(その2からの続き)
実は、最終日(3日目)の予定は
前日の夜まで決まっていませんでした。
だから「明日はどこに行くの?」と訊かれても、すぐ回答ができず…。
そして、ふと思いついたのがこれから向かうルートでした。
時刻表見るまで、ちゃんと繋がるか心配だったのですが…。
せっかく乗った特急列車でしたが、
早くも次の遠軽駅で降りてしまいました。
遠軽駅にはこんなアイテムが残っています。
ちょっとアナログな表示方法ですが、注目すべきは一番下です。
一番下には「紋別・名寄方面」と記されています。
これは1989年に廃線となった名寄本線の案内です。
30年も前に廃線となった路線の案内が未だに残っているのは貴重ですね。
ちなみに0番ホームは1番ホームの向かい、駅舎の北側にありました。
ご当地入場券を買ったら、
市街地を5分ほど歩いてバスターミナルへ向かいました。
遠軽は駅前にバスターミナルがあるわけではないので、要注意です。
ここからバスを乗り継いで、名寄を目指します。
30年前まで同じ区間を結んでいた名寄本線の代替バスです。
昔は全区間を直通するバスもあったそうですが、今は乗り継ぎしなければなりません。
バスターミナルの窓口で「2dayフリーパスポート」をゲット。
料金は3,000円と一見ちょっと高めの金額ですが、
遠軽-名寄間の片道運賃だけで合計3,800円ほどするので、
名寄に行くだけで元がとれてしまいます。
まずは紋別行きのバスに乗車。
遠軽出発時点で4~5人ほど乗っていました。
ひと区間だけ特急乗ったのは、このバスに乗るためだったんですよ。
湧別ターミナルです。
途中のバス停でもちょいちょいお客さんを拾っていました。
比較的近距離の利用が多い印象でした。
オホーツク紋別空港周辺です。
いつの間にか経路変更していたようで、
一部の便は空港ターミナルまで乗り入れているようです。
何度も北海道に旅行していますが、ここはまだ使ったことがありません。
紋別そのものに用事が無い限り、なかなか使う機会なさそうですが…。
遠軽から1時間半ほどで紋別ターミナルに到着しました。
かつてここには名寄本線の紋別駅がありました。
次のバスまで少し時間があったので、紋別港まで行ってみることにしました。
ここはかつての「駅前通り」です。
5分ほどで紋別港に到着。
流氷のかけらが港内に滞留していました。
ちなみに「ガリンコ号」のターミナルは市街地の外れ。
歩くと1時間近くかかる場所なので、あしからず。
再びターミナルに戻り、
雄武(おうむ)行きのバスに乗って、興部(おこっぺ)に向かいました。
市街地を抜けると、海岸沿いを走りました。
奥に見える緑色の鉄橋は、名寄本線の遺構です。
45分ほどで興部に到着しました。
ここで名寄行きのバスに乗り換えました。
到着する時刻と乗り換えるバスの発車時刻は同じでした。
時刻表では接続できるように書いてあったのですが、
遅れたら置いて行かれると思い、ちょっと焦りました。
ここから下川までは閑散区間。
興部出発時点で、乗客は自分を含めて2人だけでした。
次第に山深い区間に入っていきました。
下川市街地にさしかかりました。
天気も急速に良くなりました。
ここから急に利用者が増えはじめ、
最終的には15人くらい乗っていたと思います。
興部から1時間半あまりで名寄に到着しました。
名寄本線代替区間はここで終了ですが、もう1本バスに乗りました。
1日3本きりの深名線代替バスです。
前乗ったときは都市間タイプのバスでしたが、
今は通常の路線バスで運行しているようです。
駅前では誰も乗りませんでしたが、
ショッピングセンターの前でお年寄りが2人ほど乗ってきました。
まもなく天塩川を渡りました。
もう、どこ行くかわかりますかね?
(その3へ続く)