椚田のブログ  -65ページ目

退化でもなく、進化でもなく

はじめて浮いたのが02年なので、そこそこ長門川で釣りをしてきたことになる。
99年に船舶免許を取って以降、亀山ダムや河口湖でそれなりに楽しんではいたものの、シャローの釣りが好きだった僕は長門との出会いに運命的なものを感じた。

通い始めた当時は水位が高いときにベイトが水門へ集まるという強力なパターンがあって、ミニチュピやPOP-Xで面白い釣りができた。そうでないときはスピナーベイトを投げることが多かったけど、ちょうどこのころ紹介され始めたカバークランキングを試すと案外あっさり結果が出てしまった。以来この釣りに深くのめり込み、今に至る。
けれど水門のパターンが消滅したのと同じように、クランクベイトのカバー撃ちもすっかり威力が弱くなってしまった。理由はいろいろ考えられるが、こうした釣り場の変化というのは確かにあるみたいだ。

ずっとクランクベイトを巻いてきて分かったのは、同じようにやっても釣れるときがあれば釣れないときもある、程度のことでしかない。つまりは十年以上やってきて何も分からん、と。僕はセンスが無いくせに感覚で釣りをするタイプで、なおかつ釣行回数も少ないから蓄積といってどれほどのものもない。

ただ去年の釣りで少し見えかけたことがあって、それはカバー以外を釣っていく場合の狙いどころなんだけど、まだちゃんと説明できるような段階ではない。ひとつ言えるのは、苦労してクランクベイトをウッドカバーの奥の奥へ撃ち込んでも、もはや長門ではたいした見返りがないかもしれない、ということ。もっともソフトベイトの釣りとなるとまた別問題なんだろうけど、僕ごときが踏み込んで話せることは皆無だ。

昨シーズンの釣果はクランクベイトとペンシルベイトで半々という内訳だった。12年に関西でトップの釣りをやり込んで以来、ホームでの再現を夢みては果たせずにいたのが、ここへ来てようやくちょっとだけ掴めたような・・・
実はこのザラでの魚たちがいまだ記憶に鮮烈で、ときどき脳裏に浮かべては、ひそかにニヤけているのである。携帯も取り出せない満員電車の朝や、無力感にまみれた夕に、よく効く。
そんなこともあって、今季からはトップウォーターに少し重心を移してみようと考えている。

で、この釣りを楽しもうとするとシックな道具が欲しくなる。名著「ブラックバス釣りの楽しみ方」を中学時代に刷り込まれたからねぇ。
手もとにスーパーストライクが二本あるものの、これらはやはりカヌーやフローターに座ってのオーバーヘッドが基本かと。立ってフットコンを踏みながらアンダーハンドで送り込むように投げるスタイルには、ちと無理があるんよね。セミダブルを付けての両手投げも試したんだけど、少し違う・・・

じゃリールだけでもと、久しぶりにアンバサダー2500Cを手に入れた。
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個人的に歴代で一番あだっぽいと思うバーガンディ。外観は綺麗なのだが各部ほぼオイル切れ、劣化したグリスもおそらく出荷時のままで、どうやらあまり深くは愛されなかったみたい。
このへんのリールは僕でも完全にバラせるので、徹底的に内部を掃除する。ワクワクしながら組み上げたが、総合評価45点がせいぜい60点に上がった程度だ。

そこでもう一度ベアリングを洗浄し、他の回転部を含めてシマノのオイルに置き換え。左プレート内のレベルワインダー駆動系はコグホイールの軸以外ほとんど脱脂状態とする。その他あれこれ頑張って、どうにか70点にこぎつけた。
パーツ組み付けの微妙な加減によっても全然違ってくるらしいが、僕にはここまでが限界かな。あとは実際に使ってみて、場合によってはベアリング交換など検討していこう。

オリムピック期のモノを古アブとは呼ばないだろうが、それでも二十年以上前の製品だから今となっては十分古い。デビューから四十年経つデザインは端正で普遍的、やっぱりいいもんだねぇ…
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フットはオフセットされていないが、サムレスト位置が低いのでTBSシートとの相性も意外に良い。最大の泣き所はスプール径で、さすがに16ポンドでは巻き癖がきついかも。まず泣きを見ないという点で、この太さのナイロンが大好きなんだけどね。

