今回、ナポリに滞在するにあたっての第一の目的は 国立カポディモンテ美術館 でした。早速、突撃!
この美術館、訪れた人達のブログ等を読むと、アクセスに苦戦した人が多いようです。路線バスの系統が複数あり、降りる停留所も複数あるから。従って、事前に乗るべきバスの番号、降りる停留所名を調べ、万全を期したのですがね・・・
ナポリ中央駅から地下鉄で国立考古学博物館の前の停留所に移動。
そこから路線バスに乗るのですが、またしても、
バスが来ねぇ・・・
暑い中、20分は待ったでしょうか。
待っていた路線バスではなく、美術館行のシャトルバスがやってきました!
運賃は少し高いのですが(€5)、これが一番確実で、美術館の前まで行くという情報をキャッチしていたので、コレに乗り込みました。
15分程で、美術館がある公園内に到着。何とか辿り着いた。
美術館は18世紀の旧王宮内にあります。
流石に、旧王宮。建物内はゴージャスでした。
作品の前に、美術館内部の写真を御覧下さい。
アメドラ 「ツイン・ピークス」 の”ロッジ”かと思った
窓からの公園(ベルサイユのトリアノン庭園がモデル)の眺望
コレクションは、ルネッサンス、ヴェネツィア派、ナポリ派の絵画が中心です。
残念ながら、私が知らない画家の作品が大半でした。ゴージャスな内装と共に、流し見。しかし、私が知っているビッグ・ネームの作品もありました。何枚かピックアップします。
《キリストの磔刑》 マザッチョ (1426年)
(照明が暗く、写真が不鮮明なので、↓にネットで拾った写真も掲載)
右側の聖母の視線の先で跪いているのはヨハネ
《トゥールーズの聖ルイ》 シモーネ・マルティーニ
《枢機卿アレッサンドロ・ファルネーゼの肖像》 ラファエロ (1509-1511年)
《ダナエ》ティツィアーノ
ティツィアーノの 《ダナエ》 は、エルミタージュとプラドでも観たことがあります。
こちらのサイト
( http://www.salvastyle.com/menu_renaissance/tiziano_danae.html )によれば、カポディモンテ版が一番優れているとか。
残念ながら、この時は頭の中で比較できるほどエルミタージュとプラドの作品を鮮明には覚えていませんでした。エルミタージュとプラドの作品は、右側はキューピッドではなく、召使の老婆が描かれています。確かに、色彩的にはカポディモンテの作品の方が鮮やかです。
《悔悛するマグダラのマリア》ティツィアーノ
この主題の作品も、フィレンツェのパラティーナ美術館で観たことがあります。
数日後に再訪したので、後の稿でも登場します。
《ルクレツィア》 パルミジャニーノ [撮影失敗・・・]
私はレンブラントの 《ルクレツィア》 が大好きなので、この主題の作品には目が留まります。このパルミジャニーノ作も素晴らしい。レンブラント版とグイド・レーニ版(先日、国立西洋美術館で撮影)も掲載しておきます。
レンブラント(ミネアポリス美術館蔵) グイド・レーニ
パルミジャニーノ作品で、もう一点、惹かれた絵がありました。
写真撮影失敗なので、拾い物画像です。
《アンテア(若い女の肖像)》
↓は、カラッチ の作品と記憶していたのですが、ネット検索でヒットしません・・・
インパクトのあった絵なのですが、記憶違いかな?
事情がわからなかったのですが(イタリア語表記しかなかったから)、特別扱いのような形で、アントニオ・カノーヴァの彫刻が一体ありました。
ナポレオンの母
↓は2015年にローマのボルゲーゼ美術館で観たカノーヴァ作品。
ナポレオンの妹の像です。
《パオリーナ・ボルゲーゼ》
他にも、現代アートの展示もあり、見応えがありました。
ヤン・ファーブルの作品
空いていてストレスフリーだし、内装はゴージャスだし、苦労して来た甲斐がありました。でも、これで終わりではありません。
「あの有名な絵がないじゃないか!」 とお気付きの方もいるかもしれません。
あの有名な絵は、企画展の展示室の方に行っていました。
次稿は、その企画展です。