ども、岡田達也です。
私は子供のころ、から揚げを食べる機会に恵まれなかった。
18歳になるまで、一度も我が家でから揚げを食べていない。
それは、父・隆夫さん(88)が
「鶏肉の皮は見た目が気持ち悪い」
という、絵に描いたような「食わず嫌い」が理由で、食卓に上がらなかったから。
“育ち盛りの子供が、から揚げを食べられない”
こんな不幸なことあるか?
不遇の少年時代を過ごしたと言って差し支えないだろ??
さておき
この話は先日の日記でも書いたが、
隆夫さんは88歳にして
ようやくから揚げのおいしさに目覚めたらしい。
* *
半年間の入院生活を終えて退院した隆夫さんのために
彼が好きなオムライスを作ってあげた。
うん
悪くないよ
俺が作るオムライスは
流行りのふわとろではなくて、昔ながらの卵がかたくて薄焼きのやつで、
金が取れるほどウマいんだから。
(あくまでも本人談)
それだけで十分な気もするけど
でもなぁ
ここのところ「から揚げ、から揚げ」ってうるさいから
オムライスの横にから揚げを添えてみようかな
でも、わざわざシェフが揚げるほど本気出すのも面倒だから
近所の『ラムー』(岡山発のスーパー。何もかもが異常に安いお店です)で購入した出来合いのから揚げでも出してみるか……
オムライスの横にから揚げを2個添えてみた。
「おいしいなぁ!」
「でしょ?」
「なんちゅうおいしいだ、このから揚げ!」
「……(そっちかよ)」
「熱々でなぁ!」
「……(トースターで温めただけだよ)」
「なんちゅうおいしいだ!」
「……(オムライスの感想はないのか?)」
「から揚げなぁ!」
「……」
「熱々でなぁ!」
「……」
「から揚げ、もう無いか?」
「ないです」
*
ねぇ?
ねぇねぇねぇねぇ??
やっと気付きましたか?
から揚げって美味しいでしょ??
あなたはこの美味しさを、私から18年間も奪ったのですよ
その自覚はありますか?
「もう無いか?」って、どの口が言うんですか?
つい最近まで「見るのもイヤだ!」って言ってましたよね?
何を今さら嬉しそうに……
と、
文句タラタラではあるけど
我が家でから揚げが食べやすくなったことは間違いないし
安価で、簡単で、美味しく作れるレシピが増えるのは万々歳だ。
ひょっとしてーー
隆夫さんが88歳にしてから揚げを克服したように、
僕も88になったらキュウリが好きになるのだろうか???
いや、
そもそも88歳まで生きられる自信が無いな
やっぱりあのお方はバケモンかもしれない……
では、また。
追伸
オンライントークショー『東京砂漠』
次回は3月20日18時30分スタートです!
質問募集中です!