エドワード・ゴーリーの絵本。

この絵本には翻訳者がいない。というのも、文字がないから。であるからして、どこのウエスト・ウイングなのかも、何の話なのかもわからない。でも、どこか薄気味悪いのはさすがゴーリー。

薄気味悪いところを挙げればキリがない。婦人の奇妙な前傾角度。不揃いな靴の数。現実的ではない家の間取り。把手のないドア。何も置かれていない階段横の装飾台。いちおう家具や調度品のようなものはあるけど、それも不自然に大きすぎたり、なぜか宙に浮いていたり、これだけでどうやって生活しているのか謎。だいたい表紙からして、たくさんある窓のうち、ひとつが石で塞がれているのが怖い。

この薄気味悪さを、計算して出せるものだろうか。私はこの人、自然にやってるんだと思うなぁ。


 

●エドワード・ゴーリーの絵本(隠居の本棚より)


ギャシュリークラムのちびっ子たち 


うろんな客 


不幸な子供 

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