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SOHO歳時記

ライターを目指すテープ起こし屋のSOHOな毎日。

先送りでつらい思いをするものの一つ、年賀状。
今年は特に遅くなってしまった。
今、制作の真っ最中。

28日の仕事納めと同時に年賀状も仕上がっているはずだったが、
心地よい眠りの誘惑に完全に負けてしまった。
29、30日は恒例のスキー旅行なので、
帰ってきた昨日夜から今現在に至るまでずっとずっと……。
仕事でも絶対にしない徹夜なのに、
年賀状ごときで完徹とは。づらいっ。

来年の抱負。「前倒しな人になる」
年末滑り込みで入りそうだった新規の依頼が、
なんだかんだとあって年始にずれ込んだ。
年始は年始で既に起こしがゴリゴリ入っているし、
早々に打ち合わせの予定もポコポコあるんだけれども、
先のことは考えてもしょうがない。先送れるものはすべて先送る。
とりあえず年末は少し余裕ができてうれしい限り。

……となると気分的に余裕が出てしまって、
またまた本を買ってきてしまった。

■『スキップ』北村薫/新潮文庫
■『煩悩カフェ』酒井順子/幻冬舎文庫
■『女の仕事じまん』酒井順子/角川文庫

先日買った本も、
まだ『オニババ化する女たち』(三砂ちづる)しか読了できてないし、
『おはなしおはなし』(河合隼雄)と
『銀座24の物語 銀座百点編』は併読中だし。
併読といえば、この1カ月はダブルブッキングで
朝日新聞と読売新聞の2紙をとることになってしまって、
消化していくのが大変。スクラップもたまる一方。

結構読むの遅いのが悩みだったりする……。致命的だ。
中国語の同時通訳を起こしている。つらい。
中国語に限らず、英語だろうが、スワヒリ語だろうが、
通訳さんの日本語は非常につらい。
倒置バンバン、主語不明、単語羅列、当地言語頻出、
とにかく文意がしっかり取れないことしばし。
なんとなく言いたいことはわかるんだけれども、それじゃ文書にはならんぜよ。
まぁ、それでもいつもなんとかなるんだけれども。

今日は聞いていてニヤリとしてしまった。
通訳さん2~3人で、4~5分おきに代わる代わる訳しているのだが、
今回の録音では横の通訳さんの声がよく入っている。
当番の通訳さんが間違えて訳すと横から訂正している。
ささやき声なんだけど、バッチリ入ってる。笑える。

数字が次から次へと出てくる経済報告部分で、
当番の通訳さんはとうとう通訳を飛ばしてしまった様子。
横から世話好きな通訳さんが飛ばした部分をささやいてくれるのに、完全無視。(爆)
やっちゃってますねー。そういう人、好き。

今回の起こし、この通訳さんに執着して起こしたら楽しそうだ。
「ごがくごけい」

「ごけい」は互恵のことだけど、「ごがく」っていう言葉がわからない。
『広辞苑第五版』にもないですなぁ。
話の流れからすると「互いに学ぶ」で「互学」かと思われ、
ネット検索すると結構ある。「互学互習」とかは。
とりあえず、不明な語は”〓”で囲むことにしているので、
「〓互学〓互恵」で納品。
恐らく正解だとは思うけれども、
こういうのがあるとすっきりしないんだな。

次。

「ざいかい、かいかい」

冒頭のごあいさつで発言している言葉。
「ざいかい」は財界でしょ。
「かいかい」って……痒いーのか?
違う違う、言い間違いだよ。「財界、官界」が正。
ま、間違いは誰にでもありまっさかい。

言い間違いは別として、
標準的な辞書に載っていない単語なんてくさるほどある。
専門分野に至っては、ネット上で「用語集」などをつくっている
親切なサイトなんかがなければ”〓”だらけになってしまう。
(そういうサイトの表記も完全に信用できるものではないんだけれど)

まったく、言葉っていうのは時代とともに変わっていく、
便利でやっかいで奥が深すぎる生き物だよ。
年末はもう打ち止めのはずだったのに、
ポロポロと依頼が入る。

1コは裁判の、恐らく証人喚問。
嫌なモノを引きずって年明けを迎えることになりそう。

もう1コは新規。調整中。でも……きっと来る(貞子ふうにどうぞ)
新規のお客様は受け付けない予定でも、
やっぱり知り合いからの依頼となると
お断りしづらいものでございます。
ちなみに、新規は倍以上の気力が必要なので、
このタイミングはちょっぴし気が重いカモ。

年賀状は年内投函できれば優秀、
大掃除なんかはなからやる気無しだったけど、
これですべて堂々放棄できる……やだ。そんなのうれしくないよぉ。

読書三昧のバラ色休暇計画はもろくも崩れ去ったのでした。ほへぇ。
いや~年末のお休みが近いと思うと、
ついつい買い込んでしまう。本。
本日は年末買い込み第一弾。
娘のクリスマスプレゼントを買いに行ったのに、
プレゼント物色の時間よりも
本屋にいた時間のほうが長かった。

本屋で出会う本は一期一会。
「次、見つけたら買おう」と思っても
そうそう出会えなくて、
あとから「あ~、あんとき買っておけばよかったよ」と
思うことが何度あったことか。

