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かつ吉(とんかつ・上板橋)

オレも彼女様も定期的に "とんかつ食べたい病" に陥ることがある。

普段はそれほど 「肉!肉!」 と騒ぐこともなく、どちらかというと野菜や魚料理(with酒) が好きなんだけれども、とんかつだけは何ヶ月かに一度必ず禁断症状が出るのだ。

しかし地元にあった美味しいとんかつ屋というのが次々と閉店してしまい、今も残っているお店はあるにはあるんだけれども、理想のとんかつを求めて探索したい欲求が暴発し、勢い余って上板橋まで行ってみた。




今回の目的地はネットで調べてたらたまたま引っ掛かった駅前のとんかつ屋さん。その地味な佇まいが歴史の古さを思わせる。




メニューはこれだけ。昔ながらのとんかつ専門店で、一番高い物でも1,880円と板橋らしくお値段抑え目。昔ながらのとんかつ屋って実はコストパフォーマンス良いんだよなあ。




とんかつだけじゃなんだしと思い、ビールとツマミを頼もうとしたら、今日はツマミ類が総じて品切れなんだとか。仕方ないのでトマトサラダでビールを飲む。

が、このトマトサラダうめーー!そうそう、冷やしトマトにさっぱり玉ねぎドレッシングかけると美味いんだよねえ。しかし400円だから小さ目かと思ったら量多いな……。





こちらの酒の進み具合を見つつ、程よいタイミングでロースカツ登場。衣が頑丈そうで食べ辛いかと思ったが、口に入れてみるとサクサクで心地よい。お肉も高級を謳う店のような感じじゃないが充分にジューシーで柔らかく、値段を考えたら大満足。

そうそう、これですよこれ。飲食店って結局はこの普通さが大事よ。普通に美味い、外さず美味い、そしてお値段控えめ、それが一番。





こちらはヒレカツ。世間的には脂身が少ないからか根強い人気があるんだけど、オレはどうもこのヒレ肉ってのが味気なくて好きになれなくてな。

このトンカツにしても食べれば美味しいんだけど、やっぱロースカツの方が好きだー!




トンカツ屋の楽しみといえば、美味しいご飯と味噌汁と漬物。ご飯もキャベツも食べ放題がデフォルトだよな!今はそれほどガツガツしないけど、腹減らしまくりの若い頃なんかトンカツ屋が実はコストパフォーマンス良いと気付いてアホみたいに食ってたんだよね。

しかしこの店はご飯も味噌汁も漬物もどれもしっかり美味しいなあ。ああ~なんかジワジワ嬉しい。




トンカツソースを激写!

だけどオレは醤油派!

ロースカツに醤油とからしのハーモニー最強。




お会計の際にふと本のラックを見たら見覚えのある表紙が。

う、うわ……。

地元なんだからいつかはこういう経験もするだろうと思っていたが、実際に直面してみると気恥ずかしいぞ!



■総評
味:☆☆(超無難)
値段:☆☆☆(トンカツ屋にこれ以上の安さを求めちゃダメ)
品揃え:☆
店の雰囲気:☆☆
接客:☆☆
遠征:☆
デート:☆☆(トンカツ屋って独特の時間が流れてるから実はデート向き)
DQN率:×

備考:地元密着型のあまりに普通のトンカツ屋なんで紹介すべきかどうか迷ったんだが、板橋本を置いてくれているという点と(笑)、店のお父さんのキャラクターが気に入ったのでオススメしてみる。このお父さんってのが職人気質なんだけど色々と限界が来ちゃっててな。客の注文を覚えられないとか、無駄に声が大きいとか、一言で言うとちょっとアルt…な感じで 「おいおいオヤジさん大丈夫?」 と心配になる。しかしそんなお父ちゃんでもトンカツを作る作業になると人格豹変。一言も喋らず黙々と作業をし、人が変わったかのような鋭い目つきで時計とカツとを睨み、見事なプロの仕事を見せてくれる。このギャップに惚れた。これぞ正しい日本の職人爺ちゃんの姿だ。あと客のペースをよく見てくれるので、メインのトンカツの出てくるタイミングとか、ご飯と味噌汁を出すタイミングが絶妙。実はこういう昔ながらのトンカツ屋ってデートで行ってもいいんじゃないかなと思う。時間の概念においてうなぎ屋に近いノリがあるよね。この店も古めかしいけど小奇麗にしてるんで、女の子連れでも落ち着いて楽しめると思う。



