二度目の理由
劇場版「縁会」2012~3 中島みゆき
L.A.スタジオライブ・夜会vol.17に続いて劇場公開されたみゆきさんの「縁会」2012~3を観てきた。
いつかはコンサートに、と思いつつ果たせずにいる僕には、この上なくありがたい企画だ。なかなか時間が取れず、上映終了の映画館も出てくる中でなんとか間に合わせることができた。
新鮮な気持ちで臨みたかったので、ツイッターにあふれる感想にも極力目を触れないようにしていた。だから、二曲目に「あした」が出てきたときには舞い上がってしまった。好きな曲をひとつだけ、と聞かれたら悩むけど、やっぱり最後にはこれを挙げる。
この年に発表されたアルバム『常夜灯』から五曲が歌われていたが、すでに二年聴き込んで理解が進んでいたこともよかった。そのおかげで一番胸が震えたのは「風の笛」だったし、「常夜灯~悲しいことはいつもある」のつながりも粋で、やはりブルースは彼女の大きな要素のひとつだと感じた。
録画ではあるけれども、芯のある歌声の強さ、これはCDとは異なる凄みで伝わってきた。どちらかというと希薄な印象しかなかった「過ぎゆく夏」では胸のすくような伸びやかさが加わり、ボーカリストとしての地力をあらためて印象付けられた。
「愛だけを残せ」を歌う姿を見ていると、前述のツイッターでみゆきさんを神格化する方々の気持ちもよく分かるというもの。ただ僕は、「化粧」の間奏のあいだ、うつむく彼女にナマの孤独、つまりは人間を見た気がした。
それはともかくとして、当たり前に齢を重ねているみゆきさんの真っ直ぐな立ちすがたや、終幕に観客を抱きしめるようなしぐさの美しいことと言ったら!
結局、上映延長をいいことにこの四日後、再び「縁会」を観に行った。
それにはつまらない理由もあって。
実は一回目の終盤から尿意をもよおし、数曲我慢しながら聴いていたのだった。(何で~?)と泣きたい気分・・・。とうとう途中でトイレに立ったのだが、映画館でこんな経験、小学生の頃だって無かったぜ、よりによって!
というわけで、失われた何曲かを取り戻したかったのである。
ま、そんなこと関係なしに観に行っただろうな。というのも今、できることならもう一回行きたいと思っているぐらいだから。
圧倒的。
広くて深い世界観のうしろに、いったいどれだけの思索があるのだろうか。
L.A.スタジオライブ・夜会vol.17に続いて劇場公開されたみゆきさんの「縁会」2012~3を観てきた。
いつかはコンサートに、と思いつつ果たせずにいる僕には、この上なくありがたい企画だ。なかなか時間が取れず、上映終了の映画館も出てくる中でなんとか間に合わせることができた。
新鮮な気持ちで臨みたかったので、ツイッターにあふれる感想にも極力目を触れないようにしていた。だから、二曲目に「あした」が出てきたときには舞い上がってしまった。好きな曲をひとつだけ、と聞かれたら悩むけど、やっぱり最後にはこれを挙げる。
この年に発表されたアルバム『常夜灯』から五曲が歌われていたが、すでに二年聴き込んで理解が進んでいたこともよかった。そのおかげで一番胸が震えたのは「風の笛」だったし、「常夜灯~悲しいことはいつもある」のつながりも粋で、やはりブルースは彼女の大きな要素のひとつだと感じた。
録画ではあるけれども、芯のある歌声の強さ、これはCDとは異なる凄みで伝わってきた。どちらかというと希薄な印象しかなかった「過ぎゆく夏」では胸のすくような伸びやかさが加わり、ボーカリストとしての地力をあらためて印象付けられた。
「愛だけを残せ」を歌う姿を見ていると、前述のツイッターでみゆきさんを神格化する方々の気持ちもよく分かるというもの。ただ僕は、「化粧」の間奏のあいだ、うつむく彼女にナマの孤独、つまりは人間を見た気がした。
それはともかくとして、当たり前に齢を重ねているみゆきさんの真っ直ぐな立ちすがたや、終幕に観客を抱きしめるようなしぐさの美しいことと言ったら!
結局、上映延長をいいことにこの四日後、再び「縁会」を観に行った。
それにはつまらない理由もあって。
実は一回目の終盤から尿意をもよおし、数曲我慢しながら聴いていたのだった。(何で~?)と泣きたい気分・・・。とうとう途中でトイレに立ったのだが、映画館でこんな経験、小学生の頃だって無かったぜ、よりによって!
