カレンダー知恵袋〜ABOUT CALENDAR〜
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パノラマタイプが意外と人気です。

人気のCDサイズやハガキサイズには負けますが、ここ最近「パノラマタイプ(用紙サイズ:タテ100×ヨコ205mm)」の人気が密かに高まっています。
特に、写真を大きくレイアウトしたいとご希望のお客様におススメめです。

パノラマタイプは、ヨコ半分が写真、あと半分がカレンダーなどの様に、いずれの要素も広めに分けやすくレイアウトしやすいのが特長です。
また、そのデザインスペースの広さの割には価格的にお値打ちで、しかも長3封筒にも収まるため郵送をお考えのお客様へのコストコストパフォーマンスの高さも人気の理由です。

その様にメリットが多いパノラマケースですが、実はデメリットもあります。
それは写真等を入れないカレンダーのみのレイアウトでは、少しアンバランスになることです。
タテ:ヨコ比が1:2のため、カレンダー枠を仕切った時の枠の間隔が上下と左右でギャップが大き過ぎてしまいます。

特長のあるものは、その特長を巧く使ってこそ活きるもの。
パノラマタイプのオリジナルは、爆発的なヒットはしませんが、地味に人気のある“いぶし銀”的な商品です。

少しだけ変えたいお客様が急増中です。

9月末から10月に入り、お問い合わせ頂くお客様の傾向が変わってきました。
「既製品でもいいけど、どこか少し変えたい」というご要望が増えています。
もちろん今までもありましたが、今年はさらに増加中です。

これは、卓上カレンダーの発注が身近で手軽になったことと、選べる種類が増えたことに起因すると思われます。

このご希望は、いわゆる「名入れ品以上、オリジナル未満」と言ったところでしょうか。

少しの違いの演出。
これが最近のキーワードです。

いよいよシーズン中盤戦

カレンダー商戦も、いよいよ中盤戦。
序盤の感想としては、“新規のお客様”からのお問い合わせが多かった気がします。
今年は特に、細かな仕様でこだわられてみえるお客様が多く、基本仕様+αでのお見積もりを数多く出させて頂きました。
その中でもリング式カレンダーの人気は高く、弊社の名入れ品と併せまして、序盤の人気ベスト3に入ると思われます。

今週に入り、10月の声も聞こえてまいりましたが、果たして中盤戦は如何に!!

カレンダーの将来を占うターニングポイント

カレンダーは、使う方との接触頻度が高くターゲティングしやすい“広告媒体”です。
しかも、表紙+1~12月の広告スペース(PRスペース・名入れスペース)をトータルすると、その広告効果のポテンシャルは非常に高いと思われます。
さらに、使う方との接触頻度でコスト計算すれば、一回あたりの単価はかなり高効率の逸品です。

しかし効果はあると考えられるとは言え、制作単価は他の広告媒体より比較的高く、イニシャルコストはかなりのまとまった額になります。
そして、カレンダー費用は損益計算書上の「広告宣伝費」に該当します。

そこで問題なのが、その費用は果たして「活きた費用」なのかどうかです。
つまりは広告宣伝費としてコストをかける以上、そのカレンダーが生む価値(広告効果など)を考えたうえで投資しなければ、明らかにロスが生じます。
また、カレンダーは毎年継続して製作するのが一般的であるため、長期的に見れば、その損益は計り知れません。

この考え方が当てはまるのは、恐らく1,000個以上のカレンダー製作をお考えのクライアント様です。
例えば小ロットのお客様は、明らかにご挨拶の品と考えてみえる場合が多く、また製作金額も比較的少額であるため、そこまで突き詰めることによるメリットが享受できるまでには至らないと思われます。

様々な効率化やロス削減、あるいは利益改善がさかんに叫ばれている昨今の厳しい社会状況の中において、他の製品がそうなっているように、カレンダーも次第に効果を求められます。

しかも、作って配って待つだけのマス的な考え方を踏襲しつづければ、いずれは現在広告媒体が直面している問題と同じ道を辿ります。

たかがカレンダー、されどカレンダー。

そして、その責任の一端を、提供者である私たちメーカーが担わなくてはいけません。
作って納品するだけの時代ではなくなっているのです。
時代が変わり、カレンダーに求められる役割も変わってきました。
魅力的な媒体として「カレンダー」を世の中に提供し続けるには、私たち制作者の考え方も変えなくてはいけません。

いよいよ、そのターニングポイントに差し掛かったのではないでしょうか。

“価格”で選ばれたら、次は“価格”で離れていきます。そして・・・。

確かに“価格”は重要なファクターであり、カレンダー市場でのお客様の関心も非常に高いです。
もちろん、価格優先で受注が決まる案件も多く、決して無視する事はできません。
昨今のように多くの案件が“あいみつ”で決まる場合は、そのほとんが価格で決まると言っても過言ではありません。
何故ならカレンダーは、ほぼ“完成されたもの”であり、そこには価格以外の優位性が入る余地がないと考えられているからです。