■かつ吉(とんかつ)
住所:東京都板橋区上板橋2-35-14
TEL:03-3932-5856
営業時間:17:00~22:00
定休日:金曜日




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【日本の特別地域3 板橋区】マイクロマガジンより発売中!!






池袋地下街の本屋にて。
エンド棚に面陳。
お陰様でじわじわ売れ続けております。


すずき(おにぎり・板橋本町)


ここは板橋という地名の元になった……と板橋区が言い張っている旧中山道に架かる橋。




【日本の特別地域3 板橋区】
マイクロマガジンより発売中!!

しかし地名の由来については諸説あるので、詳しくは板橋本をどうぞ!

と、いきなりCMという誰もが予想しえなかった展開を演出してみた。



それはともかく、これを越えて旧街道を北に進むと、板橋本町の商店街に入る。



しばらく進むと左手にどこにでもある1軒のお米屋さんが。この米屋の一角で営業している小さなお店こそ、地元民の間で超有名なおにぎり屋さんなのである。



ここはお米屋さんに産まれた男性と、実家がおにぎり屋の女性が結婚して、お互いの持ってる武器を合わせて始めたお店だそうな。

従ってコスト管理もばっちりなのか、様々な種類のおにぎりが全て100円均一で売られている。



包装紙にも味があって持ち帰るのが楽しくて仕方ない。
この包み紙を開ける瞬間がまたいいのよね!



今回買ったのはヒレカツwithマヨネーズ×2、醤油めし(梅干し入り)×2、山ごぼう、きのこめしの計6個。

100円だけあってひとつひとつは小ぶりな可愛いサイズなんだが、意外と具がしっかり入っているからか、思った以上にお腹にたまる。

このお店のおにぎりの何がいいって、味付けが素晴らしいのよ。米自体が美味しいというのもあるんだが、程よく効いた塩気が抜群。

それにひとつが小さめというのも色々な具を楽しめるってことだし、こういう店が近くにあるとコンビニで200円前後するようなおにぎりを買うのがアホらしくなってくる。



きのこめしの中身は、甘辛く煮た椎茸がメイン。美味しいお米と椎茸の煮物で和のハーモニー全開。



続いてネーミングにやられて買った醤油めし。中には少し甘めで食べやすい梅が。



醤油が底までたっぷり染みこんだ日本人の琴線を鷲掴みで振り回すような絵づらがたまらない。かといって塩気はそれほどでもなく、醤油の風味と米と梅の三重奏を存分にお楽しみいただけます。



本日のメインディッシュはヒレカツwithマヨ。この店は揚げ物も厨房内で作っているため、早めに買えば揚げたてサクサクが食べられる。これが絶妙の塩加減と合わさって美味くて美味くて。

ちょっと前まではオレが至高のおにぎりと呼んでいた "野菜天にぎり" というのがあったんだが、店の人に聞いてみたら今はやってないとのこと。それだけがすげー残念。



■総評
味:☆☆☆(個人的に味付けの加減は完璧じゃないかと)
値段:☆☆(100円均一だけど小ぶり)
品揃え:☆☆(品数自体は多いけど品切れまくり)
店の雰囲気:☆☆
接客:☆☆
遠征:☆
デート:☆
DQN率:×

