日光への道3回目(東武日光線全駅間歩き3 南栗橋-新大平下) その5・夕暮れの岩船山を眺めつつ | 駅から駅まで・旅のあしあと

駅から駅まで・旅のあしあと

鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
X(Twitter)アカウント:@Oaksky8

 

4回目からの続き

 

-藤岡(15:05発)-静和(16:50着・17:05発)-新大平下(17:54着)

 

 


県道11号を北に進みます。

しばらく進むと沿道にも農地が目立つようになります。

渡良瀬遊水池を出てからずっと曇りがちだった空も、晴れ間が覗くようになりました。

 

 

 

藤岡駅から1時間ほど歩き、東武線を越えました。

 

 

 

そこから少し進んで、岩舟國岩舟町に入りました。

佐野市からも栃木市からも独立を保ってきた岩舟町も、来年ついに栃木市と合併するそうです。

 

 

 

岩舟町に入ってしばらく歩くと、左手に岩船山が見えてきます。

岩船山は斜面が切り立った特徴的な地形をしていますが、

これは江戸時代以降、当地で岩船石の採掘が行われためだそうです。

JR両毛線の岩舟駅近くには、岩船石に関する資料館「石の資料館」があります。

 

岩船山は、栃木県北部から続く足尾山地の末端部にあたります。

そのほかにも岩舟町内には、高さ数十メートル程度の小高い「独立峰」がいくつも見られます。

足尾山地の延長でこのような地形が見られるのか、

それともほかの何かが関係しているのか、よく考えるとちょっと不思議です。

 

 

 

県道11号をさらに北へ歩きました。

 

 

 

和泉交差点を右折して、まもなく静和交差点を右折。

県道160号に入りました。

 

 

 

静和駅に続く駅前通に入りました。

確かに商店が連なっていますが、シャッターが下りてる店が多い…。

 

 

 

藤岡駅から延々歩くこと2時間弱。静和駅に着きました。

夕方5時前という時間のせいか、駅周辺はひっそりと静まりかえっていました。

 

 

 

ホームは1面2線の島式。

 

藤岡方面から普通列車が入ってきました。

列車がホームを離れ、数人の乗客が改札に向かうと、ホームは元の静寂を取り戻しました。

 

 

 

静和駅を出てみると、西陽が正面から差し込んできました。

陽はずいぶん低くなり、真正面から見るとまぶしかったです。

夕暮れ時の静和駅は、名前の通り、静かな雰囲気が漂っていました。

 

 

 

今日最後の駅間に入ります。

まずは静和駅近くを走る県道36号を少し東に進み、線路を越えました。

 

 

 

水田地帯を突っ切る道路に入りました。

 

 

 

今日スタートしたときには視界に入らなかった山並みが、視界の先にはっきりと見えました。

 

 

 


夕日に照らされ、岩船山がシルエットのように映し出されていました。

この岩船山は、先の東日本大震災で山体の一部が崩落しました。

写真の中央、不自然にV字形に切れこんでいる箇所がそれにあたります。

写真を見るだけでも、大規模に崩落を起こしたことが分かります。

 


 

道は水田の先にある集落へと続いています。

さらにしばらく進むと、東武線の線路と合流し、線路の隣を歩きます。

線路の先に駅っぽい設備が見えるころには、周囲は住宅地へと変わっていました。

 

 

 

駅手前の踏切を渡り、駅の西口へと向かいます。

旅館や商店も点在しますが、駅前というよりは住宅地の中といった雰囲気です。

 


 

今日のゴール駅、新大平下駅に着きました。

駅に隣接して大きな工場があるためか、駅の出入口は2箇所設けられています。

ちょうど日没時間を迎え、気がつくと周囲は随分暗くなっていました。

 

 

 

ホームは2面4線。

 

小学校の林間学校で、東武線の団体専用列車に乗って日光へ行ったことがあります。

そのとき途中休憩したのがこの新大平下駅だったと思います。

団体専用列車といっても、トイレの無い通勤形車輌だったので、途中休憩をしたんだと思います。

ホームにも降りたはずですが、もう20年近く前のことで、そのときのことは覚えていません。

 

 


浅草からここまで、歩いた距離で110km余り、東武線の営業キロでも80kmを越えました。

日光までは、東武線の営業距離で55km弱。

日光への道も後半にさしかかりました。


 

長文におつきあいいただき、ありがとうございました。

 

最終回(新大平下-東武日光) へ続く)

 

 

駅から駅まで・旅のあしあと

 

藤岡駅先から新大平下駅までのGPSログデータです。