ども、豚ともやしのせいろ蒸しにハマっている岡田達也です。
2月に受診した人間ドックで、
前立腺の腫瘍マーカーが基準値をオーバーしていた。
「腫瘍マーカーが」
「基準値を」
「オーバー」だと???
おいおいおいおい
まてまてまてまて
今まで一度も引っ掛かったことないのに
まぁ
これが加齢なんだよな
ちなみに
我が父・隆夫さんは大腸がんを患い、
(現在は完治)
母・秀子さんは腹膜がんで亡くなった。
バリバリのがん家系だ。
そりゃ血筋だから覚悟しておかねば、と思って生きてきた。
だけど、やっぱり、ドキドキする。
そして、
人生初めての「要再検査」となった。
*
昨日
鳥取の泌尿器科として名が通っている先生の元へ再検査に出かけた。
初めてお会いする先生は、おそらく僕と近い年齢で、
とてもとてもパワフルな方だった。
「ふむふむ、前立腺の腫瘍マーカーがオーバーしてると!」
「はい、長いこと人間ドックを受診してますが、初めてなんです」
「おしっこ、ちゃんと出てる?」
「はい」
「抵抗なく?」
「はい」
「男の人はね、50歳を過ぎたら多かれ少なかれ前立腺肥大になるんですよ!」
「はぁ……」
「これはね、避けて通れない道だから!」
「そうなんですか?」
「うん、程度がちがうだけで、みんな前立腺肥大になるの!」
「たしかに私の父親もそうです」
「お父さん、おいくつ?」
「88です」
「そりゃそうなるよ! ふつう、ふつう!」
「そうですか」
「で、あなたもその道に近づいたってわけだ!」
「近寄りたくないんですけど……」
「とにかく今から、尿検査、エコー検査、血液検査してみるから! どれか一つでも引っ掛かったらーー」
「引っ掛かったら?」
「もっと詳しく検査するね!」
「というと?」
「まずは触診!」
「触診?」
「お尻の穴から指を突っ込んで前立腺を触るから!」
「えっ?」
「昔はね、みんなそうやって調べてたの!」
私は、チキンな男だ。
「い、い、痛いですか?」
「痛くはないよ、ただし気持ち悪いけど(笑)」
「そ、そ、そうですよね」
「あのさーー」
「は、はい」
「大腸の内視鏡検査をやってる人なんてたくさんいるんだから!」
「はい」
「みんなお尻の穴から何かしら突っ込んでるの!」
「そ、そうですね」
「あきらめなさい!」
「も、もちろんです」
「あなた50代なんだから!」
「はい」
「もしも腫瘍が見つかったら、なんとしてでも食い止めないと!」
「はい」
「まだ若いんだから!」
「そうですかね?」
「人生、まだまだ先は長いよ!」
「はい」
「50代なんて若造だよ!」
「はぁ」
先生が真面目な顔になった。
「もしも癌だったら進行が早いよ」
「……」
「だって、若いもん!」
「……」
「絶対に食い止めないと!」
「……」
「早期発見、これに尽きるんだ」
「はい」
「じゃ、検査してみよう!」
「はい」
「すぐに結果を出すから、検査が終わったら2時間後に戻ってきてね!」
「はい」
*
幸いなことに、尿検査も、血液検査も、
なんとか基準値をクリアしていて、エコー検査も問題なかった。
「年に一回の人間ドックを必ず受けること」を条件に触診は免れた。
とても気持ちの良いお医者様に脅されて(?)、
健康であることのありがたさを今一度痛感した。
今、自分がおじさんだという自覚はある
あった方が良いと思うし。
だけど
若造であるという自覚も必要なのかもしれない。
僕が、
「まだまだ若造です」というのも
「もうおじさんです」というのも
「すでに老害です」というのも
すべては相対的な問題であって
けっして間違いではない。
若くておじさんな僕は、
この先もまだまだやらなければならないことがたくさんあるので、
体を労わりながら、
定期的にチェックしながら、
適度に運動しながら、
丈夫な体に生んでくれた母上に感謝しながら、
生きていこう。
先生、ありがとうございました。
では、また。
追伸
オンライントークショー『東京砂漠』
次回は明日 3月20日18時30分スタートです!
質問募集中です!