36日目 マドゥライ
『交渉』
今日は体調がすぐれないので、昼過ぎまで寝てから出かけようと思ったが、昼間は12時になるとミーナークシ寺院が閉まるということを聞いたので、10時に外出する。
途中、「ドングリコロコロ~!!」と話しかけてきた怪しいオッサンに捕まり、「お前のはいているルンギーでは、寺院内に入れないの知ってる?」と聞かれる。
「昨日は普通に入場できたけど…」と言うと、「寺院内では柄のついたルンギーは禁止で、白や黒の単色のルンギーでないとダメなんだよ。」ということを説明し始めた。
また怪しいことを言ってルンギーを買わそうとしているなと思ったが、昨日、寺院内で警官4人に囲まれて何やら注意されたことを思い出した。
どうやらルンギーのことで注意を受けていたようである。
何も知らないって怖い。
このままでは行けないので、さっそく白のルンギーをオッサンと買いに行くことに。
1軒目の布屋で1番安いルンギーが40Rsであったが、ボられてると思い「30Rsじゃないと買わない。」と言ってごねる。
素直に相手の言い値では買えない俺がいる。
もはや捻くれインド人の血が流れ始めている。
結局、交渉決裂で次の店へ。
2軒目のお店でもいろいろ交渉したが45Rsまでしか値切ることができなかった。どうも隣にいるオッサンが怪しいと思い、オッサンとは別れてひとりで買いに行くことに。
しかし、街中を歩きまわって安い店を探したが、どこの店に行っても50Rsや60Rsでしか売ってくれず、いろんな人に聞いてみても「ルンギーで40Rs以下はないよ。」と言われてしまう。
やはり、最初の店が1番安いらしい。
そんな感じに安いルンギーを探して歩いているうちに、いつの間にか、17世紀にこの地方を治めていた王の宮殿“ティルマライ・ナーヤカ宮殿”の前まで来てしまった。
中へと入って見学してみると、宮殿の一部である王冠の間と接見の間しか残っておらず、小さな箱庭みたいになっていた。
地元の女子高生達が宮殿を掃除していたのだが、ちっともキレイになっておらず、柱にペンで落書きをしていただけだった。
歴史的な建物に落書き。
インドらしいと言えばインドらしいが、罰せられたりしないのだろうか。
ティルマライ・ナーヤカ宮殿を見学後、最初に入った布屋へと再び行き、40Rsで白のルンギーを買った。
店の兄ちゃんは飽きれた顔で商品を渡してくれた。
宿に戻り、市バスを使って郊外にある“マーリアンマン池”へ。
バス内では奥さん同士が口論をしており、それを周りの関係ない人達がああだ、こうだ、と口出している。
今度はバスがリクシャーとぶつかりそうになり、運転手と車掌がバスから身を乗り出して怒鳴りまくっている。
喧騒の国、インド。
この国に静寂など無い。
肝心のマーリアンマン池は大したことなく、池の真ん中に塔が建っているだけで拍子抜けだった。
近くにいた高校生の集団としばらく話をして、またバスに乗り駅前へと戻った。
宿で昼寝をしてから白のルンギーに着替えてミーナークシ寺院へ。
寺院内を撮影しようとカメラを持っていったが、厳粛な雰囲気に圧倒されて、とても撮る気になれなかった。
この寺院は、ほかの寺院には無い特別な何かを感じる。
寺院内の博物館と露店を見学し、マドゥライ観光終了。
インドへ来てベルトの穴が2つも縮むほど痩せたので、夕食はヤキソバとチャーハンを山盛り食べた。
肉は時々チキンを食べるくらいなので、健康的な食生活を送っている感じである。
痩せたい人はインドへ来ればいい。
嫌でも痩せられるのだから。