きょうの本命は、
年末年始の休み中にネタとして読破しておきたい分野、
「合成洗剤」について書かれた本。
1カ月ほど前にフラッと立ち寄った本屋で見かけたんだけど、
タイトルもしっかり覚えてない。
それらしきものも見つけられなかった。ふえっ。

だからきょうは、「!」と思った本は全部買ってきた。

■『銀座24の物語』銀座百点編(文春文庫)
■『オニババ化する女たち』三砂ちづる(光文社親書)
■『働く女は敵ばかり』遥洋子(朝日文庫)
■『安全が食べたい』アエラ編集部編(朝日文庫)
■『農から環境を考える』原剛(集英社新書)
■『インタビュー術!』永江朗(講談社現代新書)

速読術身につけたい~。
本日のメーンイベント、編集。
17000文字ほどの元原稿を6000文字まで減らします。
この、編集の仕事は非常に楽しいです。
恐らくどの仕事よりも一番いきいきしながら仕事していると思われます。
(ニヤつきながら仕事してたらごめんなさい>怖)

走ることもままならないほど、
生命の危機に立たされるほどにため込んだ贅肉を、
一気にジャンジャンバリバリ大放出!……じゃなくて、
丁寧丁寧に削っていって
理想のプロポーションに近づけていく作業が楽しくないはずがない。
どんな形に仕上がるか、ワクワクです。

気合いだー!
いいことがあれば悪いこともあって、
光があるから影があって、
男がいるから女がいる。
全て、両面(もしくは多面)が
バランスよく収まることで成り立っています。

1人の人間だって同じです。
まじめ、いい加減、たてまえ、本音、あれが好き、これが嫌い、
いろんなものがぐちゃぐちゃ混在して、
なんとなく形になって1個の人格を形成しているんだと思う。
それらを完全に切り離すことなんてできない。

でも、どうしても、
プライド、見栄、よく思われたいという気持ちなんかが働いて、
一局だけが強調されていきます。

出したくない部分は閉まっておけばいい?消し去ればいい?
違う。それも含めて自分なんですよね。
無理に鍵を掛けていると、バランスが崩れてしまう。
パズルの一片が欠けて不完全な絵になってしまうみたいに。

今まで故意に別々の場所で組み立てていたパーツを
一瞬でも合体させることができれば、
ギクシャクしていた心のうちがバランスを取り戻して、
次のステップに進んでいけるんじゃないか。

そんなふうに思った出来事がありました。
これも一つの転機ですかね。たぶん。
(抽象的ですみません)
この忙しい時期に、また勉強会に参加してきました。
今度は異業種SOHO交流です。

テープ起こし分野のことしか知らなかったけれど、
目からうろこ、発想180度転換。
恐らく興味深い話がたくさん聞けるんだろうなぁと
期待していたんですが、想像以上で、
カルチャーショックを受けて帰ってきたところです。
(具体的な話はおいおい)

私の場合、もともと人見知りをするほうだし、
慣れるまでは自分のこともガンガン話せない性格です。
それと、初めて参加させていただいたということも手伝って、
もっぱら聞き役に徹してしまいました。
(あくまでも、私の中では……)

ああいう場ではもっと自分を売り込まなきゃ駄目だなと実感。
冷たそうに見えるので、外見でも損してる。たぶん。

来年の抱負はコミュニケーション力upです。
あー、いやいや、仕事の幅を広げること、です。
ライターさんなどは、
得意分野というものをお持ちの方が多いですよね。
テープ起こしでもそういうものを持っているほうがいいのかもしれませんが、実情、得意分野の仕事を専門で受注されている方は少ないのではないかと思います。
要は、「起こすこと」に特化している「なんでも起こし屋」。
同業者からの反発を恐れず言ってしまえば、
クリエイトな部分がないマシン的職種なわけです。

そういうたぐいの仕事でも、
ずっと続けていると、当然、
好きだなぁと思う分野が出てきます。
私の場合は、健康、農業、環境あたりが
キーワードのようです。

食品に含まれる成分の話とか、
企業体農家の活動話とか、
食料自給率の話とか、
温室効果ガス排出抑制のいろいろな取り組みとか、
先日のごみ問題(12月12日「仕事」カテ)とか、大好き。

近頃は、意が赴くままの「!」な新聞記事の
切り抜きが楽しくてたまりません。

昔から、気が向けば切り抜いてはいたけれど、
内閣人事だったり、
新たに追加された人名用漢字だったり、
仕事に役立つかなと思える記事が
切り抜き該当記事になっていたわけです。
でも考えたら、この程度のことは
ネット検索ですぐに見つけられるんですね。

新聞を読んでいても、
「この間の会議内容に関連した記事だ」なんて
思えば身が入るんですが、正直、
政治、国際面なんかは仕事のためにと思って
読んでいる節があります。

しょうがないので今後も全部読み続けるとして、
切り抜きは興味のある分野だけにしようと誓う。

それと、モノは試し。
営業用サイトに得意分野を掲げたら、
そちら方面の依頼が増えるでしょうか?
覚悟が決まったら(←ここ重要)やってみようかな。

かなりアナログな作業だけど、切り抜きは楽しくてやめられない。