備考:とにかく品物が売り切れるスピードがハンパじゃないので、地元民以外がわざわざここ目当てで遠出するというのは危険。自転車圏内の人間ならば、朝の早い時間帯を狙っていけば色々と楽しめる。噂によると1日1,000個近く売り捌いているという話もあるくらいで、可愛い小ぶりなサイズだからか男性だろうと女性だろうと10個20個当たり前のように買い占める。まあそれだけ美味しいからなんだけれども、そのお陰で行っても欲しいアイテムが手に入らない場合が多い。個人的に野菜天おにぎりをやめてしまったのが痛恨すぎて涙も出ない……。とまあツベコベ言いましたが、ここのおにぎりとカップの味噌汁でもあれば幸せな朝ご飯タイムが楽しめるんじゃないかと。



■すずき(おにぎり)
住所:東京都板橋区本町31-9
TEL:03-3961-7986
営業時間:7:30~品切れまで(いつも12:00頃には完売)
定休日:不明(日曜日?)



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十寿(焼肉・板橋区役所前)

板橋区には無数の焼肉屋(及び中華屋) があるんだが、正直言ってどこも一長一短で、中々自分の嗜好にピタっとハマるお店というのが見つからない。

焼肉なんて基本的にどこで食べても同じかもしれないんだけれども、それでも安くない食い物なんだし、少しでも自分の好みに合ったお店で食べたいじゃん?

で、オレが一体どんな焼肉屋が好きかというと、昔ながらの適度なお値段で適度なお肉が食べられて適度に煙りモクモクという、一見どこにでもありそうな "どうでもよさ" を持った気楽なお店がいい。

しかしこれが探してみると意外とない。変に高級志向だったり、素朴過ぎて味がどうしようもなかったり、居心地が悪すぎたり。

具体名を挙げてしまうと、焼肉激戦区の大山には朱雀門や東大門という人気店があるんだが、どっちもダメダメな所があって、「だったら適当なチェーン店の方がよくね?」 と思ってしまう。(特に朱雀門の店員の態度の悪さはガチ)




そんな自分に合った焼肉屋と出会いたいオレ様は、前々から気になっていた子易神社近くの "どうでもいいオーラ" をぷんぷん漂わせる焼肉屋に突撃を仕掛けてみた。

この外観を見てわかる通り、ハナから外すの覚悟の特攻である。愛する内縁の妻様 と 「もしハズレだったら適当にラーメンね」 という密約を結びつつ恐る恐る店内へ。





とりあえずで注文したキムチと、お通しで出てきたナムル的な漬物。本格的にどうでもいい品なんだが、これがあまりに普通なんだけど、何故かじわじわしみじみ美味い。いい具合に適当に漬かり込んだ感じがたまらん。




まずはサッパリとタン塩からいただく。これがまた今となっては懐かしいほんのり牛臭さを感じる味わいで、個人的にツボった。1皿がそれなりの量だしお値段800円と我慢どころ。






タン塩がそこそこイケてたので大ハズレはないと判断し、ロース(750円) だハラミ(600円) だカルビ(800円) だと追加注文。それぞれ塩でも頼めるようなんだが、まずは無難にとすべてタレで注文。

そしたらこれが美味いの。何が美味いってタレの味が素朴なんだけどピタっと来る味なの。肉の質とかに拘らず、呑気にまったり焼肉が食べたい時にゃベストかもしれん。

そうそうこういうのでいいんだよ!

焼肉なんざこれでいいんだって!