ここ数年の流れとして、価格優先で受注が決まった案件は、翌年または遠からず“価格”で離れていきます。
それは言うまでもなく、お客様がより“低価格”を求められるからであり、もっとお値打ちな業者様がいらっしゃるなら、離れていくのは至極当然と言えます。
また、そうしたお客様と企業をつなぐのが“価格”だけになった時には、離反率は格段にアップすることと思われます。
さらに、そうして離れていったお客様のほとんどは、そこでご縁がなくなってしまうのが一般的です。

そして今までは、そのお客様を追う事無く、新たに新規のお客様を求めればカレンダー販売における売り上げの確保が可能でした。
それは、カレンダーは作って配るのが当たり前と考えるお客様が多かったことと、年末年始のご挨拶の必需品として考えられていたからです。

しかし、その状況は変わりつつ有ります。
現在の厳しい経営環境下で、企業様のカレンダーに対する“コスト”意識が変わってきたからです。
それはとりもなおさず、「限られた予算」の中でカレンダーを作ることが必要であるかどうか、また作るならどうすべきかの選択が始まっていることを意味すると思います。

その中でも「カレンダー」を作ると決められた企業様の意識は“たかがカレンダー”ではなく、カレンダーを作ることでの波及効果を追求し、それを実現するためのパートナーを探し始めてみえるのです。
しかも、厳しい予算の中ですので、そのコストに対する意識は非常に高く、価値と価格のバランスをしっかりと考えて見える場合が多いのです。

つまり、これからは自ずと、「価格で選ばれる」比重が徐々に低くなり、価値と価格のバランスを踏まえた選択がなされるようになると思われます。
これは何もカレンダー市場におけることだけではなく、その他の一般市場では既に起きている変化であり、むしろその流れがカレンダー市場にも波及してきたと考えるべきです。

標題の「“価格”で選ばれたら、次は“価格”で離れていきます。そして・・・。」
の続きは、
「そして、このまま無策で低コスト訴求を進めれば“価格”でも選ばれなくなる。」
と言うのが、非常に危惧するところです。

卓上カレンダーのラインナップについて

現在のカレンダー市場を見渡すと、多数の卓上カレンダーが存在しています。
一般的なカレンダー取扱い企業様のラインナップ数は、壁掛けを含めて30~50種類と考えられます。

一方、弊社では、現在13種類のカレンダーを取り扱っています。
しかも、卓上に特化しています。年々、多少のラインナップ拡充を行っていますが、それでも一般のカレンダー取扱い企業様に比べて3分の1ほどのラインナップ数です。
それはあたかも、市場の流れに逆らっているかの様です。

では、なぜ弊社はラインナップを市場に合わせて増やさないのか?
顧客ニーズが多様化する市場環境で、ラインナップを増やしてニーズに対応しないのは何故か?

ラインナップを増やすことは、一方で商品知識の強化を伴いますが、スキルや知識を伴わないラインナップ拡充は、“浅い”商品知識を生み出します。

しかし、それでは現在の厳しい市場で生き残る事はできません。
そこに頼るとしたら、各社横並びでラインナップ拡充を行うことになり、その画一的な手法では多様化するニーズを満たしているとは言えないからです。

弊社がラインナップ拡充を大規模に行わない理由の一つは、顧客ニーズの“細分化”に対応するためです。
カレンダー市場は、恐らくコモディティ化が進んでいます。
そのコモディティ化しつつあるカレンダーでのニーズ多様化とは、あるカレンダーを他のカレンダーに変えることではなく、あるカレンダーの使い方を変えたり、その表現方法を変えることであると考えられます。

そこで、求められるのが「商品知識の深さ」と「商品にとらわれないクリエイティブな発想」です。
私どもは、現在取り扱っている商品知識では、誰にも負けない自信があります。
なので、この商品を欲しいと思って頂いた方の細分化されたニーズにもお応えできます。

それこそ、弊社が常に求めているものであり、ラインナップを増やさない理由です。

価値と価格について

コストに対するお客様の目は厳しいのは、どの業界も変わりなく、カレンダー業界も然りです。

ただ今年あたりは、そんな価格に対するお客様の目線が変わってきつつあります。
もちろん、コストに対するご要望が緩まった訳ではなく、その優先順位が変わってきたと思われます。

昨年までは「価格」ありきの「価値」でしたが、今年は「価値」ありきの「価格」に徐々に変化しています。

具体的には、

 ●弊社が信用おける企業か否か
 ●ただ単に、利益を削って低価格を打ち出しているだけか、それとも実力で価格を抑えているのか
 ●企画力や提案力はどうか(丸投げや右左ではないかどうか)