この先、自分の釣りはより単純になっていくような気がする。で、行ったからには「もうこれで帰ってもええわ~」というバスに、欲をいえば一尾でも多く出会いたいものだ。














バスフィッシングとガメリング

ブラックバスは悪い魚だ。
私がこの釣りを始めた35年前、世間ではすでにそう見なされていた。その後、駆除・特定外来生物指定・リリース禁止など、釣り人側から見た状況は確実に悪化している。残念ながらこの先、好転することはまずないだろう。逆に局地的・全国的に、急転直下的な縛りがかけられる可能性を意識しておいた方がいい。

今回「外来種被害防止行動計画(案)」に対するパブリックコメントを提出したのだが、環境省の用意した添付資料を読めば、理は向こうにあるといやでも思い知らされる。

例えばカミツキガメを捕獲する「ガメリング」というスポーツがあるとする。愛好家である「ガメラー」たちはこのゲームの素晴らさを主張し、全国に生息範囲を広げたカミツキガメを殺すなと訴える。カミツキガメはファイトも素晴らしく、最高のゲームアニマルなんだと。
さて、こんな話が良識のある人に通るだろうか。もちろんバスフィッシングはガメリングではないが、興味の外にいる人たちの目に、この二つはさほど遠くは映らないかもしれない。ではどうするか。

この球団に対する個人的な好悪の感情は別にして、「巨人軍は紳士たれ」という有名な憲章がある。やはり、まず目指すべきはここではなかろうか。

バスをよく思っていない方たちも、普通の大人がそうであるように、正面切った批判を私たちに浴びせることはまずない。「僕は海の方がいい」「釣った魚は食べなくちゃ」これらのセリフが、単にゲームフィッシングへの無理解ばかりを示しているとは限らないのだ。「まだバスやってるの?」という言葉の裏にあるバス釣り愛好家像がどうのようなものかは、言うまでもないだろう。

日々勉強させてもらっているが、ブログやSNSで発信されている方たちは極めて意識が高い。そんな皆様にこのような話をしても、本来伝えるべき人々には伝わらないジレンマがある。仮に伝わったとしても、自らのふるまいをまるで省みない人間は一定の割合で存在し続け、絶えることはないだろう。
それでも、だからこそ私たちは、さらなる高みに向かわねばならないのではないか。あまりにせんえつなので具体的な話に踏み込むのは差し控えるが「あの人がやっているのなら、バス釣りもそんなに悪くはないのでは・・・」というところにまで持っていくことが大事になってくると思う。それは特効薬などではない、限りなく地道で終着点の見えない行動だが。

かく言う私は過去、後ろ指をさされても仕方ない行為もしたし、不適切な記事の掲載もした。自戒の意味を込めて、前者をなかったことにするつもりも、後者を削除するつもりもない。高いところからものを言っていると受け取られることをひたすら恐れつつ、これを機に、ただただ襟を正していこうと思いを新たにするばかりだ。
パブリックコメントにしても、根っこにある感情は「どうか俺からバス釣りを取り上げないでくれ」といった単純なものである。

今回はネット上で意見の書き方指南も散見され、それはそれで的を射た内容であり、熱心な啓蒙行為だと思う。ただ、攻撃的な言葉を使わない限り、率直に思いを述べても構わないのではないか。あの膨大な資料からバス釣りに関する箇所を抜粋し、読み込むだけでも骨なのだから。
ついえたものの、一度は釣り人や業界の声で特定指定が先送りになった経緯もある。だから、パブリックコメントを出すことには、間違いなく意味がある。

バス釣りに魅了されたと同時に、私たちは軽くないものを背負った。しかし、それを背負い続けるだけの価値がこの釣りにあることも、私たちは知っている。関心を持ち、具体的に行動することなしに何かを守ることはできないということも。


「外来種被害防止行動計画(案)」に対する意見の募集(パブリックコメント)について

ご連絡

平素は、愛想のないブログにお付き合い頂き、誠にありがとうございます。
少しのあいだ、更新をお休みさせていただきます。
前回のお休み同様、すぐに戻ってくると思われます。なんと言っても書くことが、たぶん釣りより好きなタチですから。

ブログを通じて知り合った皆様のご多幸を、心からお祈りしています。

それでは、またの日に!