野球部のルール

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ども、ビールは2㍑飲めるのに水を2㍑飲むのは苦しい岡田達也です。

 

 

 

暑い。

 

毎日、ニュースから聞こえてくるのは

「熱中症にご注意ください。こまめな給水を心がけてください」

 

そうだろう。

きっと給水は大切で、命を守ることにも繋がりそうだし。

 

で。

フト思い出した。

僕が高校生の時だ。

 

 *

 

我が鳥取工業高校の野球部は

(僕は野球部ではありません)

実に“80年代の典型”みたいな香りがしていた。

部員たちの立場がハッキリしているのだ。

 

1年生は奴隷

2年生は人間

3年生は神様

 

僕もそちら側の教育で育った人間なので

その程度の縦社会の在り方には何の問題も感じないが

今の御時世にそんなことを口にしたらあっという間に叩き潰されるだろう。

 

1年生のとき。

クラスメイトで野球部に所属していた金山くん(通称きんじ)と遊んでいた。

僕は喉が渇いたので水を飲んだ。

もちろんペットボトルじゃない。

当時はまだ水など販売されていなかったのだから。

学校の水道水をガブガブ飲んだ。

それで十分美味しかった。

 

ところが……

金山くんは飲もうとしない。

 

「あれ? きんじ、水、飲まんだか?」

 

「飲めんだっちゃ」

 

「なんでだ?」

 

「わしら~1年生は水飲んだらいけんだけぇ」

 

「ええっ?」

 

「水飲んどるところを見つかったら殺される」

 

「ええっ?」

 

「練習中は?」

 

「飲めんで」

 

「強い心と体を作るためだって」

 

「……俺、野球部入らんで良かったわ」

 

実話である。

 

ひょっとすると似たようなルールの学校が日本中にあったんじゃないだろうか?

そういう時代だ。

 

今どき「水禁止」にしようものなら

その学校は、即、謝罪会見に追い込まれるはずだ。

 

 

金山くんは喉をカラカラにしたまま僕と遊び続けた。

 

しばらくして。

野球部の先輩が廊下を通りかかった。

その距離、はるか彼方である。

 

しかし。

金山くんは立ち止まり

先輩の方向に身体を向け

直立不動になって

叫んだ。

 

「ちぃぃぃぃいいいいいい~~~~~っっっす!!!!!」

 

これも野球部の決まり事だった。

 

 

ひょっとして今でも体育会系は厳しいのですかね?

 

 *

 

水、飲みましょう。

炭酸水でも、ポカリスエットでもいいそうです。

いいですか?

コーラやビールではなく水ですよ。

(……わかってる、わかってる。みなまで言うな)

 

 

暑さ対策、忘れずに。

 

 

 

では、また。