こうちゃん、1歳になる。
年末の手術がおわって無事退院して、すぐこうちゃんが1才になりました。
ほんと早いもんです。
一升餅を背負わせるという仕来り?をやるってことで、
オレの両親も上京してきました。
父は酒のんで超上機嫌、じいさんばあさん同士、
孫を囲んでわいわい飲んでおりました。
うちの父はベロベロで靴を履くのにも玄関で転げ回っておりました。
まあ、親孝行の一環です。
1才になる前後、こうちゃんは急に1段階成長を遂げた感じです。
まず気づいたのが、言語らしきものを使い出したこと。
おなかがへると、「まんま!」と明らかに言って催促してます。
のどが乾いたら「あんまーー!」。
ヨメが気づいて教えてくれたんですが、うーんそうかなあと思ってみてると
ほんとうにそのように言っている。
欲求を区別して意思表示を使い分けているわけです。
こりゃすごい。
好きなこと嫌いなことがはっきりしてきた。
はなくそを掃除されるのは苦しいからか、大嫌い。
のけぞって泣きます。
追いかけっこは大好き。四つん這いで追いかけられると楽しいようで、
きゃーきゃー喜んで逃げ回ります。
起き抜けに泣いて親を呼ぶんだけど、すぐ来ないと怒ります。
手をさしのべて抱こうとしても両手で押し返して抗議の意志を示す。
けど数回やったら、結局はだっこしてくれとせがんでくるんだけど。
もう一つ、これもヨメが言うんですが、
あきらかに「とうさん」と言っているらしい。
教えてるからですが、ここにきて明らかに「とーたん」と発音しているらしい。
たしかにそういう感じがありますが
呼びかけているわけではなさそう。
教えられた言葉を反芻している程度かな。
手遊びマスター。
「ぱちぱち」と言うと、拍手をするようになってます。
それがうれしい感情表現になったようで、
朝オレの顔を見ると、にこっと笑いながら、ぱちぱちしてくれます。
「こうちゃん、うれしいのかい?」と聞くと、
またぱちぱち。
背中を向けると、呼びかけてくる。
「あー!」と、振り向くまで呼びかけてきます。
電車で若い女性にもがんがん呼びかけます。
そのおかげできれいなお姉さんと何度会話できたことか。
新宿までの時間を父も楽しむことができました。
こうちゃん、恩に着るぜ!
ほんと早いもんです。
一升餅を背負わせるという仕来り?をやるってことで、
オレの両親も上京してきました。
父は酒のんで超上機嫌、じいさんばあさん同士、
孫を囲んでわいわい飲んでおりました。
うちの父はベロベロで靴を履くのにも玄関で転げ回っておりました。
まあ、親孝行の一環です。
1才になる前後、こうちゃんは急に1段階成長を遂げた感じです。
まず気づいたのが、言語らしきものを使い出したこと。
おなかがへると、「まんま!」と明らかに言って催促してます。
のどが乾いたら「あんまーー!」。
ヨメが気づいて教えてくれたんですが、うーんそうかなあと思ってみてると
ほんとうにそのように言っている。
欲求を区別して意思表示を使い分けているわけです。
こりゃすごい。
好きなこと嫌いなことがはっきりしてきた。
はなくそを掃除されるのは苦しいからか、大嫌い。
のけぞって泣きます。
追いかけっこは大好き。四つん這いで追いかけられると楽しいようで、
きゃーきゃー喜んで逃げ回ります。
起き抜けに泣いて親を呼ぶんだけど、すぐ来ないと怒ります。
手をさしのべて抱こうとしても両手で押し返して抗議の意志を示す。
けど数回やったら、結局はだっこしてくれとせがんでくるんだけど。
もう一つ、これもヨメが言うんですが、
あきらかに「とうさん」と言っているらしい。
教えてるからですが、ここにきて明らかに「とーたん」と発音しているらしい。
たしかにそういう感じがありますが
呼びかけているわけではなさそう。
教えられた言葉を反芻している程度かな。
手遊びマスター。
「ぱちぱち」と言うと、拍手をするようになってます。
それがうれしい感情表現になったようで、
朝オレの顔を見ると、にこっと笑いながら、ぱちぱちしてくれます。
「こうちゃん、うれしいのかい?」と聞くと、
またぱちぱち。
背中を向けると、呼びかけてくる。
「あー!」と、振り向くまで呼びかけてきます。
電車で若い女性にもがんがん呼びかけます。
そのおかげできれいなお姉さんと何度会話できたことか。
新宿までの時間を父も楽しむことができました。
こうちゃん、恩に着るぜ!
