44日目 マハーバリプラム
『シーフード』
昨日に引き続き、10時まで爆睡。
室内は暑くもない適温なので、いつまでも寝てしまいそうな心地である。
今日は特に何をするということを決めてないので、とりあえず洗濯をすることに。
これから徐々に北上するので、暖かい土地にいるうちにひととおり洗濯しておいた方がいいのである。
風呂場でゴシゴシと全ての衣類を洗い、テラスに干し終えたところで休憩。
バナナとポテトチップスで遅い朝食をとる。
南インドではバナナが美味しい上、一本2Rs(5円)という安さなので、ちょっとお腹が空いた時や、おやつに最適なのである。
一息ついた所で、散歩がてら手紙を出しに行こうと門を出ると、門の陰でオッサンがグッタリしていた。
よく見ると、プライベートハウスのオーナーだ。
彼の右手にはビールが握られており、顔が真っ赤にして酔っ払っていた。
「こんな所で何してるのよ?」と聞いてみると、「プンガ~…プンガ~…」と言い、またグッタリしてしまった。
そう、今日はポンガル(Pongal)と呼ばれる、南インド地方の収穫祭なのである。
オーナーも特別な日ということで、普段は飲めない酒をここぞとばかりに隠れて飲んでいたのだろう。
気持ち良さそうなグッタリ感なので、放っておいて郵便局へと行くことに。
燦燦と照りつける太陽の下、海からの湿った風を感じながら砂浜を歩いていると気分がすごく軽くなる。
こんな場所で暮らしている人々は、たとえ貧しかろうとも幸せだろうと思った。
やはり人間、自然の中で暮らすのが一番のかもしれない。
30分ほど海岸線を歩き、郵便局へ。
窓口で日本へのハガキを出して町の中心部へと出かけてみることにした。
町のメインストリートはお祭りということで、インド人観光客が溢れるほど押し寄せていた。
さすがインド、人の多さでは世界第二位だけのことはある。
いったいどこからこんなにもたくさんの人が押し寄せて来るのやら…
祭りのために角を青く塗られてしまった野良牛達を横目に、人ごみから抜け出す。
こんな状態の中ではいろいろ見学する気にもならない。
バス停近くの屋台で昼食のマトンビルヤーニーを食べる。
ご飯によく肉の味が染み込んでいてメチャメチャ美味い。
わずか15Rsでステキな味に出会える。
これがインドのいい所である。
人ごみを避け、海岸沿いを歩いて宿へ戻る。
ベットで休憩しながら今後の計画を立てることに。
なんだかんだ言いながら、既に旅は44日目。
予定の半分を消化している。
やはり三ヶ月という期間はインドを旅するのには短すぎた。
時が過ぎるのが早すぎる。
もう少しマハーバリプラムでゆっくりしたいと思ったが、まだまだ行きたい場所がたくさんあるので、明日旅立つことに決めた。
日が暮れるまで砂浜にある流木に腰掛け、海を見ながらたそがれる。
マハーバリプラムの海は、カニャークマリのような穏やかさはないものの、ラーメーシュワラムの海ほど濁っておらず、綺麗な色をしている。
日も暮れたので、村のメインストリートにある『Gazebo』というレストランで食事をすることに。
今日はお祭りということで久しぶりにビールを注文し、飲むことにした。
暇してる店員とオーナーを交えてタミル語講座から日本の話までいろいろ話した。
食事は魚のフライとシーフードチャーハン。
この先の旅は内陸部を進むので、今のうちに魚料理を堪能しておくことにした。
店内も満席となり、お腹もいっぱいになったので、宿へと帰宅することに。
しかし、帰り道のあらゆる場所で暇そうなインド人グループに呼びとめられて雑談するのでちっとも帰れない。
ようやく宿の近くまで来た所で、レストランのオーナーらしきオッサンに呼びとめられ、日本人を紹介された。
久しぶりに日本人と会話するので嬉しかったのだが、話しているうちにその人の態度に段々ムカついてきたので、ある程度話した所で席を立った。
基本的に髪が長くて、いかにも「長旅してます」というオーラが出てる人は、話しにくい人が多い。
彼らは日本の社会でまともに会話もできないから海外をさまよっているのかもしれないと思ってしまう。
しかし、明日はわが身。
旅に慣れてきたら、俺も横柄な態度の人間になってしまうのかもしれない。
インド人もさまざまであれば、日本人もさまざまである。