何がステキって今どきガスですよ。ガス焼きですよ。あっという間に焼け上がりますよ。

よっしゃよっしゃ。





あまりにベタで楽しくなって来たので、焼肉の永遠の恋人ライスを注文。やっぱ焼肉いうたら真っ白なご飯の上に乗っけて食うもんだよな。タレが美味いからバッカバカ食えちまうぜ。




って、焼肉オンザライスを楽しんでたはずが〆にユッケジャンクッパ。あえてゴローちゃんに殴られるの覚悟でご飯にご飯を重ねてみた。

したらコレもコレで素朴だけどうめーー!それなりにスープが出てるし、味付けも無難だし、普通なんだけどこの "外さない普通さ" が何より嬉しい。こういう辛スープ系のご飯物って外すと大惨事なんだけど、こりゃ幸せになれる味だ。



■総評
味:☆☆(すべてが無難で普通!)
値段:☆☆
品揃え:☆☆
店の雰囲気:☆☆
接客:☆☆(店のおっちゃんの手馴れた感じがステキ)
遠征:☆
デート:☆
DQN率:××(板橋特有のDQN家族が愛用)

備考:オレみたいに 「子供の頃に家族で行った焼肉屋ってこんなんだったよなあ」 という郷愁を求める人間にオススメなお店。店は手狭だし小汚いし、炭じゃなくてガスだし、安いと言っても大手チェーンほどの安さではない。だけど 「そもそも焼肉ってこういう食べ物だったよね?」 と楽しめる人なら隠れ家として愛着が湧くと思う。少なくともオレは家から近いしちょくちょく通おうかなと思う。



■十寿(焼肉)
住所:板橋区板橋2-23-2
TEL:03-3964-7626
営業時間:17:30~24:30
定休日:不明(要電話確認)



板橋・首都高タンクローリー横転火災事故

場所が場所だけに大々的に報じられてるのでご存知の方も多いと思われるが、板橋区熊野町で首都高を走行中のタンクローリーが横転し、積んであったオイルに引火して大火災が巻き起こってしまった。(熊野神社のすぐ目の前)



3日午前5時50分ごろ、東京都板橋区熊野町の首都高5号線の下り車線で、タンクローリーが横転し、流出したガソリンなどに引火して炎上した。路面や側壁などが長さ数百メートルにわたって燃え、約3時間半後に鎮火したが、5号線や首都高中央環状線の一部が通行止めとなった。不通は4日も続きそうで、復旧は5日以降になる見通し。(中略)


警視庁高速隊によると、現場は5号線と山手トンネル方面の中央環状線との合流地点付近。群馬県高崎市の運送会社が所有しているタンクローリーが、右カーブを曲がりきれずに横転し、数十メートル滑走してから外壁に衝突、炎上したという。(中略)

東京消防庁によると、タンクローリーはガソリン16キロリットル、軽油4キロリットルを積んでいた。タンクローリーは全焼。下り車線の路面、側壁の内側と外側が数百メートルにわたって焼け、下り車線の上方を走る上り車線の下も長さ200メートル分が焼けた。外壁の一部がはがれたり、路面にはゆがみが生じたりしているという。

警視庁高速隊は「4日以降に路面などの強度を検査し、通行が再開できるかどうか検討するが、復旧まで数日はかかるのではないか」としている。(後略)




■参考リンク
ソース1
ソース2(動画あり)
ソース3(動画のみ)



事故から1日経過したので、どれだけ復旧してるのかチャリンコ飛ばして見に行ってみた。





場所はニュース記事にもあるように、首都高の合流地点であり、山手通りと川越街道が交差する熊野町交差点のすぐ近く。

下道の方はすでに規制が解除されているようで(?)、いつも通りの交通量だった。




歩道の方も普通に通行できる状態ではある。






しかし辺り一面にまだ異臭が立ち込めており、首都高自体もご覧の通り無残な姿。ニュースでは通行可能になるまで早くても4~5日かかると言ってはいるが、どう見たって1週間やそこらで直るようには思えないのだが……。

とんでもなく重要なポイントなので、1日も早く復旧して欲しいのは山々なんだけれども、熱で明らかに歪んじゃってる場所なんかもあって、表面だけ取り替えればいいやってな話じゃないと素人目にもわかる。




※すぐ下に追記アリ
タンクローリーがカーブを曲がりきれなかったと言っているが、事故現場はそんなに急カーブでもないんだよなあ。なぜこれが曲がりきれないんだろうか?早朝とは言っても100km出せるような場所でもないし。なのでここのカーブ単体がどうこうという事ではなく、熊野町~板橋JCT自体の構造的な欠陥が巻き起こした事故なんじゃなかろうか?