心臓の手術をしました 3
<翌日>
6時前になんとなく目が覚めてしまい、絡んだ痰を吐こうと咳をしたら、
ソケイ部のキズにズシンと重い痛みが走り、一気に目が覚めた。
検温と血圧を測りに看護士が現れて、もう座ってもいいですよとベッドの頭部を上げてくれる。
腰の角度が変わり、一気に楽になる。
主治医登場。お疲れ様でしたねとしばらく話し相手になってもらった。
キズを見てもらい、血は止まりましたねとでっかいガムテープで留めてあったでかいガーゼをとり、
あまり深く腰を曲げないようにと注意を受けて、歩行の許可が出た。
「長い手術でした。ほんとうにお疲れ様でしたね」と優しくねぎらってくれてちょっと嬉しい。
医療ってこういうところ、大事だな。
サービス業的な側面って私立のほうが認識してのかなと思ったけど
ここ(都立病院)の看護士さんたちはみんな優しくていい人でした。
夕方から詳しい手術の結果説明があるとのことで、ヨメが仕事を終えてきてくれた。
プリンやらウイダーインゼリーを買ってきてもらってジュパジュパと飲む。
今日一日は無線式のホルター心電図計とかいうヤツをつけておくことになり、
院内のドトールやコンビニで暇を潰す。
ロビーの体重計に乗ったら、病院食と手術のせいか、2日で3kg体重が落ちていた。
入院ダイエットだ。
しかし病院食ってのは最低限の栄養価で作ってるせいか、
実に味気ないんだけど、逆にこういう食事で充分ってことなんだろうな。
娑婆の食い物ってのは塩気が多すぎるんだね。
日が暮れかかる頃、主治医が書類を持って登場。手術の結果説明があった。
・手術は患部を特定して焼いて無事成功。
・患部は想定した部位にはなく、珍しいところに見つかった。
房室結節という心拍を起こす電流のペースメーカーになる神経節のすぐ脇にあり
房室結節をキズつけないように、慎重にその穴を焼いたため、
合計16回のアブレーションとなった。
概ねこんな話だった。一応の経過観察として2年くらいを考えておくとのこと。
新しく電流が逆流しちゃうような穴が発生しなければ大丈夫だろうということで、
まあ、「治った」と考えていいようだった。
まあ一安心。先生ありがとう。みなさんありがとう。
あとはスピーディに快復して、早く日常生活を取り戻し、
自転車乗って、山登って、こうちゃん育てて、ヨメ可愛がって生きて行ければそれでよし。
腹へってないけど晩飯かっこんで、いっぱい寝よう。
よし、なんか元気沸いてきた!
腹痛いけど、キズの痛みもなんか嬉しいぞ。
首筋にできた穴のキズも薄くなってきたけど、内出血はなかなか消えないな。
自分で用が足せるってのは自我の確立には重要なことだな。
年末はバカ番組でもいっぱい観よう。無事に年が越せて何より。
<了>
6時前になんとなく目が覚めてしまい、絡んだ痰を吐こうと咳をしたら、
ソケイ部のキズにズシンと重い痛みが走り、一気に目が覚めた。
検温と血圧を測りに看護士が現れて、もう座ってもいいですよとベッドの頭部を上げてくれる。
腰の角度が変わり、一気に楽になる。
主治医登場。お疲れ様でしたねとしばらく話し相手になってもらった。
キズを見てもらい、血は止まりましたねとでっかいガムテープで留めてあったでかいガーゼをとり、
あまり深く腰を曲げないようにと注意を受けて、歩行の許可が出た。
「長い手術でした。ほんとうにお疲れ様でしたね」と優しくねぎらってくれてちょっと嬉しい。
医療ってこういうところ、大事だな。
サービス業的な側面って私立のほうが認識してのかなと思ったけど
ここ(都立病院)の看護士さんたちはみんな優しくていい人でした。
夕方から詳しい手術の結果説明があるとのことで、ヨメが仕事を終えてきてくれた。
プリンやらウイダーインゼリーを買ってきてもらってジュパジュパと飲む。
今日一日は無線式のホルター心電図計とかいうヤツをつけておくことになり、
