カレンダー知恵袋〜ABOUT CALENDAR〜 -2ページ目

「熱意」について

卓上カレンダーに対するお客様のニーズの多様化は加速し、独自性でアピールしなければメーカーとして生き残れない時代に突入してきました。

一方、カレンダーは印刷物です。
その仕上がりは基本的に機械に依存しますので、昨今の機械技術の進捗度合いからすると、いずれのメーカーでも仕上がりに大差がでることは、ほぼないと考えられます。

また、カレンダーの場合はデザインの構成要素がほぼ決まっており、それによる内容の差も出難いと思われます。

さらに、価格の優位性では一般的には規模の経済性を利用していますので、他の業界を見渡しても継続できている企業様は数えるほどしか存在せず、長期的には難しい戦略と言えます。

では、何で差が出るのでしょう。
私なりの答えは、担当の「熱意」です。

上記で挙げた条件の通り、企業レベルではいずれのメーカーも大差が出難い状況になりつつあります。
そこで重要なのが、より小さな事業単位であり、小回りが効く個人レベルでのスキルです。

今までの方法が通用しなくなってきたカレンダー市場で、よりクリエイティブに受注するためには、先入観にとらわれない思考性が求められます。

そのベースとなるのが「熱意」です。
「飽くなき探究心」と「お客様への貢献」によって支えられる「熱意」こそが、今までにない発想を生み、閉塞感が漂う市場の雰囲気を打開する手がかりになる事は間違い有りません。

「熱意」こそ、独自性を生み出す源泉だと信じて止みません。

「ご予算を預かっている」と言う感覚

私どもは卓上カレンダーを製作し、その対価として料金を頂戴しております。
資本主義経済の日本では、疑いの無い発想と言えます。

しかし私どもは、対価を得ているという感覚に必ずしも捕われてはいません。
「お客様の大切なご予算をお預かりして、その中で最大限の効果を発揮するものをご提案する」ということを意識しています。

感覚的な話しでお伝えすると、対価を意識したモノ作りは「受動的」であると私は考えます。
その対価という将来得るものを、既に自分のものとして考えているかのようであり、製作に関してのお客様のオーダーに対して、どうしても受け身(保守的)になりがちではないかと思います。

一方、お客様のご予算を預かっていると考えると、それは人のお金であり、粗末に扱うことなど許されるべきではなく、そのお金で実現できる最大限のこと考えるようになり、その貢献に対して積極的になるのではないかと思います。

もちろん一概に言えませんが、お客様の事前期待を超えるためには、対価(お金)というしがらみを取り払う何かが必要ではないでしょうか。

ヒアリングに傾注すると先入観につながる

お客様のニーズを汲み取る時に、最も基本的な手法が「ヒアリング」です。
いわずもがなで、これが案件のスタートとなる場合も多いと思われます。

ただし、ヒアリングばかりを重視してしまうと、実はお客様のご要望とは違う物が出来てしまう事が良く見受けられます。
特にカレンダーの場合は、年に一度の制作物であり、制作者がお客様の好みや傾向を掴みにくい商材です。
そのため、制作者(メーカー)は、お客様から言われた事を100%忠実に実行、またはそのような製品を探す行動に走りがちです。
もちろん、それが間違っていなければ、お取り引きにつながるのですが、これが巧く行かないとよく聞きます。

「お客様から言われたことだから間違いない」という前提のもとで、該当するものご提案する。
実は、ここに先入観の罠が潜んでいます。

お客様のご要望は“ご希望
にあらず。
その情報をベースにして、どれだけ「膨らませたり」「期待を超えたり」、はたまた「より良いもの」を提案できるかで、お客様のご希望を叶える確率が高まります。

ヒアリングをして、お客様の現状認識を汲み取ることは大切ですが、先入観の排除を併せて取り組んでみることも、一考の価値ありです。

とある変化

某所で行われているカレンダーの展示会を見に行った時の事です。
その展示会は毎年拝見しに行くのですが、毎年様々な発見の連続で、とても勉強になります。

ただ、今年の発見は今までとは趣きが違いました。
それは「卓上カレンダー」の展示数の減少。
今までは拡張の一途を辿っていた展示スペースが、今年初めて縮小されていました。

壁掛けカレンダーをメインとした個人のお客様向け展示会なので、元々の卓上カレンダーの扱い量は少なかったのですが、それでも入った瞬間分かるくらいの変化でした。
広さでお伝えすると、昨年の約半分のスペース。
正直、驚きました。