というわけで、失われた何曲かを取り戻したかったのである。
ま、そんなこと関係なしに観に行っただろうな。というのも今、できることならもう一回行きたいと思っているぐらいだから。
圧倒的。
広くて深い世界観のうしろに、いったいどれだけの思索があるのだろうか。
ウイスキーの話
朝ドラ「マッサン」効果で、ウイスキーが熱いみたいだ。
その前からメーカーは仕掛けていて、ハイボールなんかはずいぶん復権していると感じる。
開高さんがコピーを書いていたころも今も、サントリーのコマーシャルは特にいいね。夢みたいな女の人が出てくる。
夏でも冬でもストレートで飲む。全然カッコつけてるわけではなく、学生時代、先輩の下宿で出された湯飲みに生ぬるいウイスキーを注がれたのが習いになった。なので逆に水割りは苦手で、飲めない。
たまたまスーパーで見つけた「初号ブラックニッカ」、マッサンに絡めた限定復刻版といううたい文句に惹かれて買ってみたら、これがめちゃめちゃおいしかった。
僕は高い酒を飲まない。日本酒、ワイン、ウイスキー等、4合瓶モノは基本千円までと決めている。余談だが、焼酎にはまた違った基準があり、ビール等泡の出るものは近頃飲まない。
そのラインを少し超えているので不味かったらいやだけど、先入観抜きにしても好きな味だった。
結局なんでも飲むには飲むが、死ぬ前に食べたいものというよくある質問にウイスキーと答えるほど好きだったりする。アテはナッツもいいけど、なによりチョコレートがいい。グラスのそばに歯型のついたプラグでも転がっていればなお良し。
で、なんと初号ブラックニッカは最初からチョコレートの風味を持っているのである。自分では酒を語る言葉を持っていないが、これに関してはラベルの説明文どおりだと素直に感じた。
甘口のウイスキーを自分は好きなんだと、あらためて開眼させられた次第。
二本目がそろそろ終わってしまう。
店頭では見かけなくなってしまった。もっと買っておけばよかったナ。

その前からメーカーは仕掛けていて、ハイボールなんかはずいぶん復権していると感じる。
開高さんがコピーを書いていたころも今も、サントリーのコマーシャルは特にいいね。夢みたいな女の人が出てくる。
夏でも冬でもストレートで飲む。全然カッコつけてるわけではなく、学生時代、先輩の下宿で出された湯飲みに生ぬるいウイスキーを注がれたのが習いになった。なので逆に水割りは苦手で、飲めない。
たまたまスーパーで見つけた「初号ブラックニッカ」、マッサンに絡めた限定復刻版といううたい文句に惹かれて買ってみたら、これがめちゃめちゃおいしかった。
僕は高い酒を飲まない。日本酒、ワイン、ウイスキー等、4合瓶モノは基本千円までと決めている。余談だが、焼酎にはまた違った基準があり、ビール等泡の出るものは近頃飲まない。
そのラインを少し超えているので不味かったらいやだけど、先入観抜きにしても好きな味だった。
結局なんでも飲むには飲むが、死ぬ前に食べたいものというよくある質問にウイスキーと答えるほど好きだったりする。アテはナッツもいいけど、なによりチョコレートがいい。グラスのそばに歯型のついたプラグでも転がっていればなお良し。
で、なんと初号ブラックニッカは最初からチョコレートの風味を持っているのである。自分では酒を語る言葉を持っていないが、これに関してはラベルの説明文どおりだと素直に感じた。
甘口のウイスキーを自分は好きなんだと、あらためて開眼させられた次第。
二本目がそろそろ終わってしまう。
店頭では見かけなくなってしまった。もっと買っておけばよかったナ。

オールドザラ
ザラスプークは1939年に登場して以降、幾度かの変更を経て今なお販売され続けている。
この偉大なルアーに関してはすでに書き尽くされており、かじり始めてたかだか三年の僕が語る資格もないとは思うが、今後も記事に出てくるはずなので、一度簡単にまとめてみたい。
写真上より、
1st(クビ割れ・1939~)
1st(タテ割れ・1stザラの2ndボディ―、バナナとも呼ばれる・1969~)
2nd(真鍮プレートリグ・鉄板ザラとも呼ばれる1972~)
3rd(ソリザラ・オリザラとも呼ばれる・1978~84)
一般的には3rdザラまでがオールドとして扱われる。それぞれのモデルに仕様・素材の違いなどあり、楽しみをさらに深めてくれるのだが、自身の理解がまだ浅いため今回は割愛する。