院内のドトールやコンビニで暇を潰す。
ロビーの体重計に乗ったら、病院食と手術のせいか、2日で3kg体重が落ちていた。
入院ダイエットだ。
しかし病院食ってのは最低限の栄養価で作ってるせいか、
実に味気ないんだけど、逆にこういう食事で充分ってことなんだろうな。
娑婆の食い物ってのは塩気が多すぎるんだね。
日が暮れかかる頃、主治医が書類を持って登場。手術の結果説明があった。
・手術は患部を特定して焼いて無事成功。
・患部は想定した部位にはなく、珍しいところに見つかった。
房室結節という心拍を起こす電流のペースメーカーになる神経節のすぐ脇にあり
房室結節をキズつけないように、慎重にその穴を焼いたため、
合計16回のアブレーションとなった。
概ねこんな話だった。一応の経過観察として2年くらいを考えておくとのこと。
新しく電流が逆流しちゃうような穴が発生しなければ大丈夫だろうということで、
まあ、「治った」と考えていいようだった。
まあ一安心。先生ありがとう。みなさんありがとう。
あとはスピーディに快復して、早く日常生活を取り戻し、
自転車乗って、山登って、こうちゃん育てて、ヨメ可愛がって生きて行ければそれでよし。
腹へってないけど晩飯かっこんで、いっぱい寝よう。
よし、なんか元気沸いてきた!
腹痛いけど、キズの痛みもなんか嬉しいぞ。
首筋にできた穴のキズも薄くなってきたけど、内出血はなかなか消えないな。
自分で用が足せるってのは自我の確立には重要なことだな。
年末はバカ番組でもいっぱい観よう。無事に年が越せて何より。
<了>
心臓の手術をしました 2
<当日>
朝食抜き。点滴始まる。また日中の担当ですと別の看護士が来る。また可愛い。
10時半ごろヨメ来る。時間になっても呼びに来る気配無し。
11時半、手術は13時からに変更になったと看護士が言いに来る。昼飯も抜き決定。
手術着に着替え、テレビを付けたり消したりしながら待つ。
13時過ぎ、看護士が着て、手術室に移動。徒歩。やっとかよという気持ちと緊張MAX。
1階にある「心カテ1」という部屋に入る。
手術台に上がり、横になり、あれよあれよというまに全裸にされ、いろいろ準備が始まる。
左大腿部に電極?をつけられ、ソケイ部と頸部を消毒され、頭部も布に覆われ視界なくなる。
なんで首?
左手指先に血中の酸素飽和度を測る計器を付けられ、左腕には5分に1回自動で血圧を計る帯を着けられ
四肢ともに動かせない状態に。
唐突に「今から首とソケイ部に麻酔打ちますね」といって、首筋にズブリと針が刺される。
これが想像以上に深くさされて、びっくり&激痛。
どうやら若い麻酔医の指導をしながらのようで、何度も首に針を刺される。しかも深い。
首に麻酔打つなんて聞いてなかったぞというのと、何度も「あれ?」とか言いながら針を打つ麻酔医に怒りが沸いてくる。
あと一回打たれたら文句言ってやる!と思っていたら、今度は針じゃなくて、管を入れてきたのがわかった。
ぐええええ 聞いてないよ!
ようやく終わってソケイ部に麻酔を打たれるが、これが痛いのなんのって、
「ちょっと痛いですよ~」って、ちょっとじゃないじゃん!!
余韻に眉をしかめてるとどうやらもう管を入れ始めているようで、
胴体が脚側からぐいぐい押される感覚と体内に何か這っているような感じで吐き気がしてくる。
それとびちゃびちゃに濡れた何かが足の上にぽんぽんと放り出されるのがわかる。
(動脈から出た血を吸ったガーゼかなあ)なんて思いつつ、吐き気もおさまってきた。
オレの股間のヌードマウスは縮こまったままだ。
「今からちょっと心臓がドキドキしますけど、わざと発作を起こしてますから安心して下さいね~」
もうちょっと他の言い方ないんだろうかと思った矢先、心拍が跳ね上がる。
(ぐ! 苦しい!)
