33日目 カニャークマリ→321Km(バスで10時間)→ラーメーシュワラム
『車内空中浮遊』
今日はすごく嫌な夢で目が覚めた。
久しぶりに悪夢を見たので、「何かよくないことが起こるのでは?」と、心配になった。
長い期間お世話になったカニャークマリを離れる日なのに。
「何もなければいいが…」と思ったのも束の間、早速嫌な予感が的中した。
朝から便所がつまり、ペットボトルをスッポンの代用に使い、直すハメに。
ここ最近、便所の流れ具合が悪かったが、最終日につまるのは運が悪いとしか言いようがない。
6時すぎに部屋を出て、フロントでクリスチャンの髭オヤジに鍵を渡す。
すると髭オヤジは、「これ…持ってけ。」と聖書を俺に渡した。
しかし俺は、クリスチャンだけにはならないとキリストに誓った男なので、本気で断わる。
髭オヤジは淋しそうにしていたが、旅の無事を祈って、怪しいおまじないをしてくれた。
どこか抜けているのだが、根はものすごくいい人なのである。
髭オヤジに感謝し、「また来年!」と言って、宿を出た。
次に、いきつけのチャイ屋へ別れの挨拶をしに行く。
いつも青いシャツを着ているオッサンたちと記念写真を撮り、お別れ。
カニャークマリで1番笑顔がステキなオッサンだ。
そして、周りにいた顔見知りのオッサンたちとお別れをし、バスターミナルへと向かった。
今日はあいにくの雨である。
今まで雨も降らず、日の出、日の入りを見ることができたのはラッキーだった。
バスターミナルに着き、食堂に行くと「チャイ飲んでから行けよ。」と兄ちゃんに言われたので、そうすることに。
チャイができるまでイスに腰掛けてボーっと待っていると、顔に何かがとまった。
右手で取ってよくよく見てみると、それはハチだった。
次の瞬間、ものすごい激痛が手に走った。
しばらく何が起こったのか分からずに混乱したが、慌ててハチを払いのけた。
手をよく見てみると、思いっきり針が刺さっていた。
何とか針を取り除こうと抜こうとしたのだが、体内に入ってしまい、取れなくなってしまった。
これはヤバイと思ったので、兄ちゃんに相談したのだが、急によそよそしくなってどこかに行ってしまった。
どうやら、ややこしいトラブルには関わりたくないみたいである。
仕方がないので、右手が痛いままラーメーシュワラム行きのバスに乗る事に。
このバスというのがものすごくボロボロで、乗り心地は最低だった。
シートは堅いし、スペースは狭いし、車内は満員で身動きがとれない。
その上、運転手は猛スピードで飛ばす。
こんな状況で10時間も過ごさないといけないと思うとヘコんできた。
しかし、1時間もすると開き直り、独りカラオケ大会に。
周りの人も気にせずに2時間くらい歌い続けていた。
バスは3時間程度走ると休憩のようで、ドライバーがバスを停車させて降りると、「ああ、休憩か…」と、みんながぞろぞろ降りて行く。
そして、ドライバーがバスに戻ると、「ああ、出発か…」と、バスへと戻る。
車内放送も無ければ、ドライバーからの時間指定もない。
もし、ドライバーがバスに戻ったのに気づかずに休憩していたら置いて行かれてしまうかもしれない。
おちおち休憩もすることもできないのである。
道中は本当に恐ろしい。
一応、アスファルトで舗装されていたようだが、穴だらけで舗装していないのと変わらない状態の山道である。
そんな所を猛スピードで疾走するのだから、車内はとんでもない事になっているのである。
横転するほど傾くのでどこかに掴まっていないと危険だし、バスに乗っていて宙に浮くという奇妙な体験もするし、とにかく尋常ではない。
はたして俺は、生きて帰れるのだろうか?
