ギリシャ ⇒ イタリアへの移動日。
私は海外で飛行機に乗る時は、3時間前に空港に着くようにスケジュールを組みます。
どんなアクシデントが待ち構えているか、わからないですからね。
しかし、この日、アテネからナポリへ飛ぶ便は 8:25発。ナポリ行は一日一便どころか、数日に一便しかなく、これに乗るしかありませんでした。
シンタグマ広場から空港行のバスは24時間運行ですが、シンタグマへ行く地下鉄の始発は 5:30 頃。タクシーを使うか迷ったのですが、何とか間に合うだろうとの希望的観測の下、地下鉄の始発に乗ることにしました。今回の旅行において、最もリスキーな部分となりました。
5:20 にホテルを出発。地下鉄の駅へ。始発電車を待っていました。
やはりね、こういう時は起こるんですよ、遅延が・・・
イライラして待っていると、約15分後に始発が来ました。
空港行のバスに乗りました。何とか間に合うだろうと安心しかけていると、バスが警官に止められました。何が起こったのかは不明。ここでは、もうどうする事もできません。
幸い、10分程でバスは再び動き始めました。
空港に到着。速攻でカウンターへ。すると長蛇の列・・・ 大丈夫か?
スーツケースを預け終わった時には、出発の1時間前を切っていました。
何とか間に合いましたが、かなりハラハラしました。やはり、リスクは極力避けるべきですね。
定刻の 9:10 にナポリ空港に降り立ちました。
ナポリに来たのは4回目ですが、空港は初めて。市内への移動はバスを利用しました。
ここから、この先、苦しめられ続ける”試練”が始まりました。
バスが来ねぇ・・・
6月のナポリ、アテネ程ではありませんが、炎天下です。
バス乗り場はカンカン照りで、長蛇の列。時刻表もないので、いつ来るのかもわかりません。
飛行機の到着時刻は決まっているのだから、便を増やせばいいのですが、イタリア人にそんなホスピタリティを期待するのは無駄なのでしょう。
30分弱は待ちました。無駄な体力消耗でしたよ。やっと来たバスに乗り込み、ナポリ中央駅の近くまで行きました(駅前までは行かない)。
バスを降りて、予約しているB&Bへ。歩道の舗装が悪く、スーツケースを転がすのも一苦労。
駅近くのB&Bにしておいたのが救いでした。
茶色の扉が B&B(II Principe B&B)のある建物の入り口
やっぱり、ナポリ。午前中なのに、広場には複数の警官がいました。
この広場、日暮れ時になると、黒人の若い男達が集まってきます。
隣に小さなスーパーがあるのですが、水を買ったら、予想通り、おつりをごまかそうとしました。「足りないぞ!」と言って、取り返しましたけどね。黒人の店員でした。そんな場所ですわ。
木の扉を入った所(手前はオンボロのエレベータ。動かすには10セント必要)
3F(だったかな?)にあるB&Bの玄関(この先に、内扉もある)
ベッドが乱れていて見苦しいですが・・・(左奥がバスルーム)
この部屋に入るまで、4つの扉を鍵で開けなければならない
(建物入口の木扉、B&Bの玄関+内扉、部屋)
バルコニーからの眺め(早朝に撮影した写真なので、人も車もいない)
どれだけ厳重なんだって感じですが、これがナポリですな。
B&B のオジサン(オーナーか管理人かは不明)は気さくで、親切でした。
ここには住んでいなくて、徒歩5分程の所から通っていると話していました。
部屋はキレイだし、シンプルですがセンスもいい。中央駅から徒歩10分弱で、朝食付き(近くのカフェの食券をくれる)で一泊 €30(約3,700円)なので、コストパフォーマンスは Good です。
Booking.com の口コミ評判も良好。
早朝からの移動で、心身共に消耗したので、部屋で休憩。
(午前中でしたが、掃除が終わったからとチェックインさせてくれた)
体力を回復させた後、昼前に B&B を出て、ナポリ観光の開始。
駅へ行く途中の店で食べたナポリのピザ(ピザはナポリが発祥の地)
ギリシャと比べると、数多くの試練が待っていたイタリア観光のスタートです。