こめかみにズンズン響く脈動と、心臓のドキドキと、
オレの心拍を表すピコピコ音がずっとシンクロして鳴っている。
ピッ ピッ ピッ ピッ ピピピピピ!
ピッ ピッ ピッ ピッ ピピピピピ!
この人たち、オレの心臓で遊んでいる。もうオレの心拍は医師の好きに打たされている。
すげえな現代医療って。3--3-7拍子とかできるんだろうな。
人体ってメカニカルなんだなあ。
あとできいたら、心拍の自由自在なコントロールは首から入れた電極でやっていたらしい。
これが結局約3時間以上つづいた。わかりますか。この苦痛。
最初は血圧計が動く回数を数えて経過時間を計ろうかと思っていたが、
5回くらいまで数えたらもうわからなくなった。
延々と発作を起こされ、ぐったりして喘いでいたところ、
「今から治療に移りますねえ」との声がかけられ、患部が見つかったのかと嬉しくなる。
これでまた登山に行けるのだと思っていたら、また下からぐいぐいと押される痛みが。
「ちょっと太い管いれるので、押される感覚ありますよ~」だって。
気持ち悪い~ 痛い~
主治医の指示でオペレータ?が機械のコントロールを始める。
「40度から始めます・・スタート・・・10秒・・・20秒・・・」
この心臓の中を電気で焼かれる感じってどう表現すればいいんだろうか・・?
飛び込みプールみたいな深い水中にもぐったような感じ? とにかく胸部に何とも言えない深いな圧迫感がある。
それと頭頂部にツメでも立てられてるんじゃないかという激痛。とにかくこの頭痛が電気が流れる間
ずーっと続くのでこれが辛かった。
途中オペレータと執刀医の間でコミニュケーションエラーがあったようで
主治医の怒声が響く。落ち着いて下さい、先生~ 怖いです!
10回を越えるアブレーションに耐えてるうちにこっちも息が切れてきた。ものすごい長い時間に感じてました。
あと何回やるんですか。発作とアブレーションを交互にやられて、
手術中の患者ってこうやって体力が求められるんだと実感しました。
弱った体じゃ持たないです。ほんとに息があがってました。
電気が通るたびに、体の上をだらだらと汗が流れてるのがわかります。
何か他のこと考えて気を紛らわせようと、ふと子どものことを考えた瞬間、
なんでか知らんがどっと涙が流れてきて、いっきに心拍が!
医者たちも驚いて「どうかしましたか!?」と緊張して声をかけてきた。
「・・・・大丈夫です・・・ちょっと余計なこと考えちゃいまして・・・」
収まったところでまた発作開始。
説明すると、発作の動悸と運動による動悸は全然違うんです。
発作のはもう心臓が喉からでてくるんじゃないかと思うほど不快なもの。
ただ心拍数が高いのとは違うんですね。
心臓の拍動の仕方が全然違う。たぶん心臓全体で脈打ってるんじゃなく、
一部だけがドクドクなっちゃってるんでしょう。
そうしてるうちに、特大級のアブレーションがあり、電気が流れる間、ずっとうめいてました。
「今のは痛かったですね」って、心臓には痛覚はないんじゃないの!?
