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SOHO歳時記

ライターを目指すテープ起こし屋のSOHOな毎日。

 本好き。本を読むのも好きだけれども、何より本屋をぶらぶらして気に入った本を買ってくるのが好きな本好きでもある。今日は雑誌を中心にセレクトしてみた。食指のそそられる分野はいろいろあるが、今日の収穫はエコロジー関係。そしてもう1つ、新たに加わった分野がある。それは『おもちゃ』。

 あるところで知り合うことができたライター兼デザイナーさんが手がけられている雑誌を2誌、手に入れてきた。子どもがいる関係上おもちゃやその手のキャラクターは結構知っているほうだが、実に圧巻。マニアな本というのはすばらしいと思った。これを書くからには心底おもちゃを愛さなければ務まらないだろう。また、いつも交わさせてもらっている記述とは全く違ったマニア心をくすぐる記述にも敬服した。と同時に、プロとはこういうものなんだと少し及び腰になってしまった。マズイ。

 前者のエコロジー関係は、以前から一読者として何のギモンも持たずに情報収集のためだけに読んでいたのだが、こちらもやはりプロライターという立ち位置を想像しながら読むにつけ、及び腰な気持ちは完全に敗北の色を濃くしていった様相。私に本当にできるんだろうか? 能力以上のものを自分に求めてしまっているんではないだろうか? 昨日まであんなに意気揚々としていたのに、この落差。どうしてくれよう。

 いやいや、そんなにすぐに凹む性格じゃないんだな。武者震いしちゃったよ。

 昨日、初めて編プロというものにお邪魔してきた。想像していたとおり、事務所では皆一心不乱にパソコンに向かって作業、作業、作業……。聞こえてくるのはマウスのカチカチという音のみ。すごい。

 ある分野に関するライターの募集があって応募したんだけども、早速、経験者優遇という壁に阻まれた。早く「経験者」の肩書きがほしいところ。ま、採用からは外れたけれども、一度会って……ということで話が進んで昨日に至ったわけ。

 今まで漠然とライター職というものを描いていたけれど、いろいろなライターさんにお話しを聞くうちに少しずつ見えてきた。一にも二にも企画力。どれだけの引き出しをもっているか、その引き出しがマニアックであればあるほどいい。そんなふうに感じた。

 マニアックな部分って、世間一般では「オタク」と言われたりする部分で、ともすると見せたくないトコロだったりする。「あ、同じ臭いがする」と思った人同士でしか見せ合わない恥部。日常生活する上で、そんなトコロをさらけ出せる間柄の人っている? 私にはまずいない。ちょっと話をしようものなら「こいつ、やばい」と逃げられるのがおちだ。今回の編プロ訪問は、そうやって生活や思考の全てを世間一般のベクトルに合わせて生きてきたことに対して、大いに後悔した瞬間でもあった。そして、どう処理していいかわからなかった己のオタク部分がやっと脚光を浴びようという瞬間でもあった。

 そして確信し、決意した。自分のもてるオタク要素を自信を持って掘り進めていってやると!うぉー!

 肝心のライター職の話は……まぁ、何でもすぐに実がなるわけじゃない。まずは種まき、種まき。
重苦しい裁判から楽しい編集へと移った。
1人目の話者の粗起こしを終えた段階だが、どうも不安が残る。
今回は参考資料なしと言われ放っている上に、
話の内容がスライド等を使用しているため。
「この赤字の部分が」なんて言われた日には、編集お手上げだ。
いくら目を凝らしても、その赤字の部分は見えてこない。
これをどうやって指定の文字数でうまくまとめるか……。

2人目はどうぞスライドを使用していませんように(祈)。

次は証人喚問。

裁判関係の仕事も結構あるけれども、
証人喚問の現場を見たことがないためイメージが全然沸かない。
ドラマとかで見てるような感じで合っているんだろうか。
質問する人(←誰かすらわからん)が結構動き回って話をするようで、
資料提示の際には音声が最小になってしまう……うぅ。聞こえんっ。

昔は個人のお客様から盗聴(違法です)テープなどの起こしも承ったが、
今はリスキーなので個人からの受注は控えている。

神経すり減らす毎日だから当然といえば当然だが、
裁判をする当事者たちは常軌を逸している場合が多くて
録音内容がえぐいケースがあったりするし、
離婚訴訟なんか生々しくて聞いていられない。

精神衛生上非常によくない仕事だと思う。
が、起こしのニーズが存在していることも事実で、
受けるからには細心の注意で丁寧・公平に起こすわけだが、
心労軽減のためにもやはり後ろ盾は必須である。
法律事務所経由の仕事しか受けない理由はそこだ。

