インド亜大陸旅行記 -42ページ目

インド22日目 チェンナイ→743Km(列車で17時間)→カニャークマリ

『ニヤニヤの意味』



南インドのホテルは“24時間制”というシステムを採用している所がほとんどである。

ホテルを24時間利用できる便利なシステムだが、チェックインした時間によっては面倒なシステムになるのである。
例えば今回だと、昨日の10:30にチェックインしたため、今日は10:30にチェックアウトしなければならないため、17:15のチェンナイ・エグモア発カニャークマリ行きの列車に乗るまで外で暇を持て余さなければならないのだ。

仕方なく、10:00にチェックアウトし、駅の構内にあるクロークルームで荷物を預け、昨日仲良くなった露店商の人達の所へ向かった。
大して客も来ないのだが、商売の邪魔をしてるような気がしたので、ルービックキューブを45Rsで買い、駅の待合室へと向かった。

しばらくボーっと座っていると、日本人の兄ちゃんが近づいてきたので、いろいろと情報交換した。

今の時期は学生よりも、社会人orフリーターの人が多いようである。学生は春休みになる2月頃からたくさん押し寄せて来るらしい。
出発まで、あと2時間となった所で日本人の兄ちゃんと別れ、インターネット屋へと行き、情報収集。チェンナイのネットはとても快適であった。

さすがIT技術の進んでいる南インドである。

4時になったので駅へと戻り、クロークルームで預けた荷物を受け取る。
預かり証にサインし、係員のオッサンに「ダンニャワード(ありがとう)」とお礼を言うと、オッサンがものすごくニヤニヤしながら見送ってくれた。嫌な感じの笑顔が気になったが、ホームへと向かう。

カニャークマリ行きのチケットはバラナシで購入した時にウェイティングだったが、リザーブシートに自分の名前が載っていたので、無事、席が確保できた。

列車が到着し、乗りこむ。
エグモア駅発の列車なので時間にも余裕があり、落ちついて席を見つけることができた。
荷物を盗難防止ワイヤーに固定し、席に着いて一息つくと、クロークルームのオッサンのニヤニヤの意味がようやく分かった。
預り証にサインをした後、ボールペンをオッサンに借したまま、返してもらってなかったのである。
「はい。ありがとう。これ返すね。」と言ってくれるのが日本。
相手が気づかなければ、そのまま貰ってしまうのがインド。
悔しいし、インドではボールペンが高価なので、取り返しに行こうと思ったが、あれこれ言い訳される事を思うと、面倒になってきたので諦めた。

今回の車内では、どんな楽しい家族と過ごせるか楽しみにしていたが、エグモア駅から一緒に乗車した家族は、タミル語(チェンナイのあるタミルナードゥ州の主要言語)で「ワナカム」と挨拶をしても、誰もいないかのように無視するほど非情な人々だった。
その割には、俺が買ってきた新聞を勝手に持っていったり、ビスケットを勝手に食べていたりと好き勝手にしているのである。困ったものだ。
人口が10億もいれば、こんな家族がいるのも当たり前なのだが、嫌な気分である。
しかし、ティルッチという駅から乗ってきた家族は、住んでいるカルカッタの話や、ベンガル語(カルカッタ周辺の主要言語)を教えてくれたりと、とても親切な人達だった。

明日はいよいよ、インド最南端『カニャークマリ』に到着である。