38日目 ティルチラパッリ→約50Km(バスで1.5時間、15.5Rs)→タンジャーヴール
『盗み聞き』
ティルチラパッリ滞在2日目。
町から10Km離れた場所にあるインド最大級の寺院“ランガナータースワミー寺院”を見学しに行くため、バスに乗る。
後方の座席には座りたくなかったが、一番後ろの席しか空いてなかったので仕方なく座る。
バスは後ろの座席に行けば行くほど揺れが酷いのである。
案の定、体が宙に浮くほどの縦揺れを味わいながら、バスは猛スピードで寺院へと向かった。
寺院の近くでバスを降り、早速2.5K㎡もある敷地内へと足を踏み入れた。
境内は7重の壁に囲まれているのだが、外から4番目までは商店が並ぶバザールになっていた。
お土産や置き物がたくさん並んでおり、神社の縁日みたいである。
バザールのチャイ屋で一服して、再び寺院の中心に向かって進んだ。
第4の門をくぐり、中へと入ると、いきなりオッサンに「本殿を見たいか?」と言われた。
話を聞くと、これより先の本殿には観光客は入ることができないので、その代わりに本殿の黄金に輝く屋根を見せてあげるということだった。
当然の如くタダではないので迷ったが、他の欧米人観光客たちも見に行ってるので、10Rs払って見ることにした。
狭い階段を登り、屋上らしき場所に出る。
辺りを見渡すと、たくさんの色彩豊かなゴープラム(塔門)が立ち並んでいる。
本殿はというと、本当に屋根だけしか見えず、大したモノでもなかった。
ヒンドゥー教の寺院は本殿に異教徒が入れない所が多いので、肝心なことが分からない気がして寂しい。
仕方のないことだが。
寺院内のガイドを雇うように勧められたが断わって、ひとりで寺院内を見学することに。
なぜなら、ここ最近、ガイド料を浮かす方法を見つけていたのだ。
他の外国人観光客が雇ったガイドの説明を横から盗み聞きしながら見学するのだ。
ガイドを連れた観光客はたくさんいるので、説明が聞きたい場所にいれば自然と説明が聞けるのである。
そんな方法で2時間ほどかけて大きな寺院内を周り、見学終了。
バスに乗って宿へと戻った。
午後からは何も計画していなかったので、繁華街にでも行って、町の人とのふれあいを楽しもうかと思ったが、早く次の都市である“タンジャーヴール”に行きたくなったので、チェックアウトして先に進むことに。
2日目の宿代は返金されないのは仕方ないと思っていたが、オーナーに事情を話すと返金してくれた。
「また来年、来るから。」と、仲良くなった宿の従業員達とお別れをし、バスターミナルへ。
タンジャーヴール行きのバスに乗りこんだ。
1時間半で9世紀から13世紀にかけてチョーラ朝の首都として栄えた古都、タンジャーヴールに到着。
ローカルバスに乗り換え、市街へと向かった。
バスの車掌と仲良くなり、タンジャーヴールの町についてのいろんな話を聞いた。
しかも、バス停とは全然関係ない所で停めてもらい、降ろしてもらう。
基本的に車掌さんにはいい人が多いみたいである。
タミル語であいさつをしてバスを見送った。
今晩の宿、『Raja Rest House』にチェックインしてすぐに観光に出かける。
宿のオッサンが「歩いて10分の所に“王宮”があるよ。」と教えてくれたので、王宮へと行くことにした。
しかし、歩けど歩けど、オッサンの言う王宮はちっとも現れず。
結局30分も歩いて到着した。
それも、王宮などとどこにも書いておらず、近くで休憩していたリクシャーのオッサンに「王宮はここだぞ!」と呼びとめられなかったらどこまでも歩いて行ってたような気がする。
宿屋のオッサンの「10分」を真に受けた俺がバカだったようだ。
王宮はボロボロで大したモノではなかったが、美術館は9~13世紀にかけての石像やブロンズ像がたくさん展示されており、非常に面白かった。
見張りの塔には、なぜか日本の水産省から送られた鯨の骨格標本が飾られていたのでビックリした。
インドもどうでもいいモノを送られて、保管場所に困ったのだろう。
まさか、こんな場所で日本文化に触れるとは思わなかった。
石像がいっぱい写ったポストカードを購入し、また歩いて宿へと戻る。
明日は、楽しみなブリハディーシュワラ寺院の見学だ。