間の穢れを落とし、年後半に備えます。
ここまでが、一年の前半の行事です。(続)