16時頃、大きなバスターミナルに到着したので、「やっと着いたか…」と、ホッとしたのも束の間、バスはまた動き出す。
隣にいたオッサンに聞いてみると、「まだラーメーシュワラムまで60Kmもあるよ。」と言われてしまった。
さすがにこれにはヘコんで、泣けてきた。
しかし、山道を抜け、海が見えてくると気分一新ハイテンションに。
本土とラーメーシュワラム島をつなぐ橋の上から見るベンガル湾の景色は最高にキレイだった。
しばらくして、終点のバスターミナルに到着。
バスから降りて、日本から持ってきたタバコで一服していると、怪しいインド人が寄ってきた。
そして、「ライターを見せろ」と言われたのだが、話す気になれなかったので無視していると、いきなり頬をつねられた。
一瞬、カチンときたが、疲れていたので怒るのはやめた。
怒りたいのに怒れなくなるほど、バスの旅は辛いのである。
2.5Km先の市街地へと行くのに、またバスに乗る。
どのバスに乗ればいいのか分からなかったので、暇そうにしていたオッサンに聞いてみると、「バスなんてないから、リクシャーに乗れ。」と、ウソしか言わない。
仕方ないので、頑張って同じバックパッカーである欧米風の姉ちゃんに聞いてみた。
やさしく教えてくれたが、欧米人恐怖症の俺としてはヒヤヒヤだった。
姉ちゃんと一緒にバスに乗り、10分ほどして市街地へ。
ガイドブックに載っていたホテルを見つけ、バスを降りた。
今回泊まるのは、寺院の目の前にあるホテル『Maharaja's』。
1泊180Rsという安さなのに、部屋は清潔でテレビも付いている。
独房のようなカニャークマリの『Jothi Lodge』とは40Rsしか違わないのに、天国と地獄ほどの差がある。
ここで1週間ほど過ごした方がよかったのでは?なんて思ってしまった。
シャワーを浴び、食事に出かける。
魚料理が食べたかったので店を探すも、ヴェジレストラン(菜食者用のレストラン)しか見つからず。
いろんな人にも聞いてみるが、見つからなかったり、タミル語しかできない店員でジェスチャーで会話するも通じなかったりと、魚を食べることができない。
結局2時間もウロウロしたが、諦めて宿の2軒隣にあるヴェジレストランへ。
片言だが、タミル語で挨拶していたら、周りの客から奇異な目で注目された。
やはり外人は英語を話した方がいいのか?
今日はすごく嫌な夢で目が覚めた。
久しぶりに悪夢を見たので、「何かよくないことが起こるのでは?」と、心配になった。
長い期間お世話になったカニャークマリを離れる日なのに。
「何もなければいいが…」と思ったのも束の間、早速嫌な予感が的中した。
朝から便所がつまり、ペットボトルをスッポンの代用に使い、直すハメに。
ここ最近、便所の流れ具合が悪かったが、最終日につまるのは運が悪いとしか言いようがない。
6時すぎに部屋を出て、フロントでクリスチャンの髭オヤジに鍵を渡す。
すると髭オヤジは、「これ…持ってけ。」と聖書を俺に渡した。
しかし俺は、クリスチャンだけにはならないとキリストに誓った男なので、本気で断わる。
髭オヤジは淋しそうにしていたが、旅の無事を祈って、怪しいおまじないをしてくれた。
どこか抜けているのだが、根はものすごくいい人なのである。
髭オヤジに感謝し、「また来年!」と言って、宿を出た。
次に、いきつけのチャイ屋へ別れの挨拶をしに行く。
いつも青いシャツを着ているオッサンたちと記念写真を撮り、お別れ。
カニャークマリで1番笑顔がステキなオッサンだ。
そして、周りにいた顔見知りのオッサンたちとお別れをし、バスターミナルへと向かった。
今日はあいにくの雨である。
今まで雨も降らず、日の出、日の入りを見ることができたのはラッキーだった。
バスターミナルに着き、食堂に行くと「チャイ飲んでから行けよ。」と兄ちゃんに言われたので、そうすることに。
チャイができるまでイスに腰掛けてボーっと待っていると、顔に何かがとまった。
右手で取ってよくよく見てみると、それはハチだった。
次の瞬間、ものすごい激痛が手に走った。
しばらく何が起こったのか分からずに混乱したが、慌ててハチを払いのけた。