カーブを曲がりきれなかったんじゃなくて、あのムチャクチャな車線変更強要ゾーンで失敗したとか、車線変更できずに焦った車が無茶な運転して、それに影響されたタンクローリーが下手打ったか……。


※追記
ごめん、ニュースに書いてある文章を見落としてた。

『右カーブを曲がりきれずに横転し、数十メートル滑走してから外壁に衝突』

横倒しになって滑った距離から言って、池袋線から合流してくるカーブの辺りでスピード出しすぎて浮き上がっただけかもしれん。(クレイジータクシーとかランナバウトを思い出すオレはきっと不謹慎)

それでも "板橋JCT周辺の構造自体が狂ってる" という見解は変わらないんだが。



■参考リンク
熊野町~板橋JCT一帯を地図でご確認ください




事故現場付近がいかに怪しい造りかドライバー目線でどうぞ。(8分55秒辺りが事故現場)


近所のマンションに住んでるオジちゃんが色々と聞かせてくれたんだが、事故直後はすぐ目の前のマンション住人らが避難させられ、火柱が立ち上り、さらに火の付いたガソリンの塊がボタボタ落ちてくるような有り様だったらしい。普通に焼夷弾だろそれ。





上に蓋がされてるような構造だからか、反対側も焼け焦げ、下側が抜け落ちている。またこちら側のマンションの入り口などにも立ち入り禁止のテープが張られていた。

確か危険物を運搬している車両って、トンネルだけは通行規制がかかってるんだっけ?板橋一帯のグチャグチャなミルフィーユみたいな構造の高速道路って、言ってみればトンネルと同じようなもんだと思うんだけれども。熊野町もそうだし、大和町もそうだし、新しくできた環八との交差地点もヤバイ造りだし。



"交通網だけ" 発達した陸路の要の板橋でこんな事故が起きてしまうと大混乱だよねえ……。

1日も早い復旧を望むが、まずは安全第一でお願いいたします。開通優先したあまり二次災害が巻き起こったらシャレにならん。(これだけの大惨事だったのに犠牲者が出なかったのは不幸中の幸い)


【なぜか万座温泉に行って来た】 万座最強のカリスマ編

先日アップした旅行記では、至って普通の紹介の仕方をしたんだが、万座温泉ホテル には避けては通れない名物人間がいる。




これは温泉ホテルの館内施設などの案内。基本的には各浴場への案内図などが載った普通の内容ではあるんだが……





一枚めくるといきなり代表取締役の泉堅氏からのご挨拶。まあ主人の挨拶というのはおかしな事ではないんだが、このムード歌謡歌手のような白いスーツとまぶしい笑顔には一抹の不安を覚える。




この泉堅氏がおかしくなってくるのは、宿の主人とは違うもうひとつの顔が出てきたとき。


「ホテル本館2階フロント前ロビーにて、シンガーソングライター泉堅(いずみけん)による歌とメッセージのフロアーショーをPM8:00よりPM9:00まで開催いたします。歌謡ショーではございません。愛、平和、命の大切さなどをテーマにしたメッセージショーです。


わざわざ 「単なる歌謡ショーではない、愛と平和と命の大切さをテーマにしたメッセージショーだ!」 と断りを入れている所と、泉堅氏の肩書きがさらっと宿の主人からシンガーソングライターにチェンジしている所がチャームポイント。

万座温泉ホテルではとにかくこの泉堅氏をフィーチャーしており、とにかく事あるごとに泉堅。何でもかんでも泉堅。ホテルのウリのひとつである様々な芸人や歌手が出演しているフロアショーは、はっきり言ってこの泉堅氏の独壇場であり、ぶっちゃけ泉堅ファンが押しかけて連日大盛況だったりする。