途中、主治医の指示で、「110」という数字が出ると、発作が起こされる法則に気づいた。
あとで聞いたら、この心拍数が発作を起こす一つの条件になっていた。
意識朦朧をしていると、「終わりましたよ」と天の声。
バサバサと覆いをとられ、オレの全身汗みどろの姿に医師達が「うわあ、すごい汗だ~」と歓声をあげてる。
「ジェルの限界に挑戦ですねえ」と看護士。
これは体表につけた電極が本来ははがすときに毛も抜いちゃうほど強いジェルらしいのに、
オレの汗であっさりとれちゃったことから出た言葉。
(暢気なもんだなあ、この人たち)と思ってたら、
突然ソケイ部から激痛が。おもわず「うお~~」と言っちゃった。
医師が力任せに一番太いパイプを引き抜きやがったのだった。
タオルで汗をぬぐわれて毛布を掛けられて、病室に運ばれるベッドの上ではなんだか夢心地。
ヨメの顔が見えたら安心しちゃって、涙が流れちゃいました。
病人が弱気になるって本当だなあと客観的に思う半面、心底無事に終わってよかったと安心した。
とにかく足の動脈が切られてるので、絶対安静。寝返りも打てませんと注意される。
寝間着を着せられ、点滴をまた繋がれ、今夜いっぱいは溲瓶の世話になる。
腰痛い。首痛い。あとはわからん。
明日になったら手術の結果の詳細が聞けるとのことで、今日はとにかく静かに寝てるしかなくなった。
ヨメに聞いたら、4時間半の手術だったらしい。
終わってみたらあっという間だったが、二度とイヤだな。
あの麻酔も発作もアブレーションも、全て。
夕食が来たが、起き上がれないのでヨメに食べさせてもらう。結婚しててよかったなと思える瞬間だった。
とにかく食ってない飲んでないで、排泄欲求が全くない。
こりゃ溲瓶デビューもせずに済むかと思ったが、腕を見て点滴されてることを思い出す。
やっぱ知らないうちにこんだけ水分いれてりゃ溲瓶の世話にならざるを得ないだろうな・・・
さっききた夜の担当の看護士、またこれも可愛い人だったし、恥ずかしいなあ・・・やだなあ・・・
11時頃、あきらめてナースコール。溲瓶をあてがわれ、終わったら読んで下さいねと笑顔で出て行く可愛い看護士さん。
これも心遣いなんでしょう。ありがたい。
こんなオレにもまだ羞恥心が残ってたのであります。
「たっぷり出ましたね~ 400ccくらいありますよ~~」
びっくりするくらい濃く多いオシッコでした。
ありがとう看護士さん!
寝返りうちてえなあと思いつつ、就寝。
つづく。
朝食抜き。点滴始まる。また日中の担当ですと別の看護士が来る。また可愛い。
10時半ごろヨメ来る。時間になっても呼びに来る気配無し。
11時半、手術は13時からに変更になったと看護士が言いに来る。昼飯も抜き決定。
手術着に着替え、テレビを付けたり消したりしながら待つ。
13時過ぎ、看護士が着て、手術室に移動。徒歩。やっとかよという気持ちと緊張MAX。
1階にある「心カテ1」という部屋に入る。
手術台に上がり、横になり、あれよあれよというまに全裸にされ、いろいろ準備が始まる。
左大腿部に電極?をつけられ、ソケイ部と頸部を消毒され、頭部も布に覆われ視界なくなる。
なんで首?
左手指先に血中の酸素飽和度を測る計器を付けられ、左腕には5分に1回自動で血圧を計る帯を着けられ
四肢ともに動かせない状態に。
唐突に「今から首とソケイ部に麻酔打ちますね」といって、首筋にズブリと針が刺される。
これが想像以上に深くさされて、びっくり&激痛。
どうやら若い麻酔医の指導をしながらのようで、何度も首に針を刺される。しかも深い。
首に麻酔打つなんて聞いてなかったぞというのと、何度も「あれ?」とか言いながら針を打つ麻酔医に怒りが沸いてくる。
あと一回打たれたら文句言ってやる!と思っていたら、今度は針じゃなくて、管を入れてきたのがわかった。
ぐええええ 聞いてないよ!
ようやく終わってソケイ部に麻酔を打たれるが、これが痛いのなんのって、
「ちょっと痛いですよ~」って、ちょっとじゃないじゃん!!
余韻に眉をしかめてるとどうやらもう管を入れ始めているようで、
胴体が脚側からぐいぐい押される感覚と体内に何か這っているような感じで吐き気がしてくる。
それとびちゃびちゃに濡れた何かが足の上にぽんぽんと放り出されるのがわかる。
(動脈から出た血を吸ったガーゼかなあ)なんて思いつつ、吐き気もおさまってきた。
オレの股間のヌードマウスは縮こまったままだ。
「今からちょっと心臓がドキドキしますけど、わざと発作を起こしてますから安心して下さいね~」
もうちょっと他の言い方ないんだろうかと思った矢先、心拍が跳ね上がる。
(ぐ! 苦しい!)
こめかみにズンズン響く脈動と、心臓のドキドキと、
オレの心拍を表すピコピコ音がずっとシンクロして鳴っている。
ピッ ピッ ピッ ピッ ピピピピピ!
ピッ ピッ ピッ ピッ ピピピピピ!
