年末恒例!今年よんで面白かった本まとめです!


今年はコロナ禍でふだんよりたくさん読めたので、上半期と下半期に分けて紹介します。


『わたしと霊性』服部みれい

服部みれいさんの本の中でも個人的にベストだし、2020年の上半期でもベスト!「スピリチュアリティ」という、人によってはアレルギーのありそうなぶっ飛びがちなテーマを、地に足ついた日常的なアプローチで地道に解き明かす。しんとした迫力があって、みれいさん、新しいフェーズに行かれたな〜、と思いました。


『嵐のピクニック』本谷有希子

上半期、小説で一等おもしろかったのがコレ!芥川賞作家の本谷有希子さんの短編集。疾走しながら想像力のダイナマイトをぶち込んだような本。


『あたらしい無職』丹野未雪

丹野さんが行き来した、無職と有職のあいだの日常。わりと地味な内容ではあるんだけど、世間の押し付けてくる無職のイメージと静かに戦っているところなど好感。最後、丹野さんがある決断をするところ、そしてその顛末も好き。


『死の向こうへ』横尾忠則

私がいまいちばん死について話したい人、それが横尾さん。横尾さんの死生観にふれていると、死ぬのが怖くなくなる…どころかちょっと楽しみにすらなってくるのです。


『まどのそと』佐野史郎

怪優・佐野史郎さんが書かれた絵本。絵本というのは基本子供向けに書かれているから、軽く読めて楽しいというのが多いと思うんだけど、絵本でこんなに強いインパクトが残ることはまれ。文章で説明しても伝わらない、最恐絵本。


明日は下半期です!



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