エドワード・ゴーリーの絵本。

ゴーリーが「敬虔な」などという真面目くさい言葉を使うときは、そのまま受け取ってはいけない。だいたい皮肉だから…という偏見はよくないので、まっさらな気持ちでページを開くと、「三歳になって間もなく、ヘンリー・クランプ坊やは、自分の心が邪であること、にもかかわらず神様は彼を愛し給うことを知りました。」

…コイツ、嫌い(笑)。名前が同じなところがますます気に喰わん。

べつに、ひとりで勝手に信じてるぶんにはいいけど、やたら押しつけがましかったり、上から目線だったり、断罪的だったりして。楽しく遊んでる子どもたちに説教したり、本を読んでは己の信心が許さないところを念入りに塗りつぶしたり。あなたは何様なの?

友達が一人も出てこないのは、この子、友達ができないんだと思うよ(笑)。こりゃ大人になったら大変だ~、と思ったら、それは杞憂に終わったのでよかった…のか?

「…のか?」という落ち着きの悪い感想で終わる、それがゴーリーの絵本の特徴です。


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