今回も長くなり、そして遅くなりましたがしいたけ編完結です。^^;

香りを最大限に出す、ジューシーに仕上げる。

そして「火入れする」

その為に直前50度洗い直前65度蒸しにしました。

提供時間短縮の為にあらかじめ仕込んだりも試しましたが、美味しくない。

蒸してから時間が経つと香りが飛んじゃうんですね。

提供時間はかかるがやはり直前蒸しです。

65度で20分!

焼き時間やオーダーの状況なども考えるとご注文から30分はかかります。

たかがしいたけの為に30分待つんです。

最高の仕上げにしないと殴られますよ。^^;


笠の外から焼くか、内から焼くか?

これも何パターンも試しました。

結果、内から焼く事に。

理由はサッと一拭き、醤油を吹き付けるから。

香りと味を内側に染み込ませます。

ついでに炭にも一吹き。

醤油の焦げる香りを立たせ少しでも香りづけを。

しいたけを焼く時は脂の落ちる串の近くで焼きます。


どうしても串がない時はピヨ串を焼く時に使うチー油で煙を立てたりします。

そして…


ついにターン。

この笠の内側に純米酒を滴る程たっぷり振りかけます。

しっとり仕上げる為に。

そして純米酒の香りを立てる為に。

しいたけの盃でお燗をつけるイメージです。

プクプクとお酒が泡立つと完成です!

せっかくの旨み、ちょうどいい感じに香りがたつ純米酒がしいたけの盃から溢れないようにそ〜っとお皿に盛ります^^

口に入れる直前の香り、入れた瞬間の熱、旨み、純米酒の香り、しいたけの香り、ほんのり醤油の香り…

もう最高ですよ!

我ながら5本は食べれると自負してます!

多分、しいたけ5本も食べるの私だけですが^^;

あ!

お酒飲めない人はどーすんだよ?ってなりますよね?

安心してください!(アルコール)飛ばしてますよ!(´∀`=)

あ!あのお席ノンアルコールだな、とか、お子さんいるからお子さんも食べるかも?

そんなお席にはアルコールを飛ばした「煮切り酒」を振りかけてます。

実はそんな小仕掛けもしております。

まぁ、純米酒の香りが飛んでしまうのでコンセプトからは外れてしまうのですが…

たかがしいたけ、されどしいたけ。

私は私が好きなモノを最高に美味しく食べたい。

その結果、お客さんが喜んでもらえるなら最高!なだけなんです。

大好きなしいたけ。

試行錯誤しつつも、楽しんで喜んで試食しまくりました。

今日も焼いてる最中に突然私が焼き台に座り込みます。

きっとスタッフからは「つまみ食いにしか見えない試食」をしている時です。

1人で「美味い!」ってニヤニヤしながら。

おわり(・ω・)ノ