というわけで、また真冬に戻って次の全駅間歩き。
前回も寒の戻りで気温は真冬に近かったのですが…。
今回歩く路線は箱根登山鉄道です。
最近社名が「小田急箱根」に変更され、
公式には「箱根登山鉄道」という名前は消滅してしまいましたが、
歩いた当時はまだ社名も「箱根登山鉄道」だった時期であり、
なおかつこちらの方がピンとくるので、今回はこのまま紹介したいと思います。
箱根登山鉄道の「鉄道」路線には現在、鉄道線・鋼索線・箱根ロープウェイがあります。
この3種類の路線を乗り継ぐことで小田原駅から芦ノ湖まで行くことができます。
今回はこの3路線を一度に全部歩きたいと思います。
朝7時前の小田急線小田原駅。
小田急線の終着駅ですが、第1ラウンドのホームがこの先にあります。
第1ラウンドは鉄道線(箱根登山電車)。
登山電車専用ホームは11番線の1面1線。
…といっても、今ここに来る電車は小田急の通勤電車ですけどね。
新宿と箱根湯本を結ぶロマンスカーは左側の小田急線ホームから出発します。
かつては小田急線の急行列車も頻繁に直通していましたが、
現在は料金不要列車の直通は行われていません。
鉄道線(箱根登山電車)は、小田原から強羅までを結ぶ15.0kmの路線。
現在は小田原-箱根湯本間と箱根湯本-強羅間で完全に運行系統が分離しており、
前者を走る営業列車は全て小田急の車両のため、
小田急箱根線のようなポジション。
ん?
定期点検のため、
箱根登山ロープウェイの大涌谷-桃源台間は運休しています
とな…
なんですとぉぉぉぉぉぉ~。
第3ラウンドのロープウェイが一部運休との情報。
まぁ、「乗る」メインではなく、「歩く」メインなので良いといえば良いのだが、
帰りは元来た道を乗り物で戻る予定。
代行バスは設定されているものの、ロープウェイより時間かかるし、
それゆえ最終便も早くなるはずなので、シビアな展開になりそう。
2月17日(土) 歩行区間:小田原-桃源台 天気:曇りのち雨
小田原(7:00発)-箱根板橋(7:28着)-
というわけで、小田原駅東口に出てきました。
今回もここからスタートです。
天気は曇り。
これから晴れるみたいなこと言ってるけど…本当かな?
まずは駅前通りを東へ。
さっさとスタートしたかったけど、
GPSがなかなか衛星をキャッチしてくれなかった。
5分くらいロスしたかも。
ようやく電波をキャッチしたところで全駅間歩きスタート。
すぐに右折して小田原城の方向へ。
やがて右手に小田原城のお堀が見えてきました。
小田原城といえば2年前歩いたエクストリームウォークのスタート地点。
右奥の門から出てきて、この道に合流したはず。
この道は今年の秋にまたエクストリームウォークで歩くことになりそう。
左で咲いてるのは、
梅?カンヒザクラ??河津桜???
御幸の浜交差点を右折して国道1号へ。
いよいよ箱根の山へ向かって足を進めます。
少し歩くと左手に小さな金次郎さんと路面電車が…。
ん?
路面電車??
実は戦後しばらくは小田原にも路面電車が走っていたそうです。
運行主体は、今歩いている箱根登山鉄道。
最盛期には国府津から箱根湯本まで路線を延ばしていた市内線。
国鉄や自社の鉄道線と並行するために、
1935年には箱根板橋-小田原駅間に短縮され、
1956年に全面廃止されたそうです。
そのまま国道を進むと、モダンな建物が。
その奥には東海道本線のガードも。
ガードをくぐると、今度は東海道新幹線のガード。
信号は板橋見附…このあたりが小田原城下町の端っこだったのか。
東海道新幹線のガードをくぐれば箱根板橋駅まであと少し。
心なしか駅前商店街の雰囲気が漂っている。
最初の駅・箱根板橋駅に着きました。
標高は16メートルで、スタートの小田原駅とほぼ変わらず。
駅員配置駅ですが、この時間はまだ駅員がいなかった。
人が写っていない写真を撮り直したつもりだったけど、無かったのでこれで勘弁。
ホームは1面2線の島式。
左側にもうひとつホームがありますが、
これはかつて箱根登山鉄道の車両が小田原駅まで運行されていた頃の名残。
当時は箱根登山鉄道の車両が左側のホーム、
小田急の車両が右側のホームを使用していました。
枕木をよく見ると、三線軌だった頃の跡が残っています。
(その2へ続く)
小田原駅から箱根板橋駅手前までのGPSログ(1/13,500)です。