引き続きいろいろあった2021年……でも本を読む時間がたくさんあったことはよかった。ので、今年はジャンル別に、よかった本を振り返ります！まずは絵本編。
①三コ
斎藤隆介×滝平二郎コンビの絵本に出会えたことは、今年の大きな収穫でした。秋田の民話の形を借りた創作絵本の数々。でもこれより一つ前の「八郎」は秋田弁が強すぎ、これ移行は標準語にぐっと近づくため、非秋田人としてはこれが最も秋田っぽさを味わいやすい。
ゴフスタインの絵本に出会えたことも幸せでした。この人の絵本は、話としてはホントに地味なんだけど、ふしぎな吸引力のある清潔感で、きっと何度も読み返すだろうという予感がする。
私が紹介しなくても、っていうくらい有名な佐野洋子さんの名作絵本。今まで何度も読み返したのに、未だに正体がつかめない…というか、どんな答えを導き出してもまだその奥が無限にありそうな作品。創作をする人はみんなきっと、いつかこういうものが書けたらと夢見るのではないだろうか。
レオ＝レオニの絵本のなかでは、飛び抜けて不穏で、ハッピーじゃないほうのエンディングで好き。サイケなきのこの色もサイコーです。
教育系絵本（というジャンルがあるのかは知らないが）のシリーズものも面白いんですよね～。この、スペインで40年前に刊行された「あしたのための本」シリーズ、いちばんおもしろかったのがこれ。他に、今年は自然科学系絵本のおもしろさも発見してうれしかった。
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