本谷有希子さんの短編集で、第7回大江健三郎賞受賞作。

久しぶりに、唸るぐらい面白い短編集に出会った!と思いました。

『アウトサイド』『私は名前で読んでる』『哀しみのウエイトトレーニー』が隠居的にTOP3の面白さでした。

どれもこれも発想がぶっとんでいて、キュートなのに毒があって、一瞬で走り去っていく、ちょっとおかしな人々。でも本人たちは必死!!

こんな人間が近くにいたら「ふざけんな!」って思うはずなのに、なぜか応援したくなるし、読み終わるのがさみしくって仕方なかった。ミランダ・ジュライの読後感にもちょっと似てるかも。

本谷さん、芥川賞の前にこんな傑作書いてたなんて!今、もっとも掘り下げたい作家No.1です。

↓Amazon
・・・・・・・・・・・・・

●本谷有希子さんの本(隠居の本棚より)