FO-60 30thアニバーサリーのインプレッション
三年ほど前に書いた『FO-60のインプレッション』という拙文がよく読まれている。トップの素人が現行リザーバースティックをいっぱしに語っているところは赤面の至りだ。
ただ、今になり、ひどく間違ってはいなかったと思わないでもない。それはかつてスミス30周年記念としてリリースされた復刻FO-60を手に入れたことによる。
復刻版とはいえ、これ自体15年前の製品だ。リリースに当たっては、最初期のアクションを忠実に再現するというテーマが掲げられたという。
1979年にデビューしたFO-60は、生産が終了するまでの約10年の間に少しずつアクションが変化していったらしい。もともとはバットが強めの、今でいうバーサタイルな性格だったが、最終的にはスローになったようである。
さて、オリジナルを目指した復刻版はどんな竿だろうか。
その前に、なぜこれに手を出したのかを少々…
スミスは昨年、FO-60Ⅱという新型を発表した。需要衰退により、理想的なアクションを出せる素材が選べない今、ならばいっそ最新のグラスマテリアルを使って現代版のFOを創ろうというコンセプトである。
うがった見方をすると、スミスは現行のFO-60が必ずしもパーフェクトではないと言っているに等しい。私はスミスの正直さと、まだなおこの竿を追求していこうとする姿勢に打たれた。と同時に、現行品に抱いてきた違和感がはっきりしてきた。
そうすると、本来のFOがどんなアクションなのかを知りたくなったのである。
意外に硬い印象の現行に対して、30周年復刻版は「たゆん」としている。曲げたあとの戻りスピードがこの二者はまったく異なるのだ。これならわかる。中学の頃友人に触らせてもらったFOはこんな感じだった。
まだ一度しか使っていないが、ゆったりと投げられる印象。ペンシルの場合、ラインテンションを掛けっ放しでもよく動く反面、スラックをはたくような動かし方ではあまり反応が良くない。この点に関しては同時に使っていたGO-102の優位性がはっきりと理解できた。
次はぜひ魚を掛けて釣り味を確かめたいところである。
こんな一曲
『また君に恋してる』坂本冬美
しみじみ、ええな~と唸る。それ以上言葉もない。
無邪気な道具
二年ほど前にある方の記事で見かけ、いつか作ろうと思っていた。
まだ使う機会に恵まれないが、これはいいものだと思う。
突き詰めれば魚を水から上げずにリリースすることは可能だ。ただ人情として、顎をつかんで重さを感じ、長さを測って写真を撮る、ここまではやりたいのである。
少し水を溜めれば、ボートのスノコを濡らして魚を置くよりもダメージが少なくなるだろう。
このメジャーのいいところは他にもあって、もろもろの道具の中でもかなり妄想に役立つのである。
諸事情で部屋の片隅にフットコン一式をまとめてあるのだが、どう贔屓目に見ても邪魔でしかない。この手のものはガレージに置かれてこそロマンをかき立ててくれるのだろう。
そんな中にあってメジャートレイは微笑ましい存在といえる。上限の58cmを載せても体高はちゃんとハマるだろうか…などとアホな心配をしてみたり。
前回持ち込んだ際に不便を感じたので、ストラップをつけて肩へ掛けられるようにした。ボートセッティング時、いかに道具類を楽に運搬するかは大きな問題である。
この紐も、もっと粗くて断面の四角い革が欲しかったのだが見つからず、手芸用の丸革とした。これはこれでいいかなと思っている。
なんにせよ、無邪気な話ではある。
こんな一本
『シーバスリーガル・ミズナラ・スペシャルエディション』
クリスマスに妻からプレゼントされたもので、とても手を出せるような代物ではない。
ミズナラは水楢。老舗のブレンダーが日本の樽に目をつけるのだから、やはり一大産地と認められているのだろう。
アルコールというよりはスイーツ。大事に飲んでいるのでまだすこし残っている。





