整理収納のサービスを行う上で、伝えたいことの一つに、災害対策があります。
「災害は忘れた頃にやってくる」と言われていますが、近年は、忘れた頃どころか、忘れる間もなく大きな災害が多発しています。
いつ何時、自分が「被災者」になるか分かりません。
災害対策、といっても、なにも難しく考えることはありません。
まずは、部屋を片付ける。モノが減るだけで、防災になります。
そのうえで、何にどう備えるかを考えていきます。
そういったことを伝えるために、まずは災害、防災についてもっと詳しくなりたい。
そんな想いから、防災士の資格を取得しようと思いました。
この記事が、少しでも、これから防災士になろうと考えている方のお役に立てば、嬉しいです
防災士とは
防災士という資格をご存じですか。
自助・共助・協働を原則として、社会の様々な場で防災力を高める活動が期待され、 そのための十分な意識と一定の知識・技能を修得したことを日本防災士機構が認証した人。
特定非営利活動法人日本防災士機構による民間資格で、防災士証の有効期限や写真の書き換え、更新はなく、終身の民間資格です。
詳しくは、日本防災士機構のHPをご覧下さい。
2021年9月末時点で、全国に21万4459人の防災士さんがいらっしゃるそうです。
昨今の災害の多発に相まって、注目の資格です
防災士になるまでの流れ
防災士資格取得までの流れは、以下の通りです。
① 教本で勉強(履修確認レポートあり)
② 防災士研修講座受講(初日にレポート提出)
(履修証明取得)
③ 防災士資格取得試験
(合格)
④ 救急救命講習受講
(修了証取得)
⑤ 防災士認証登録申請
(審査)
⑥ 防災士誕生!
申し込みをする際、気を付けてほしいのが、救急救命講習が研修プログラムに含まれているコースと、含まれないコースがあるということ。
これまでに、救急救命講習を受けたことがない方は、含まれているコースの方が、断然ラク
含まれていないと、別日にまた会場に出向いて、講習を受けなければなりません
今回私は、含まれているコースだったので、実質2日間で全ての課程が終わりました
その場合の流れはこんな感じ。
①教本で勉強(履修確認レポートあり)
②研修初日
レポート提出
救急救命講習受講(修了証取得)
防災士研修講座1日目受講
③研修2日目
防災士研修講座2日目受講(履修証明書取得)
防災士資格取得試験
(合格)
④試験合格後
防災士認証登録申請
(審査)
防災士誕生!
受講資格と費用
受講資格
年齢制限は特にありません。
ただし、研修内容が成人を想定しているものだったり、救急救命講習があったり、社会的役割を考えると、中学生以上が望ましいようです。
年齢の上限もありません。
過去に、小学生や80歳以上の方が防災士になった例もあるそうです
ちなみに、国籍も不問。
日本語ができればよいそうですが、内容を考えると、日本語能力試験N1は必須ですね
費用
まず最初に、自分の住んでいる地域で助成金などが出ないか、必ず確認してください!
助成金、出してくれている自治体は、結構あるようです。あるとないとでは、費用、大きく変わりますよ
他にも、学生は学割があったり、消防や警察関係者などは退職していても特例があったりしますので、要チェックです
私はどれにも該当しなかったので、全納しました。
全納すると、以下の通りです。
防災士研修講座受講料 49,000円(+4,900円税)
防災士資格取得試験受験料 3,000円
防災士資格認証登録料 5,000円
総 額 61,900円!
この研修、私は防災士研修センターで10月に受講したのですが、申し込みは8月上旬でした。
現在、10月末の講習は満席、11月末の講習が残り僅か、12月が受付中となっています。(大阪の状況です)
つまり、受けようと思ってから、2か月ほど先の研修しか受けられないくらいに、希望者がいるということです。
計画的に、早めのお申し込みをお勧めします
他にも、自治体や民間企業が実施していますが、こちらは参加条件がありますので、ご注意ください。
履修確認レポートと講座の内容
履修確認レポート
履修確認レポートは、研修までに全て終えて、研修初日に提出します。
きちんと取り組まないと、再提出等があるようです。
詳しい内容は後日お伝えしますが、時間はかかりますが、難しくはありません。
講座の内容
研修講座は2日間、朝から晩までみっちりあります。
具体的には、朝9時に集合して、昼休み60分程度を挟み、18時半までです。
1コマ1時間で、7コマ。
救急救命講座は3コマ、演習は2コマ連続講座でした。
教本のテーマに沿った内容を、実例を挙げながらの講義です。
試験内容と合格率
試験
試験時間は50分。
問題は30問で、全て3択問題。
30問すべて、「正しいものを選ぶ」問題です。ひっかけはありません。
問題は、全て教本から出ます。
2日間の研修で受けた講座は、教本の内容をより深く理解するためのもので、試験には出ません。
教本を隅から隅まで読み込めば、合格できるはずです(たぶん)。
ただし、教本が300ページ以上にも及ぶうえに、内容も濃いので、一通り読むだけでも大変な労力です
他に、試験対策ブックでしっかりと復習し、模擬試験2回分を全て理解したうえで、臨みました。
試験勉強の仕方については、また後日お伝えします。
合格率
合格率については、日本防災機構のHPで
2019年4月より8割(24問)以上へ合格基準を引き上げれました。
2020年度、防災士資格取得試験合格率の集計結果は、約87%となりました
と書かれています。
それ以前は、7割(21問)以上で合格だったそうです。
もし不合格になった場合、後日、別の会場で、無料で再試験が受けられます。その場合、日程等は事務局まで問い合わせが必要です。
試験後の流れ
受験後約2週間程度で、結果が郵送で届きます。
私の場合、3日に受験して、16日頃に発送予定だと言われました。
そして、合格していれば、その月末に防災士認証登録を申請して、
11月末から12月ころに認定証等が届く予定です。
申請方法などは、また後日お伝えします。
防災士の概要は以上です
なんとなく、イメージつかんでいただけたでしょうか。
次回は、教本と履修確認レポートについて、詳しくお伝えしていきますね
防災士への道シリーズ