もちろん主催者側の判断ですが、それが企業向けカレンダーに及ぼす影響は少なくありません。
良くも悪くも、卓上カレンダーに対する流れが昨年から変わっていると言えます。

この現象は、この展示会に限った話しではありません。
程度の違いはあれど、昨年のカレンダーシーズンに起こった個人向け販売店舗各店様の「カレンダー売り場スペース」縮小傾向に通じます。

今回は展示会なので、現場の売り場スペースが縮小になっているとしても、展示会スペースは毎年同じ広さなので、それを縮小する訳にはいきません。
するともちろん展示するものは“売れる”と思われる商品であり、そのセレクションに“卓上カレンダー”は“壁掛けカレンダー”に敗れました。

悪くとらえれば、「卓上カレンダー」が売れ難くなっている、つまり使われなくなっているとも考えられます。
それを良くとらえれば、個人向け卓上カレンダーの冷え込みは「企業名入れ」カレンダーの使用率UPにつながるため、PR効果が増すとも考えられます。

果たして、どのような結果になるのでしょうか。
毎日考えれど、予想がつかず、果てしない思考の連続に陥っているこのごろです。

皆様は、どう思われますか?

区切りを変える

「既存に在る物を、四則計算する」と新たなアイデアを生まれてくると、昔教わったことがあります。
“足す”、“引く”、“掛ける”、“割る”。
この発想法は、既存に在る物の先入観を排除することに役立つため、私は良く使用します。

これを、長い歴史を誇るカレンダーという普遍化したものに当てはめてみると、面白いアイデアになりそうなので、ここでご紹介させていただきます。

●区切りを変える

「カレンダー=1年もの」と言うのは経験則から作られたスタンダードであり、実際には1年で区切る必要はありません。ただ、ほとんどの方が1年区切りに慣れているので、そのルールを変える必要はありますが、実際にはその期間を変えることに何ら制限はありません。

その一例が「手帳」です。
手帳では、2年ものや5年もの等という区切りで、ユーザー目線に合わせた商品が出されており、一部商品は定番化しています。

手帳の事例を参考にすると、カレンダーも「半年もの」や「2年もの」などの“区切りを変えた”もののニーズもあると思われます。
その区切りを変えて流通(配布)することの“道理”を見つける事ができれば、区切りを変える事は新たなPR機会の創出など、作る側にとってもメリットになりえます。

カレンダーを継続的に制作する時に、デザインを変える、素材を変える、サイズを変える、などの視覚的な変化も必要ですが、知覚的な変化も一考の価値はあります。

実際に、区切りを変えたカレンダーでの成功事例も、クライアント様からお聞きしていますので、内容を少し変えたいと思われていらっしゃるお客様は、どうぞご参考に。

お客様のご注文時期は、ほとんど変わりません

リピート性の高い商材であるカレンダーを10年以上扱っておりますと、ある傾向に気付きます。
それは、「お客様がカレンダーを注文される時期は、毎年ほぼ決まっている」と言う事です。

早めに注文されるお客様は毎年8月頃に、遅くに注文されるお客様は毎年12月頃にと、時期のバラツキはありますが、弊社では7割以上のお客様が毎年特定の時期にご注文されていると思われます。

その理由は、
 ●毎年の予算配分で特定の月に決まっている
 ●前年の制作実績(資料)に基づき決めている
 ●営業スタッフがお客様に配る時期に合わせて作っている

など様々ですが、いずれにしても毎年作っていると、発注時期の特定要因が“経験則”として根付くことが大きな理由のようです。

人の入れ替わりに思うこと

今年は、お付き合いのあるカレンダー関連会社様のうち、数社で退社される方がいらっしゃいます。
いずれの方々も、カレンダー業務でご活躍され、弊社とのお取り引きに関わって頂いていた方々です。
まずは、この場をお借りして改めて心から謝意を表します。
「お世話になり誠に有り難うございました。」

そして、また新たな方々が後任として入社されました。
まだあまりお話しできていませんが、良い関係を築けそうな方々のようです。

カレンダーは1年しばりの商材ですが、継続性があるため、関連会社の各ご担当者様とは、通常長いお付き合いになります。
カレンダーという「モノ」は動きますが、重要なのはそこに携わる人々の「人間関係」。

新たな方々を迎え、自分も新たな気持ちでカレンダーに向き合うチャンスであるとともに、一からの人間関係構築に注力して、シーズンを迎えたいと思います。
新たなご担当者様へ。
「まだまだ未熟な村上ですが、どうぞお引き立てのほどよろしくお願い致します。」

