インド亜大陸旅行記 -24ページ目

40日目 クンバコナム→約50Km(バスで3時間、23Rs)→チダムバラム

『郷に入っては郷に従う』


昨日は部屋選びに失敗した事を後悔しながら無理矢理寝ていた。
部屋を選ぶ時、道路側の景色が良い部屋に泊まれることで満足していたのだが、深夜になると車の音や人の話し声がうるさすぎて全く眠れなかったのだ。
景色どころの話ではない。

結局、寝たのか寝てないのかよく分からない状態のまま早々にホテルをチェックアウトし、次の都市である“チダムバラム”へと行くことにした。

バススタンドでチダムバラム行きのバスを探し、乗り込む。
さすがに何日もバスの旅をしていると、乗るのにも慣れてくるので、一番揺れの少ない快適な座席をキープし、気分的にゆったりとした旅をできるようになった。

1時間ほどして終点のバススタンドに到着。
あまりにも早く着いたので、おかしいと思い、近くのオッサンに「ここはチダムバラムなの?」と聞くと、「違う。」の答えが。
どうやら目的のチダムバラムは40Km先らしく、ここでバスを乗り換えなければならないようだ。
先ほど乗ってきたバスで「チダムバラムまで。」と言ってチケットを買ったはずなのに、車掌は乗換えなんてひとことも言わなかったことに呆れながら、チダムバラム行きのバスに乗り換えた。

オンボロバスに揺られてさらに1時間。
ようやくチダムバラムに到着した。
ここもクンバコナム同様、寺院のたくさんある門前町のようで、ほのぼのした雰囲気が漂っている。
バスを降りても、リクシャーのオッサン達が誰も寄って来ないので騒がしくない。
毎回恒例の“煩わしい儀式”をしないで済んだのでホッとした。

重い荷物を持って20分ほど歩き、本日の宿である『STAR LODGE』に到着。
1泊60Rsの部屋に荷物を置き、宿の階下にあるヴェジレストランで昼食のミールスを食べることにした。
最近では手で食べることが当たり前のようになり、違和感を全く感じなくなってきている。
ウェイターがスプーンとフォークを持ってきても、断わって自ら手で食べるようにしている。
手で食べる方が、インドの食事は美味しいのである。
しかし、長いこと箸を使ってないので、時々箸の使い方を忘れてしまったのではと心配になることもある。

部屋に戻り、昨夜の睡眠不足を補う為にしばらく昼寝をした後、夕方から寺院見学に出かけた。

寺院へと向かう途中、道に迷って野豚の集団が泥水の中をエサ探ししているような不衛生極まりない地区を通ることになった。
あまり外人を見かけないのか、ルンギーを身に着けているのが滑稽なのか、遊んでいた子ども達から井戸端会議をしていた大人達まで、じっと俺を見ていた。
襲われるのではと思い、ちょっとした恐怖感があったが、「ワナカム~!(こんにちは~!)」と挨拶すると、みんな笑顔になった。
ただの人見知りだったようである。

そんな地区をみんなに挨拶しながら通りぬけて、カーリー・アンマン女神を祀っている“カーリー寺院”に到着。
入り口でサンダルを預けて、裸足で寺院内へ。
寺院自体は非常に小さな建物だが、たくさんの人がお祈りに来ていた。
なぜか子ども達もたくさんおり、罰当たりな事に寺院内でクリケットをしていた。
周りにはたくさんの広場があるのに、何で狭い寺院内でクリケットをしてるのか理解できなかったが、「カーリー女神も子ども達に愛されてるんだな。」と、変に納得して寺院を後にした。

続いて、町の中心部にある“ナタラージャ寺院”へ。
ここの僧は大人から子どもまで、長い髪を束ねて玉にしたような変わった髪型をしていた。
シヴァ神に仕える者の証なのだろうか。

プージャを見てから寺院を出て、夕食を食べに近くのレストランへ行った。
いつもの事ながら、独りの夕食は寂しい。
できることなら、ワイワイと夕食を食べたい…なんて思いながら魚のフライを食べた。

南インドの寺院巡りも、残り半分になってしまった。
寒い北インドには戻りたくない…