インド亜大陸旅行記 -27ページ目

37日目 マドゥライ→約130Km(バスで3.5時間、41Rs)→ティルチラパッリ

『バスの旅』



今日は次の都市“ティルチラパッリ”へと朝から移動である。
宿をチェックアウトし、駅近くにあるセントラルバススタンドで郊外のニューバススタンド行きのNO.700のバスを探す。
しかし、なかなか見つからないので近くにいたオッサン達に聞いてみると、別番号のバスでもニューバススタンドへと向かうそうなので、適当なバスを教えてもらい、乗りこんだ。

その乗りこんだバスはものすごく混んでおり、始発から満員であるにもかかわらず、途中で次々と溢れるほどの人々を乗せていく。
乗降口からは既に人がはみ出しており、片手で手すりに掴まり、片足だけで乗っている無謀な兄ちゃんもいる。
しかし、そんなことにもお構いなしで、バスは猛スピードで街中を突っ走るので、見ている方はスリリングである。

そんなバスでも、車掌さんはすごくいい兄ちゃんで、身動きがとれない車内なのに乗客の中を掻き分けながら、「おい!ジャパニ!次がニューバススタンドだ。」と教えに来てくれた。
わざわざ異国の旅行者のために親切にしてくれたのが嬉しかった。

バスを降り、今度はティルチラパッリ行きのバスに乗る。
ティルチラパッリまでは3時間程度で着くそうで、バス初体験の時の11時間に比べたら楽勝である。

バスも慣れてくると楽しい。
いろんな人に出会い、話しかけて仲良くなれるし、歌っていてもエンジンと風の音でかき消されるので他人の迷惑にもならない。
それに、様々な外の風景を楽しみながらゆっくりと旅ができるのがすばらしい。
特に南インドは、まるで熱帯地方のジャングルのような風景だったり、田んぼでお米の収穫をしていたり、ひと山超えると田植えをしていたりと、驚くような風景ばかりである。
飛行機や列車での移動方が便利で早いが、その土地の風景を楽しむ事は難しい。
これからの旅もできる限り、バスで旅をしようと思った。



無事、ティルチラパッリのバススタンドに到着し、いつものように群がるリクシャーのオッサン達を適当にあしらい、宿を探すことに。
地図を見て方位磁石で方角を調べて歩き出す。
初めて来た場所では方位磁石が大いに役立っている。
日本で800円もしたので買うのをやめようかと思ったが、800円以上の働きである。

10分ほどして『Selvam Lodge』という宿に到着。
チェックインして荷物を下ろし、さっそく市内観光に出かけた。

ここティルチラパッリはタミルナードゥ州中部の中心都市で、チョーラ朝時代から栄えている都市のため、商店も多く人で賑わっている。
そんな街の中心部にシンボル的存在でそびえ立つ、高さ83Mの岩山要塞“ロックフォート”へと行こうと市バスに乗ろうとするが、日本のようにバス停の看板がある訳でもないので、どこで乗れるのか分からず苦戦する。
しばらく歩いてバスに乗る人達が集まっている場所を見つけ、何とかバス乗りこんだ。

ティルチラパッリのバスはノリノリの音楽を流しながら街中を走るので面白い。
しかし、相変わらず運転はかなり荒いので怖い。
(実際、帰りのバスはバイクと衝突してた。)

ロックフォートに着き、岩山の頂上まで437段もある階段を上る。
結構急斜な階段なので疲れたが、頂上からは市街を一望でき眺めが良くて非常に気持ちがよかった。

頂上付近でしばらく休憩していると周りに少年の集団が集まってきた。
遠くの方で欧米人が同じように囲まれて写真やタバコを要求されて困っているのが見えたので、これはヤバイと思って早々と退散。
もう少しゆっくりと景色を眺めたかったのだが…。