気付いたら周りに愚痴ばかり言う人がいる時 | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス
2023-09-12 03:00:00

気付いたら周りに愚痴ばかり言う人がいる時

テーマ:うまくいくコミュニケーション

 

カウンセリング・サービスの大麻織江です。
火曜日の「うまくいくコミュニケーション」を担当させていただいております。

どうぞよろしくお願いいたします。

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松尾たか
優木るな

成宮千織

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「気づいたら周りに愚痴を言う人ばっかりいる」
「いつも人の愚痴を聞いてばかりで断れない。だんだん辛くなってきてしまった。」

そんなご相談をお伺いすることがあります。
人から何かを相談されたり、打ち明けてもらえるのは、あなた自身がとても優しい周りから信頼される人だからだと私は思うんです。

愚痴を言うこと自体が悪いわけではないんですよね。
誰しも完ぺきではないし、しんどい時には話してスッキリしたいと時は誰でもあります。

でも、頭ではわかっていても、ずっと愚痴ばかり聞かされ続けると、自分の体調が悪い時や余裕がない時は辛くなる時もあるかもしれません。

ご相談の中には「聞きたくないのに聞いてしまう」とか「何だか自分がゴミ箱扱いされているようでしんどい」と感じている方もいらっしゃったりします。

「もう聞きたくない」と言いたいんだけれど、そういう方にとってはNOを伝えるのも相手を傷つけてしまうように感じていたりするんです。
実際、過去に聞きたくないと伝えた時に、相手を傷つけてしまった。
冷たい人だと言われて辛かったというお話も聞くことがあります。

でも、「相手を傷つけたくない」と感じているあなたが冷たいなんて、私は思いません。
むしろ、誰よりも優しくて愛情深い人だと思うんです。

それなのに自分のことを優しいと思えなかったり、
たまには「後で聞く」と言いたいのに言えないのはどうしてか?を自分に聞いてあげる必要があるのかもしれません。

もし、誰かの愚痴を聞かなくなるとあなたはどうなるでしょうか?
ラクになる?それとも、少し胸に何かつっかえるような感じがするでしょうか?
そして、その時は誰とどんな話がしたくて、何を聞きたいでしょうか?

「えっ、スッキリするだけでしょう」と思った方もいれば、わからないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
何を感じてもいいんです。
けれど、もし「楽になるはず」「スッキリするはず」と思えるなら、それなのにどうして自分は聞き続けてしまうのかを考えてみてください。

びっくりするかもしれませんが、聞き続けてしまう自分がいるなら、心の中には「そうしなくてはいけない」と思っている自分がいるからだったりします。

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気付くと周りに愚痴ばかり言う人ばかりという方のお話をお伺いしていると子供の頃から、ずっと誰かの愚痴を聞いていたという方がいらっしゃいます。

お母さんの愚痴、お父さんの愚痴、家族全体が愚痴というコミュニケーションで溢れていて
物心ついたころから、親のカウンセラーだった方も少なくありません。

小さい子供に大人の問題を解決してあげるって難しいことですよね。
でも、お母さんやお父さんが何を感じているかは言葉にできなくても感じていたりします。

「お母さん辛そうだな」「お父さん大変そうだな」
優しいあなたは、そこでいっぱいお話を聞いて笑顔にしてあげたいと思ったのかもしれません。
そこで「ありがとう」「いい子だね」と褒めてもらえたり、
親の機嫌が良くなったりすると嬉しかったりお家が平和になってホッとした。

でも、次の日にはまた機嫌が悪くなっていて、お話を聞いたらお家は平和になるけれど、聞かなかったら逆にすごく怒られてしまった。
そんな経験を積み重ねてきた方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

家族じゃなくても、それが友達だったり恋人だったりしたこともあるかもしれません。

そういう体験を積み重ねていると誰かを安心させてあげたり、包み込んであげる能力はどんどん上がっていきます。
だって子供の頃からしているんですから、百戦錬磨です。

何も言わない人がいても顔色ひとつで「あ、何だかしんどそう」なんて共感してあげられる…そんな「エスパーかな?」という方もいます。

本当は誰かを笑顔にしてあげたいというあなたの愛からが始まりなんです。
それで愛されたと感じたら、私達はそれを心のどこかで「愛し、愛される唯一の方法」のようにしてしまうことがあります。

そうなると、誤解なのですが、そこから外れると何だか自分が価値がないような気がしてしまったりすることがあります。

「何だかしんどい」と立ち止まれる人はまだいいんです。

中には自分がしんどくても誰かを優先しすぎてしまって病気になったりする人もいます。

相手のことを考えたり、周りのことを考えて愚痴を聞いてあげてる自分が目の前にいるとしたら、どんな言葉をかけてあげたいでしょうか?
誰かの気持ちを聞いてあげたり、寄り添ってあげることができるあなただからこそ、たまには自分にも寄り添ってあげてください。

そして、周りが愚痴を言う人であふれているなら、まずその中の伝えやすい人からで構いません。
その人に「あなたは、どうしたいと思ってるの?」
「あなただったら、そのしんどい状況はきっと抜け出せると思う。私も一緒に考えるよ。他の人も、皆で一緒に考えようよ」

そんなふうに伝えてみてください。

愚痴をずっと言ってしまう人と言うのは、それだけ「自分では何もできない」と言う無力さや、
「誰にも本当の私はわかってもらえないんじゃないか」と言う孤独感を抱えていたりします。

そんな人にとって大切なのは「自分にも変えられる力がある」と思えるだけの周りの応援だったり、一緒にどうしたらいいかを考えてくれる繋がりなのです。


あなた一人で抱えようとしなくていいんです。
たくさんの人と一緒に考えていったらいいんです。
そして、あなた自身のことも「わかってもらおう」とすると余計に出せなくなったり苦しくなったりしてしまうとしたら、ただ一緒に考えてみて欲しいと伝えてみてください。

もし、それで離れていく人がいたとしても「一緒に考えよう」と繋がろうとしてくれたあなたの言葉は心に残ります。
その人にとっては、誰かと少し離れることが自分と向き合って変化していくための準備期間なのかもしれません。

そして、あなた自身も、どんな自分で誰かと一緒にいたいのか、
人に寄り添えるにプラスして、どんな自分の魅力が出てこようとしているのか…そんな時期だと思ってみてくださいね。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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