この人たち、オレの心臓で遊んでいる。もうオレの心拍は医師の好きに打たされている。
すげえな現代医療って。3--3-7拍子とかできるんだろうな。
人体ってメカニカルなんだなあ。
あとできいたら、心拍の自由自在なコントロールは首から入れた電極でやっていたらしい。
これが結局約3時間以上つづいた。わかりますか。この苦痛。
最初は血圧計が動く回数を数えて経過時間を計ろうかと思っていたが、
5回くらいまで数えたらもうわからなくなった。
延々と発作を起こされ、ぐったりして喘いでいたところ、
「今から治療に移りますねえ」との声がかけられ、患部が見つかったのかと嬉しくなる。
これでまた登山に行けるのだと思っていたら、また下からぐいぐいと押される痛みが。
「ちょっと太い管いれるので、押される感覚ありますよ~」だって。
気持ち悪い~ 痛い~
主治医の指示でオペレータ?が機械のコントロールを始める。
「40度から始めます・・スタート・・・10秒・・・20秒・・・」
この心臓の中を電気で焼かれる感じってどう表現すればいいんだろうか・・?
飛び込みプールみたいな深い水中にもぐったような感じ? とにかく胸部に何とも言えない深いな圧迫感がある。
それと頭頂部にツメでも立てられてるんじゃないかという激痛。とにかくこの頭痛が電気が流れる間
ずーっと続くのでこれが辛かった。
途中オペレータと執刀医の間でコミニュケーションエラーがあったようで
主治医の怒声が響く。落ち着いて下さい、先生~ 怖いです!
10回を越えるアブレーションに耐えてるうちにこっちも息が切れてきた。ものすごい長い時間に感じてました。
あと何回やるんですか。発作とアブレーションを交互にやられて、
手術中の患者ってこうやって体力が求められるんだと実感しました。
弱った体じゃ持たないです。ほんとに息があがってました。
電気が通るたびに、体の上をだらだらと汗が流れてるのがわかります。
何か他のこと考えて気を紛らわせようと、ふと子どものことを考えた瞬間、
なんでか知らんがどっと涙が流れてきて、いっきに心拍が!
医者たちも驚いて「どうかしましたか!?」と緊張して声をかけてきた。
「・・・・大丈夫です・・・ちょっと余計なこと考えちゃいまして・・・」
収まったところでまた発作開始。
説明すると、発作の動悸と運動による動悸は全然違うんです。
発作のはもう心臓が喉からでてくるんじゃないかと思うほど不快なもの。
ただ心拍数が高いのとは違うんですね。
心臓の拍動の仕方が全然違う。たぶん心臓全体で脈打ってるんじゃなく、
一部だけがドクドクなっちゃってるんでしょう。
そうしてるうちに、特大級のアブレーションがあり、電気が流れる間、ずっとうめいてました。
「今のは痛かったですね」って、心臓には痛覚はないんじゃないの!?
途中、主治医の指示で、「110」という数字が出ると、発作が起こされる法則に気づいた。
あとで聞いたら、この心拍数が発作を起こす一つの条件になっていた。
意識朦朧をしていると、「終わりましたよ」と天の声。
バサバサと覆いをとられ、オレの全身汗みどろの姿に医師達が「うわあ、すごい汗だ~」と歓声をあげてる。
「ジェルの限界に挑戦ですねえ」と看護士。
これは体表につけた電極が本来ははがすときに毛も抜いちゃうほど強いジェルらしいのに、
オレの汗であっさりとれちゃったことから出た言葉。
(暢気なもんだなあ、この人たち)と思ってたら、
突然ソケイ部から激痛が。おもわず「うお~~」と言っちゃった。
医師が力任せに一番太いパイプを引き抜きやがったのだった。
タオルで汗をぬぐわれて毛布を掛けられて、病室に運ばれるベッドの上ではなんだか夢心地。
ヨメの顔が見えたら安心しちゃって、涙が流れちゃいました。
病人が弱気になるって本当だなあと客観的に思う半面、心底無事に終わってよかったと安心した。
とにかく足の動脈が切られてるので、絶対安静。寝返りも打てませんと注意される。
寝間着を着せられ、点滴をまた繋がれ、今夜いっぱいは溲瓶の世話になる。
腰痛い。首痛い。あとはわからん。
明日になったら手術の結果の詳細が聞けるとのことで、今日はとにかく静かに寝てるしかなくなった。
ヨメに聞いたら、4時間半の手術だったらしい。
終わってみたらあっという間だったが、二度とイヤだな。
あの麻酔も発作もアブレーションも、全て。
夕食が来たが、起き上がれないのでヨメに食べさせてもらう。結婚しててよかったなと思える瞬間だった。
とにかく食ってない飲んでないで、排泄欲求が全くない。
こりゃ溲瓶デビューもせずに済むかと思ったが、腕を見て点滴されてることを思い出す。
やっぱ知らないうちにこんだけ水分いれてりゃ溲瓶の世話にならざるを得ないだろうな・・・
さっききた夜の担当の看護士、またこれも可愛い人だったし、恥ずかしいなあ・・・やだなあ・・・
11時頃、あきらめてナースコール。溲瓶をあてがわれ、終わったら読んで下さいねと笑顔で出て行く可愛い看護士さん。
これも心遣いなんでしょう。ありがたい。
こんなオレにもまだ羞恥心が残ってたのであります。
「たっぷり出ましたね~ 400ccくらいありますよ~~」
びっくりするくらい濃く多いオシッコでした。
ありがとう看護士さん!
