インド亜大陸旅行記 -45ページ目

インド19日目 バラナシ

『黄金伝説』



今日はあまりの寒さに目が覚めた。インドへ来て一番の寒さだ。
このままバラナシにいたら冬眠してしまい、春が来るまで動けそうにないので、今日が移動日でよかった。

チェンナイ行きの列車は17:30発なので、それまでK氏と一緒に町をフラフラすることに。
K氏が「美味しい“泡のお菓子”があるの知ってる?教えてあげるよ。」ということなので、K氏の後について泡のお菓子を食べに行った。

素焼きの小さな壷に入っているそのお菓子は、本当にただの泡なのだが、すくって舐めてみるととても甘い味がする面白いお菓子である。
このお菓子の名前が知りたかったので、作っているオッサンに「ヒンディー語で何て言うお菓子なの?」と英語で尋ねると「ホワイトクリ~ム!」と答え。
「ヒンデイー語ではないよな?」と日本語でツッコミながらもお菓子の名前を聞こうとしたが、最後までホワイトクリームとしか答えが返って来ず、諦める。

その後、宿へと戻る途中「まだ、黄金寺院見てないよね?」と言う話になり、二人で見に行くことに。
黄金寺院へはヒンドゥー教徒しか入ることが許されないと聞いていたので、屋上から黄金寺院を覗かせてくれるというお店を探すことに。
しかし、そのお店を探すうちに、寺院の入り口へと来てしまったので、ダメもとで入ろうと機関銃を持ったインド兵達のボディチェックを受けると、K氏共々「入っていいよ」と言われてしまった。
叱られるかと思いきや、結構あっさり入ることができたので、驚いた。

しかし、寺院内に入って見学するも、どれが黄金寺院なのか分からず、結局外へ出る事に。
大したことなかったな…なんて思いながら歩いていると、「おい、こっちへ来い!屋上から見せてあげるよ」とオッサンに声をかけられる。
怪しいと思いながらも建物の中へと入り、階段を上ると、目の前にゴールドの塔が現れた。本物の黄金寺院だ。
しかし…2本の塔のうち、左側の塔はゴールドではない。
というか、黄金寺院自体がゴールドではない…。
「なぜだ?」とオッサンに尋ねると、「資金難でゴールドにできないんだよ。お前が寄付すればゴールドになるんじゃないの?」と言われてしまう。さすがインド。いい加減さも甚だしい。

その後、案の定オッサンがこれを買えだの、あれを買えと商売し始めたが、相手にせず脱出。
黄金寺院にガッカリしながら宿へと戻った。
(黄金寺院は、寺院内には異教徒も入場可能だが、本殿には不可のようだ。)

その後、4時まで部屋で荷物整理をし、お世話になったゴパール一家とK氏にお別れを告げ、リクシャーにのって駅へと向かった。

駅に着き、乗る列車の出発ホームを調べようと、列車案内の掲示板を探すが、どこにもない。
どうすればいいのかと迷っていると、鉄道警察のオッサンが近づいてきて「お前の列車は6番ホームだ」と教えてくれた。
さっそく6番ホームへと向かい、列車を待つことに。

しかし、列車がいくつか来るも、行き先が書いてなかったり、ヒンディー語での表記しかない列車ばかりで、どれなのかさっぱり分からない。
近くにいたポーター達に尋ねても、答えてくれずオロオロするばかりである。
そこへ心配して見に来てくれたのか、先ほどの鉄道警察が登場。乗る列車を教えてくれた。最後までお世話になりっぱなしである。

なんとか列車に乗り、車内で5人の人に自分の席を尋ね、ようやく席を見つける。
インドで列車に乗るのは本当に一苦労である。できるなら、もう乗りたくない。



《知っ得コラム》
なぜ、インドの列車に乗るのが大変なのか?
まず、主要駅でない所には時刻表がない。主要駅でも黒板に手書きの時刻表なんてこともある。
構内放送もあるが、聞き取りにくいし、運行掲示板が駅の改札にしかない。
また、列車が時刻表通りに来ない。ダイヤの乱れが慢性的の為、もし17:30発の列車を待っていて17:30に列車が来ても、30分遅れで到着した別の列車であるかもしれない。
定刻通りに列車が来たので乗ろうとしたら、前日の列車(つまり24時間遅れ)だったなんて話もある。
周りにいる人に話しかけ、行き先が一緒の人を探すか、確かめてもらうようにするのが一番いいでしょう。