これで客が集まらなくてしらけているならまだしも、本当に大勢の泉堅ファンが押しかけて、あろうことか "有料席" から埋まっていく有り様なんだから文句のつけようがない。需要と供給がマッチしているのだ。

さらにはショーの最中に泉堅に渡すための、1本1000円のおひねり用の花というのも販売しているんだが、これも常連のお婆ちゃんなんかがわんさか買っている。ちょっとした杉さまみたいなポジションだと思って差し支えない。




こんな "一線越えた" 温泉ホテルは、細かいセンスが一々おかしい。これは館内にあるカフェの案内なんだが、万座の下の嬬恋にかけて、愛妻をテーマにした名前のメニューを揃えているという。




では実際にどんなメニュー名なのかというと……

・旨かっタカナ!ピラフ (高菜ピラフ)
・ホットな彼ーうどん (カレーうどん)
・おでんわ、ください(おでんとライスのセット)

って、さっそく上の3つが愛妻とまったく無関係。これでは残念ながら、単なる言葉遊びとかオヤジギャグの類であろう。




その割に "泉堅オリジナルワイン"(しかもホテルオリジナルのハウスワインとは別枠!) だけは忘れないという、この優先順位の付け方は素人に出来る芸ではない。明らかに玄人の仕業である。




さらに言うなら各部屋に聖書を常備。

そう、泉堅氏の思想を支えているのはキリスト教なのである。





こんな調子だから館内の至る所に泉堅のポスターが飾られており、どこへ行っても泉堅氏のホーリースマイルに見守ってもらえるという大サービス。





売店には当然のごとく泉堅のオリジナルグッズコーナーが。自身の歌っているCDだけでなく、Tシャツやトレーナーまで完備。

しかし泉堅氏のファンには高齢者の女性が多く、そういった方たちにTシャツの需要があるのかどうかは不明。きっと買って帰って孫に着せるに違いない。



オレの性格から言って 【キリスト教】 だの 【愛と平和】 だのという切り口を出された時点で火病ってもおかしくないのだが、ここまで書いておいて何だけれども、この泉堅氏に関しては全面的に認める。むしろこんな大事なマスコットキャラに居なくなられては困る。

というのも、この人って実物と接してみると実に善人オーラがプンプンしてるんだな。何て言うか、よかれと思って本気でやってる人なのよ。

例えばフロアショーで客弄りをしてる時の話し方とか上品だし、お客にお辞儀をする時も長々と丁寧に頭を下げるし、自分以外の人間がショーに出ている間は片時も目を離さずその内容を見守ってるし、常に愛と本気さに満ち溢れてるのね?そんな人柄を見てしまうと、ついつい 「頑張ってください!」 と言いたくなるオレがいるわけで。

どんだけ胡散臭い人間なんだろうかと思ったんだが、これはこれで仕方ない。うん。よくわからんが、とりあえず納得した。

これで少しでもいい加減だったり腹黒さが見えたりしたら 「ウザイ!」 の一言で切って捨てる事も出来るんだけど、泉堅は本気でやってるんだからしょうがない。流石にこれは認めるしかない。




そんな気持ちを込めて泉堅ワインをお土産に買ってみたよ。料理用ワイン行きになる可能性もあるけど、その内飲んでみるよ。




泉質の良い様々なお湯と、健康食、そして泉堅ワールドという3本柱でお出迎えしてくれる万座温泉ホテル 。皆様もぜひ一度訪れてみてください。

ただし純粋に温泉を楽しみたいだけの人とか、酔狂モードに対応できない方は、双方にとって何の幸せももたらさないので行くべきじゃない。

万座にはもっとお湯の濃い宿とか、館内設備の良い宿があるので、"泉堅イズム" に納得できない方はそちらへどうぞ。