寝返りうちてえなあと思いつつ、就寝。
つづく。
心臓の手術をしました 1
いきなりですが、2010年の暮れ、心臓の手術をしました。
備忘録として書いておきます。
<入院>
なんせ入院なんて初めて何でどういう段取りでなされるのか興味津々。
手続き済ませて医療事務みたいな人が呼びに来て、病室へ。
新しい病院なのでなんでもかんでも超綺麗。ライトも間接照明で4人部屋なので
一つのベッドまわりが広い。
昼食から病院食の始まり。まだこの段階ではセーターにジーンズ。心電図と採血2本。あとは自由とのこと。
担当の看護士のお姉さん、小柄で可愛い。たぶん30代半ば。
小さなバリカンを渡され、下の毛を剃るよう言われる。なるほど剃ってくれるわけではないのだな、と。
浴室は広く清潔。バリカンでジョリジョリ。この小さな防水バリカンすごくいいな。
息子と同じようなムスコに成りはてる。笑える。
病室に戻るとヨメが見せろ見せろと盛り上がり。見てハダカネズミだと言って大爆笑。
恥ずかしい。
明日の手術の説明が主治医からされる。女医。同じくらいの年か、少し若いかくらい。
最初の話をえらい違うことに不安が膨らむ。
全身麻酔じゃなくて、局所麻酔で覚醒したまま。
予定は3時間。ほとんどの時間は患部を探す検査作業。
この病気は、WPW症候群といって、心臓を拍動させる電流は一方通行なはずなのに
先天的な特質で電流が逆流するルートがあるために起こるらしい。
その場所を特定して、電気的に焼き潰すのが治療となる。
ソケイ部からカテーテルを通して行われる。
患部が見つかればすぐに終わるが、みつからない可能性もあり、その場合は治療せずに終わる。
(そんな~!)
この手術は、術後の合併症での死亡例があるが、この病院では今まではないとのこと。
まあ、合併症はこの手術ならではって話じゃないから死ぬことはないだろう。
夜の担当ですとまた別の看護士が来る。可愛い。
起きたまま心臓をいじられるのかと思うと急に憂鬱になってくる。
夜、主治医と執刀医がきて、再び説明。
心臓をいじられている感覚はあるのかと問うと、それは聞いたことがないが、
カテーテルを出し入れしたりするのはわかるようですとのこと。
ヨメ帰り、PSPでワンセグテレビをまんじりと見て眠りに落ちた。
つづく。
備忘録として書いておきます。
<入院>
なんせ入院なんて初めて何でどういう段取りでなされるのか興味津々。
手続き済ませて医療事務みたいな人が呼びに来て、病室へ。
新しい病院なのでなんでもかんでも超綺麗。ライトも間接照明で4人部屋なので
一つのベッドまわりが広い。
昼食から病院食の始まり。まだこの段階ではセーターにジーンズ。心電図と採血2本。あとは自由とのこと。
担当の看護士のお姉さん、小柄で可愛い。たぶん30代半ば。
小さなバリカンを渡され、下の毛を剃るよう言われる。なるほど剃ってくれるわけではないのだな、と。
浴室は広く清潔。バリカンでジョリジョリ。この小さな防水バリカンすごくいいな。
息子と同じようなムスコに成りはてる。笑える。
病室に戻るとヨメが見せろ見せろと盛り上がり。見てハダカネズミだと言って大爆笑。
恥ずかしい。
明日の手術の説明が主治医からされる。女医。同じくらいの年か、少し若いかくらい。
最初の話をえらい違うことに不安が膨らむ。
全身麻酔じゃなくて、局所麻酔で覚醒したまま。
予定は3時間。ほとんどの時間は患部を探す検査作業。
この病気は、WPW症候群といって、心臓を拍動させる電流は一方通行なはずなのに
先天的な特質で電流が逆流するルートがあるために起こるらしい。
その場所を特定して、電気的に焼き潰すのが治療となる。
ソケイ部からカテーテルを通して行われる。
患部が見つかればすぐに終わるが、みつからない可能性もあり、その場合は治療せずに終わる。
(そんな~!)
