退化でもなく、進化でもなく | 椚田のブログ 

退化でもなく、進化でもなく

はじめて浮いたのが02年なので、そこそこ長門川で釣りをしてきたことになる。
99年に船舶免許を取って以降、亀山ダムや河口湖でそれなりに楽しんではいたものの、シャローの釣りが好きだった僕は長門との出会いに運命的なものを感じた。

通い始めた当時は水位が高いときにベイトが水門へ集まるという強力なパターンがあって、ミニチュピやPOP-Xで面白い釣りができた。そうでないときはスピナーベイトを投げることが多かったけど、ちょうどこのころ紹介され始めたカバークランキングを試すと案外あっさり結果が出てしまった。以来この釣りに深くのめり込み、今に至る。
けれど水門のパターンが消滅したのと同じように、クランクベイトのカバー撃ちもすっかり威力が弱くなってしまった。理由はいろいろ考えられるが、こうした釣り場の変化というのは確かにあるみたいだ。

ずっとクランクベイトを巻いてきて分かったのは、同じようにやっても釣れるときがあれば釣れないときもある、程度のことでしかない。つまりは十年以上やってきて何も分からん、と。僕はセンスが無いくせに感覚で釣りをするタイプで、なおかつ釣行回数も少ないから蓄積といってどれほどのものもない。

ただ去年の釣りで少し見えかけたことがあって、それはカバー以外を釣っていく場合の狙いどころなんだけど、まだちゃんと説明できるような段階ではない。ひとつ言えるのは、苦労してクランクベイトをウッドカバーの奥の奥へ撃ち込んでも、もはや長門ではたいした見返りがないかもしれない、ということ。もっともソフトベイトの釣りとなるとまた別問題なんだろうけど、僕ごときが踏み込んで話せることは皆無だ。

昨シーズンの釣果はクランクベイトとペンシルベイトで半々という内訳だった。12年に関西でトップの釣りをやり込んで以来、ホームでの再現を夢みては果たせずにいたのが、ここへ来てようやくちょっとだけ掴めたような・・・
実はこのザラでの魚たちがいまだ記憶に鮮烈で、ときどき脳裏に浮かべては、ひそかにニヤけているのである。携帯も取り出せない満員電車の朝や、無力感にまみれた夕に、よく効く。
そんなこともあって、今季からはトップウォーターに少し重心を移してみようと考えている。

で、この釣りを楽しもうとするとシックな道具が欲しくなる。名著「ブラックバス釣りの楽しみ方」を中学時代に刷り込まれたからねぇ。
手もとにスーパーストライクが二本あるものの、これらはやはりカヌーやフローターに座ってのオーバーヘッドが基本かと。立ってフットコンを踏みながらアンダーハンドで送り込むように投げるスタイルには、ちと無理があるんよね。セミダブルを付けての両手投げも試したんだけど、少し違う・・・

じゃリールだけでもと、久しぶりにアンバサダー2500Cを手に入れた。
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個人的に歴代で一番あだっぽいと思うバーガンディ。外観は綺麗なのだが各部ほぼオイル切れ、劣化したグリスもおそらく出荷時のままで、どうやらあまり深くは愛されなかったみたい。
このへんのリールは僕でも完全にバラせるので、徹底的に内部を掃除する。ワクワクしながら組み上げたが、総合評価45点がせいぜい60点に上がった程度だ。

そこでもう一度ベアリングを洗浄し、他の回転部を含めてシマノのオイルに置き換え。左プレート内のレベルワインダー駆動系はコグホイールの軸以外ほとんど脱脂状態とする。その他あれこれ頑張って、どうにか70点にこぎつけた。
パーツ組み付けの微妙な加減によっても全然違ってくるらしいが、僕にはここまでが限界かな。あとは実際に使ってみて、場合によってはベアリング交換など検討していこう。

オリムピック期のモノを古アブとは呼ばないだろうが、それでも二十年以上前の製品だから今となっては十分古い。デビューから四十年経つデザインは端正で普遍的、やっぱりいいもんだねぇ…
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フットはオフセットされていないが、サムレスト位置が低いのでTBSシートとの相性も意外に良い。最大の泣き所はスプール径で、さすがに16ポンドでは巻き癖がきついかも。まず泣きを見ないという点で、この太さのナイロンが大好きなんだけどね。

この先、自分の釣りはより単純になっていくような気がする。で、行ったからには「もうこれで帰ってもええわ~」というバスに、欲をいえば一尾でも多く出会いたいものだ。