「いくつ配ったか」よりも「いくつ使われたか」

卓上カレンダーはユーザーとの接触頻度が高く、1年間のPR効果が見込めるとはいえ、比較的単価が高いPRツールです。お付き合いのある方々への「リマインダーツール」としてポテンシャルを発揮しますが、その活用方法を誤ると、無駄使いになりかねません。

卓上カレンダーは「広告」です。
そして媒体広告やDM・ちらちよりも、その訴求の「質」を高めやすい広告です。
「広告」の質を高めるには、ターゲットからのフィードバックを分析する必要がありますが、卓上カレンダーは情報を伝えたい対象者のフィードバックを得られる確率が高いからです。
また、リピート性の高さも、質の向上に貢献します。

逆説的には、卓上カレンダーが「広告」である以上、その質の追求はPR効果の向上に欠かせません。

つまり、作って配るだけの「バラマキ」ツールとしての使い方では、一般的な媒体広告と同様な思考性で扱われており、その特性を活かしているとは言えず、費用対効果が求められる昨今の流れと相反しているとも言えます。
それは、現在「広告」に突きつけられている課題と同じです。

「いくつ配ったか」よりも「いくつ使われたか」。
そして、「使われた理由」と「使われなかった理由」の検証と改善。

卓上カレンダーの費用対効果を最大化して、広告効果を向上させるには、まずたった一言。
「この間お渡しした卓上カレンダーは、いかがでしたか?」

「手段」である卓上カレンダーを活かすも殺すも、扱う人次第なのではないでしょうか。

今年は、初めて卓上カレンダーを検討されるお客様が多いようです。

名入れ、オリジナル、ケース販売のいずれもに該当しますが、今年は昨年以上に「卓上カレンダー」を初めて検討されるお客様が増えています。

実際には、弊社は「各企業様直接の場合」と「印刷会社様、広告代理店様などの中間販売会社様を通した場合」の2種類のお取り引きがありますが、いずれもに当てはまります。

特に後者の場合は、今まで卓上カレンダーを取り扱った経験が全く無い場合が多いのが特長です。
その中でも、お客様からの問い合わせはあっても今までお断りしていたと言われる方が多く、今まで取扱いの機会はありつつ、手をつけていなかった状況が伺い知れます。

恐らくは、今まで「卓上カレンダー」に特殊性があるような先入観をお持ちになっており、取扱いを躊躇されてみえたかと思われます。実際にお話を聞くと、「卓上カレンダーは難しい」と思って見えたかたも多々いらっしゃいます。
それが、徐々に卓上カレンダーの取扱いの心理的ハードルが低くなり、また、インターネットにより情報収集が容易になったことが相まって、卓上カレンダーを商機(機会)と考えて頂ける様になりました。

ただし、カレンダー市場自体は成熟していて、「扱い=受注」に即つながるような状況ではない事は確かです。

初めて卓上カレンダーを検討されるお客様が増えて、それにより受注への窓口は増えて、受注機会も増えている一方で、ニーズを的確に捉えた商品提案をしなければ、増える機会に追われるばかりになってしまうことに注意が必要です。

その見極めが、今年のカレンダー商戦のキーワードです。

村上の目指すところ〜カレンダーへの志〜

「10年、20年と変わらず愛され続けるカレンダーを作りたい。」
それが村上の目指すところです。

オリジナル作成も含めると、恐らく毎年何千のカレンダーが作成されています。
その中で、2年3年と生き残るだけでも至難の業ですが、それ以上となると運だけでは生き残れません。もちろん実力が問われます。

例えば「JALカレンダー」「日本の四季」「富士山」の様に、時代が変わっても「良い」と言われることが目標です。
ただ、これらの例は写真をメインとしている作品ですが、私は写真をメインとしない表現方法で実現したいと思っています。(もちろん、私は写真コンテンツを持ち併せていたいため、仕方ないのですが。。。)

そのためには、モノ・コトの本質を追求しなければなりません。
それも普遍的な。

そのためには、カレンダーをもっと知る必要があります。
また、カレンダーから離れる必要もあります。

そのためには、自分が変わる必要があります。
様々な角度からの思考を身に付けなければなりません。

そのためには、美的センスを磨かなければなりません。
苦手などと言ってられません。

そのためには、もっともっと。

その上の高みへ。もっとその上へ。
いつの日か日本一と言われるカレンダーを。
この手で。