細かい違いを写真から読み取ることは難しいと思うが、前後別々に整形したパーツを継いだものが首割れ、左右別々に整形したパーツを張り合わせたものが縦割れと呼ばれる。
また、2ndまでが鼻先にアイを持つNose Tie仕様であり、それ以降はあごにアイを持つChin Tieとなる。
さらに、ものすごく大雑把にいうと、標準状態で1stクビ割れと3rdは浅い浮き角、1stタテ割れと2ndは深い浮き角を持つ。
この浮き角や吃水を、フックサイズなどの調整によって積極的にコントロールしていく方法論は、三年前に師事した粂田さんから学んだものである。それについてはアメブロ「みなもに遊ぶ日々」に詳しい。
動きに関しては個体差を含めた特性がそれぞれにあるのだが、アクションの加え方が使い手によって千差万別なこともあり、文章化するのはなかなか難しい。
先輩諸氏へ
もしこの記事が目についたら、つたない部分はどうぞ笑ってお許しください・・・
この偉大なルアーに関してはすでに書き尽くされており、かじり始めてたかだか三年の僕が語る資格もないとは思うが、今後も記事に出てくるはずなので、一度簡単にまとめてみたい。
写真上より、
1st(クビ割れ・1939~)
1st(タテ割れ・1stザラの2ndボディ―、バナナとも呼ばれる・1969~)
2nd(真鍮プレートリグ・鉄板ザラとも呼ばれる1972~)
3rd(ソリザラ・オリザラとも呼ばれる・1978~84)
一般的には3rdザラまでがオールドとして扱われる。それぞれのモデルに仕様・素材の違いなどあり、楽しみをさらに深めてくれるのだが、自身の理解がまだ浅いため今回は割愛する。
細かい違いを写真から読み取ることは難しいと思うが、前後別々に整形したパーツを継いだものが首割れ、左右別々に整形したパーツを張り合わせたものが縦割れと呼ばれる。
また、2ndまでが鼻先にアイを持つNose Tie仕様であり、それ以降はあごにアイを持つChin Tieとなる。
さらに、ものすごく大雑把にいうと、標準状態で1stクビ割れと3rdは浅い浮き角、1stタテ割れと2ndは深い浮き角を持つ。
この浮き角や吃水を、フックサイズなどの調整によって積極的にコントロールしていく方法論は、三年前に師事した粂田さんから学んだものである。それについてはアメブロ「みなもに遊ぶ日々」に詳しい。
動きに関しては個体差を含めた特性がそれぞれにあるのだが、アクションの加え方が使い手によって千差万別なこともあり、文章化するのはなかなか難しい。
正直なところ、それぞれを使い分けるまでには至っていないが、以前は苦手だったバナナの使用頻度が今は一番高い。動きはもちろんのこと、少しの重みをともなった、しっとりとした使用感を気に入っている。
これらは手頃な価格で出てくることが少ないので、やみくもに推奨するにはためらいがある。それに現行品も、実釣性能において劣るものでは決してないと思う。ただ、オールドザラを一度でも手にすれば、なぜそれが愛すべき存在なのかはすぐに理解していただけるだろう。
ちなみに写真はすべてSSカラーだが、比較的入手しやすい色といえる。深入りするとキリがない性癖のため、これ以外に手を出すことを自身に禁じていたりする。
長らく、いろいろなタイプのルアーが持つ個性を楽しんできたが、このところ考えるのはザラのことばかり。去年の釣り納め以来、このペンシルベイトで釣ることの充足感に中毒してしまった感がある。
これらは手頃な価格で出てくることが少ないので、やみくもに推奨するにはためらいがある。それに現行品も、実釣性能において劣るものでは決してないと思う。ただ、オールドザラを一度でも手にすれば、なぜそれが愛すべき存在なのかはすぐに理解していただけるだろう。
ちなみに写真はすべてSSカラーだが、比較的入手しやすい色といえる。深入りするとキリがない性癖のため、これ以外に手を出すことを自身に禁じていたりする。
長らく、いろいろなタイプのルアーが持つ個性を楽しんできたが、このところ考えるのはザラのことばかり。去年の釣り納め以来、このペンシルベイトで釣ることの充足感に中毒してしまった感がある。
先輩諸氏へ
もしこの記事が目についたら、つたない部分はどうぞ笑ってお許しください・・・