この手術は、術後の合併症での死亡例があるが、この病院では今まではないとのこと。
まあ、合併症はこの手術ならではって話じゃないから死ぬことはないだろう。
夜の担当ですとまた別の看護士が来る。可愛い。
起きたまま心臓をいじられるのかと思うと急に憂鬱になってくる。
夜、主治医と執刀医がきて、再び説明。
心臓をいじられている感覚はあるのかと問うと、それは聞いたことがないが、
カテーテルを出し入れしたりするのはわかるようですとのこと。
ヨメ帰り、PSPでワンセグテレビをまんじりと見て眠りに落ちた。
つづく。
歯が生えてきた!
今朝、こうちゃんの体温、38.7度。
ヨメがどうしても仕事をぬけられないということで今日は朝からオレが自宅待機でございます。
イクメンです。
夕べ夜中におきてきたのでオムツを取り替えたあと、ちょっと目を覚ましてぐずっていたので、抱っこしながらU2のブラッディサンデーを歌っていると、かぷっとオレの指を噛んできた。
「・・あれ?」
なんかざらっとした感触が。暗い中でこうちゃんの口の中を触ってみたら、なんということでしょう。
歯が頭を出し始めているではありませんか。
歯茎のエッジにうっすらと下の前歯2本の稜線がはっきりと感じられました。
正常な成長はうれしくもあり、ものすごい勢いで大人になっていく実感にさびしくもあり。
もうすぐあの歯茎オンリーのかわいい笑顔は見られなくなってしまうのか。
ちなみにオレのいとこの子供、とても珍しい病気というか先天的疾患で、永久歯がありません。歯根自体がないんです。
もうすぐ高校という年頃の少年がすでに総入れ歯の運命が決まっているというのは可哀想すぎる。
本人は「もう歯の話はせんで~」(熊本弁)といじらしく笑いに変えようとしているとい うのもまた胸が痛い。
歯が生えないなんて、人間考え得る症状はすべて発現する可能性があるんだな。
こうちゃんもなんとか無事に大人になってくれることを祈るばかりです。
ヨメがどうしても仕事をぬけられないということで今日は朝からオレが自宅待機でございます。
イクメンです。
夕べ夜中におきてきたのでオムツを取り替えたあと、ちょっと目を覚ましてぐずっていたので、抱っこしながらU2のブラッディサンデーを歌っていると、かぷっとオレの指を噛んできた。
「・・あれ?」
なんかざらっとした感触が。暗い中でこうちゃんの口の中を触ってみたら、なんということでしょう。
歯が頭を出し始めているではありませんか。
歯茎のエッジにうっすらと下の前歯2本の稜線がはっきりと感じられました。
正常な成長はうれしくもあり、ものすごい勢いで大人になっていく実感にさびしくもあり。
もうすぐあの歯茎オンリーのかわいい笑顔は見られなくなってしまうのか。
ちなみにオレのいとこの子供、とても珍しい病気というか先天的疾患で、永久歯がありません。歯根自体がないんです。
もうすぐ高校という年頃の少年がすでに総入れ歯の運命が決まっているというのは可哀想すぎる。
本人は「もう歯の話はせんで~」(熊本弁)といじらしく笑いに変えようとしているとい うのもまた胸が痛い。
歯が生えないなんて、人間考え得る症状はすべて発現する可能性があるんだな。
こうちゃんもなんとか無事に大人になってくれることを祈るばかりです。