などなど、お話を聞いていると、かなり深くまで聞かれる事が多くなってきました。

それはともあれ、お客様が実施する最低限のリスク回避であり、信用おけない企業への発注にリスクを伴うと判断していることの現れだと思われます。

「価値」とは、商品の価値もありますが、今、作る側の企業の価値を問われ始めています。

カレンダーを配る時期

最近の傾向を見ると、企業様が名入れカレンダーを配る時期が分散化しているように思われます。
以前は、11月末から12月にかけて配られる企業様が多かったのに対し、最近は、10月頃から配り始める企業様も多くなってきました。

恐らくは、カレンダーの役割の変化がその一因と考えられます。
以前は「年末年始のご挨拶品」であったのに対し、近年はSPまたは広告として使用される場合が多くなってきたため、年末近くであれば、時期を問わないと考えられる企業様が増えてきたと考えられます。

また、広告効果を高めるため、少しでも早くユーザーの手元に渡して、“優先的に使ってもらえるように”してみえるのではないかと思われます。

いずれにしても、カレンダーの周辺要素の変化として、私たちが頭に入れておかなくてはいけない事象です。

セオリーに捕われない工夫

まず、この場をお借りして御礼です。
9月に入ってからも、数々のお問い合わせを頂戴致しまして有り難うございます。

さて、以前のブログで何度か「卓上カレンダーの多様化」の話しを致しましたが、その流れは強まる一方です。
問い合わせ内容は多種多様で、今までに無い見積り依頼の内容も頂戴する様になり、今までの問い合わせパターンに当てはめることが難しくなりました。

それは、デザイン内容然り、ケース形状然り、素材然り、エコ然りです。
お問い合わせ内容が、3年前ならどれをとっても区分けができたものが、極端に言うと、全ての問い合わせの内容が異なるまでになった気がします。

そして、この急激な変化は、今までのセオリーを“無”にしつつあります。
その結果、今までのセオリーを武器にしてきた従来の営業手法では、通用しない部分が増えてきました。
この変化に対応するためには“その先”を見据えた企画・提案が必要であり、これができなければ他の市場同様に、あっという間に取り残されてしまいます。

そこで、重要なのが「セオリーに捕われない工夫」。
方法は様々ですが、そして中々難しいですが、私たちメーカーをはじめ、カレンダーを取り扱う全ての人々にとって、いかにセオリーから抜け出すかが、生き残りのカギになると思われます。

例えば、カレンダーを“カレンダー”としてとらえない工夫。
 ・カレンダーを広告として見る。
 ・カレンダーをコミュニケーションツールとして見る。
 ・カレンダーをインテリアとして見る。 などなど

もちろん、それが正解かどうかは今すぐ分かるものではありませんし、それを待っていてくれるほど、今の市場の変化のスピードは生易しいものではありません。
が、少なくとも今までと違う思考性をもって望まなければ、何も変わらないことは確かです。

実は、私がこのブログを続ける理由の一つも、セオリーを打破することです。
ブログのネタを考えるときに、できるだけ無難な話題を避けることを意識しています。
無い知恵を絞り、能力の限界まで頭を働かせ、常に新しいネタを探す事で、セオリーを打破できないかと目論んでいます。

このブログを読んで頂いている方は、少なからず何か現状を打破されたい方だとお見受けします。
不肖ながら、この村上が少しでも皆様のお役に立てます様に誠心誠意努力いたしますので、何かお困りの事がございましたら、村上までお問い合わせください。

エコ感覚の多様化

昨今の卓上カレンダーのお問い合わせで良く聞くキーワードに「エコ」があります。
「エコ」と言う言葉自体は決して新しいものではなく、以前よりずっと言われ続けているものです。

しかし、この2年ほどで、「エコ」対するお客様の捉え方が多様化したように思われます。

様々な話しをお聞きすると、「エコ」を一括りにすることが難しくなった様な気がしますが、卓上カレンダーに関連する要素では、大きく分けると以下の3つでは無いかと思われます。

(1)素材に関する「エコ」

 これは従来の考え方に基づくものですが、技術による解決で地球環境に配慮しようとする働きかけです。
 具体的には、「リサイクル素材」「生分解性樹脂」などに代表されるものです。
 これらを元にした製品が「エコ」の認識で市場に広まっています。


(2)手法に関する「エコ」

 これは、カーボンオフセットに代表される製造に関わらない間接的な働きかけです。
 エコに取り組むために、技術的・資金的な限界がある場合の代替え手法です。
 イニシャルコストは必要ですが、比較的取り組みやすい方法と言えます。


(3)廃棄に関する「エコ」

 自治体によって可燃ゴミの扱いは様々ですが、卓上カレンダーを使用後にそのまま捨てられることが、
 エコと同義で受け取られています。
 これについては、時代によりとらえ方が様々であり、継続的な指向性であるとはいいきれませんが、
 ひとまず現在のユーザーおよびクライアントの考え方に近いものであります。


その他、様々な考え方があると思われますが、それが「手段」にならないように、「目的」としてエコを実現できることが本質だと思います。
どのようにしてそれを実現して行くかの模索は、過去も未来も続いて行く事でしょう。
私たちも、微力ながら「エコ」に取り組んで参ります。
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