心臓の手術をしました 3 | 半径3メートルから宇宙の果てまで

心臓の手術をしました 3

<翌日>
6時前になんとなく目が覚めてしまい、絡んだ痰を吐こうと咳をしたら、
ソケイ部のキズにズシンと重い痛みが走り、一気に目が覚めた。
検温と血圧を測りに看護士が現れて、もう座ってもいいですよとベッドの頭部を上げてくれる。
腰の角度が変わり、一気に楽になる。

主治医登場。お疲れ様でしたねとしばらく話し相手になってもらった。
キズを見てもらい、血は止まりましたねとでっかいガムテープで留めてあったでかいガーゼをとり、
あまり深く腰を曲げないようにと注意を受けて、歩行の許可が出た。
「長い手術でした。ほんとうにお疲れ様でしたね」と優しくねぎらってくれてちょっと嬉しい。
医療ってこういうところ、大事だな。

サービス業的な側面って私立のほうが認識してのかなと思ったけど
ここ(都立病院)の看護士さんたちはみんな優しくていい人でした。
夕方から詳しい手術の結果説明があるとのことで、ヨメが仕事を終えてきてくれた。
プリンやらウイダーインゼリーを買ってきてもらってジュパジュパと飲む。
今日一日は無線式のホルター心電図計とかいうヤツをつけておくことになり、
院内のドトールやコンビニで暇を潰す。
ロビーの体重計に乗ったら、病院食と手術のせいか、2日で3kg体重が落ちていた。
入院ダイエットだ。

しかし病院食ってのは最低限の栄養価で作ってるせいか、
実に味気ないんだけど、逆にこういう食事で充分ってことなんだろうな。
娑婆の食い物ってのは塩気が多すぎるんだね。

日が暮れかかる頃、主治医が書類を持って登場。手術の結果説明があった。
・手術は患部を特定して焼いて無事成功。
・患部は想定した部位にはなく、珍しいところに見つかった。
 房室結節という心拍を起こす電流のペースメーカーになる神経節のすぐ脇にあり
 房室結節をキズつけないように、慎重にその穴を焼いたため、
 合計16回のアブレーションとなった。
概ねこんな話だった。一応の経過観察として2年くらいを考えておくとのこと。
新しく電流が逆流しちゃうような穴が発生しなければ大丈夫だろうということで、
まあ、「治った」と考えていいようだった。

まあ一安心。先生ありがとう。みなさんありがとう。
あとはスピーディに快復して、早く日常生活を取り戻し、
自転車乗って、山登って、こうちゃん育てて、ヨメ可愛がって生きて行ければそれでよし。
腹へってないけど晩飯かっこんで、いっぱい寝よう。
よし、なんか元気沸いてきた!

腹痛いけど、キズの痛みもなんか嬉しいぞ。
首筋にできた穴のキズも薄くなってきたけど、内出血はなかなか消えないな。
自分で用が足せるってのは自我の確立には重要なことだな。
年末はバカ番組でもいっぱい観よう。無事に年が越せて何より。

<了>