手をよく見てみると、思いっきり針が刺さっていた。
何とか針を取り除こうと抜こうとしたのだが、体内に入ってしまい、取れなくなってしまった。
これはヤバイと思ったので、兄ちゃんに相談したのだが、急によそよそしくなってどこかに行ってしまった。
どうやら、ややこしいトラブルには関わりたくないみたいである。
仕方がないので、右手が痛いままラーメーシュワラム行きのバスに乗る事に。
このバスというのがものすごくボロボロで、乗り心地は最低だった。
シートは堅いし、スペースは狭いし、車内は満員で身動きがとれない。
その上、運転手は猛スピードで飛ばす。
こんな状況で10時間も過ごさないといけないと思うとヘコんできた。
しかし、1時間もすると開き直り、独りカラオケ大会に。
周りの人も気にせずに2時間くらい歌い続けていた。
バスは3時間程度走ると休憩のようで、ドライバーがバスを停車させて降りると、「ああ、休憩か…」と、みんながぞろぞろ降りて行く。
そして、ドライバーがバスに戻ると、「ああ、出発か…」と、バスへと戻る。
車内放送も無ければ、ドライバーからの時間指定もない。
もし、ドライバーがバスに戻ったのに気づかずに休憩していたら置いて行かれてしまうかもしれない。
おちおち休憩もすることもできないのである。
道中は本当に恐ろしい。
一応、アスファルトで舗装されていたようだが、穴だらけで舗装していないのと変わらない状態の山道である。
そんな所を猛スピードで疾走するのだから、車内はとんでもない事になっているのである。
横転するほど傾くのでどこかに掴まっていないと危険だし、バスに乗っていて宙に浮くという奇妙な体験もするし、とにかく尋常ではない。
はたして俺は、生きて帰れるのだろうか?
16時頃、大きなバスターミナルに到着したので、「やっと着いたか…」と、ホッとしたのも束の間、バスはまた動き出す。
隣にいたオッサンに聞いてみると、「まだラーメーシュワラムまで60Kmもあるよ。」と言われてしまった。
さすがにこれにはヘコんで、泣けてきた。
しかし、山道を抜け、海が見えてくると気分一新ハイテンションに。
本土とラーメーシュワラム島をつなぐ橋の上から見るベンガル湾の景色は最高にキレイだった。
しばらくして、終点のバスターミナルに到着。
バスから降りて、日本から持ってきたタバコで一服していると、怪しいインド人が寄ってきた。
そして、「ライターを見せろ」と言われたのだが、話す気になれなかったので無視していると、いきなり頬をつねられた。
一瞬、カチンときたが、疲れていたので怒るのはやめた。
怒りたいのに怒れなくなるほど、バスの旅は辛いのである。
2.5Km先の市街地へと行くのに、またバスに乗る。
どのバスに乗ればいいのか分からなかったので、暇そうにしていたオッサンに聞いてみると、「バスなんてないから、リクシャーに乗れ。」と、ウソしか言わない。
仕方ないので、頑張って同じバックパッカーである欧米風の姉ちゃんに聞いてみた。
やさしく教えてくれたが、欧米人恐怖症の俺としてはヒヤヒヤだった。
姉ちゃんと一緒にバスに乗り、10分ほどして市街地へ。
ガイドブックに載っていたホテルを見つけ、バスを降りた。
今回泊まるのは、寺院の目の前にあるホテル『Maharaja's』。
1泊180Rsという安さなのに、部屋は清潔でテレビも付いている。
独房のようなカニャークマリの『Jothi Lodge』とは40Rsしか違わないのに、天国と地獄ほどの差がある。
ここで1週間ほど過ごした方がよかったのでは?なんて思ってしまった。
シャワーを浴び、食事に出かける。
魚料理が食べたかったので店を探すも、ヴェジレストラン(菜食者用のレストラン)しか見つからず。
いろんな人にも聞いてみるが、見つからなかったり、タミル語しかできない店員でジェスチャーで会話するも通じなかったりと、魚を食べることができない。
結局2時間もウロウロしたが、諦めて宿の2軒隣にあるヴェジレストランへ。
片言だが、タミル語で挨拶していたら、周りの客から奇異な目で注目された。
やはり外人は英語を話した方がいいのか?