2日目の朝を迎えました。
今日は電車で大津港駅まで戻った後、いわき駅まで歩きます。
福島県に入ればそこがいわき市ですが、いわき駅はまだ遙か先。
ゴールするためには、昨日より少し短いくらいの距離を歩かねばなりません。
帰りの電車がいわき駅を出発するのは17時半。
それまでに何が何でも着きたいところです。
幸いにも宿の朝食は6時半スタート。
すでに大勢の宿泊客が朝食を始めている中こちらも朝食をいただき、
そのまま磯原駅へ向かったのでした。
2日目・6月9日(日) 歩行区間:大津港→いわき 天気:曇り
大津港(7:20発)-
7時過ぎの電車に乗ってひと駅、大津港駅まで戻ってきました。
現在は全ての特急が通過する大津港駅ですが、デザイン駅名標が設置されていました。
駅の外には小さな池。
そこにも六角堂が建っていました。
準備体操終えたら、2日目スタート。
まずは昨日歩いた県道を少し戻りました。
最初の交差点で県道を離れて、北東方向に続く小道へ。
しばらく進んだ後、折り返すように続く坂道を登りました。
坂道を登った先は住宅地でした。
これから進む道の関係で少し西に進みつつ住宅地を北へ進むと、
突き当たりが見えてきたところで再び下り坂。
突き当たりの道は浜街道。
正面には次の丘がすでに見えています。
浜街道に一瞬足を踏み入れるも、次の角で再び北へ。
急な登り坂で一気に丘を登り返しました。
しばらく道なりに進みましたが、
また折り返すように左上に見えてる道へ進みました。
再びググッと坂を登り、登りが落ち着いたと思ったら舗装が途切れました。
ちょっと怪しい感じですが、道はまだ続いています。
そのまま少し進むと…
すごい風景が待っていました。
これは「勿来切通」と呼ばれる場所で、
ちょうど茨城県と福島県の県境に位置しています。
この切通し自体は浜街道ではありません。
しかしながら、このあたりで大回りをしている浜街道の短絡ルートの建設が考えられ、
1600年頃にまず洞門が完成し、その後切通しにしたといわれています。
完成後は平藩の参勤交代でも勿来切通が利用されたそうです。
短絡路の南側はその後に建設された常磐線と重なってしまったため、
現存するのはこの切通しから北側のみとなっています。
さて、これで無事に福島県に突入と思ったのですが…
その先はこの有様。
一面の藪でした。
先へ進むのをためらいかけましたが、
完全に道を見失ったら引き返そうと、それっぽい所を進むと…
さっきよりは道になってきました。
下るにつれてじょじょに道っぽくなってきて、
最後は舗装路も現れました。
無事国道6号に合流しました。
これで浜街道とも合流。
右手には勿来の二ツ岩と鳥居が見えていたはずですが、
歩いた時は眼中になく、そのまま進んでしまいました。
勿来の関跡三叉路交差点で左折して国道を離れました。
ここから線路をくぐって、勿来の関へ向かいます。
駐車場を過ぎた辺りから緩やかな登り坂が始まりました。
さっき下った丘をもう一度登る格好です。
(その12へ続く)