このたぐいの起こしは、心的疲労が激しい上に、
言いよどみや言い間違い、合間に発するつなぎの言葉、ため息等々、
全てを打ち込むためストローク数が格段に多くなり、
体力的にもなかなかつらいものがある。

もっとも今回は証人喚問なので罵倒シーンもなく平穏なのだが、
できれば早く終わりたいものだ……。
マズイ。編集方向が見えていなかった。
本日午後納品で現在大詰め作業に入っているが、対象読者がわからずにもっていき方で迷う部分多々あり。昨日問い合わせるも、時間が遅すぎた。本日は土曜。痛恨の極みデス。

マシン的テープ起こし色を強く残すのか、読ませる原稿にするのか。ほんの一瞬だけ悩んでやっぱり読ませるものにした。修正が入ったら、それはそのとき。後悔ひっさげてシコシコ直すのみ。

今回の依頼、ブツを受け取ったら最初に聞いていたものよりも編集色が強かった。その場合、「納期もうちょっとほしいな」なんて思う。でも言えないヨ。

この仕事を始めて6年。
原稿の用途や対象読者を自発的に知らせてくれるクライアントは数えるほどしかなかった。(聞けば教えてくれるけど)このことからも見えてくるものってあるなァ。
音声ファイル受信の件は、
先方にファイルを圧縮して送り直していただいて無事解決した。

よかったよかった。
早々にトラブル。
クライアントから送られてくる音声ファイルがDLできない。
宅ふぁいる便というサイトを利用して大容量ファイルの送受信を行うのだが、DLしようとすると勝手にメディアプレーヤーが起動してファイルを再生し出す。不思議現象。(恐らく不思議でもなく根拠があるんだろうけど)

とりあえずクライアントにはCD-Rに焼いて送ってもらうことにするが、
原因がはっきりしないとスッキリしない。

いまだにISDNだからか(がはははは……沈)、
このパソコンのセキュリティ設定が関係してるのか……。
試しに自分で自分に30MBの音声ファイルを送りつけてみたが、
正常にDLすることができた。
となると、先方のファイルが原因か?
4つあるファイルのうち1つだけがDLできたのだから、
その線もはなはだ怪しい。

どこに問題があるのかすらわからない。
山積みの仕事を前に、こんなところでつまずいている場合じゃないのだが。
遅ればせながら、本日が仕事始めでございまする。
なぜって……協力的でもなく理解もない夫の手前、
夫がお休みの日にガシガシ打ち込み作業をすることがはばかられるわけで。
今までいろいろとバトルを繰り広げてきた末にたどり着いた
一番いい方策なんでございます。

ということで、本日から本格稼働だ。

年末から抱えていた仕事に取りかかるも、
なかなかお休みモードからエンジン全開状態に至らない自分を
もどかしく感じる、そんな矢先、
ボリュームたっぷりな依頼が立て続けに2件入る。
「待ってました」とばかりに。
既に中頃まではギュウギュウ状態なので、
試しにずぅっとずぅっと後倒し納期を提案してみたら
意外とOKされてしまった。ラッキー。
(今年の抱負は「前倒しな人になる」ことだったはずだが……)
もう1件は言われるがままを受け入れ、また首を絞めてしまった感あり。

とはいえ、お仕事があるということはありがたいことで、
しかも仕事始めから順調に回り始めているということで、
今年も忙しい年になりそうな気配。

新たな分野に挑戦するために蒔いた種が細い芽を出し
それがだんだんと太く成長していったならば、
テープの仕事は縮小方向に向かうのだろうか。

そんな妄想は置いといて、とりあえず
目の前に積み重なった声たちに
納まるところに納まっていただかなくては。

まずは新規の編集依頼から。
見出し付け作業って非常に時間がかかるんだよな。ボソッ。
4日が仕事始めという方も多い2005年。
通常は休みが少ない我が旦那様は今年はなぜか例外で、
5日までお休みだと言う。
予定が狂う。

しょうがないので、私の仕事始めは6日と決定する。
後のことは考えない(笑←笑ってる場合でもない)。

年末は恒例のスキー旅行、
帰宅後すぐに新年を迎え、双方の実家を行き来する。
昨日やっと帰宅の途につき、
”家族でゆっくり”は実は5日の今日しかないと気付く。

今日は、食って呑んで食いまくった年末年始に活を入れるべく、
少し歩こうかと思っている。
(激しい運動じゃなく”歩く”ところがカワイイ←自爆)
明けましたデス~!
本年もどうぞよろしくお願いいたしますデス~!!