武蔵野線全駅間歩き1(西船橋-南越谷) その1・船橋市のミステリーサークル | 駅から駅まで・旅のあしあと

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今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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こんにちは。

4月は桜の名所を引っかけながら全駅間歩きしたいなぁと思っていたら、

桜が早く咲きすぎて、早く散ってしまい…。

 

まぁ、前回桃も桜も見ることができたんで、まあいっか。

 

 

 

今回は、武蔵野線を選んでみることにしました。

 

 

武蔵野線は、貨物線から生まれた路線なので、元々ある町同士を結んでいるわけではありません。

これは、「平行して走る」主要道路も乏しいことを意味しています。

さすがに、武蔵野線も開業して40年経つので、だいぶん道路は整備されているみたいですが。

 

そんな全駅間歩き泣かせの武蔵野線にチャレンジしてみたいと思います。

 

 

 

あ、前回途中で壊れてしまったカメラですが、

 

 

修理に出して、無事生還しました。

ご迷惑をおかけしました。

 

 

<他の武蔵野線シリーズはこちらから>

 

 

2回目(南越谷-北朝霞)

3回目(北朝霞-府中本町)

 

4月13日(土) 天気:快晴 歩行距離:39.0km 歩数:約63,000歩

西船橋(6:51発)-船橋法典(7:39着・7:50発)-市川大野(8:49着・9:00発)-東松戸(9:32着)-

 


 

今回のスタート駅、西船橋駅です。

西船橋駅は、千葉県内で最も乗降客の多い駅です。

JRのみのカウントでも、隣の船橋に次いで県内第2位…恐るべし、船橋市。

 

 

 

 

京葉線東京方面のホームには、列車を待つ人の長い列ができていました。

この西船橋駅から、反時計回りに武蔵野線を歩きたいと思います。

 

 


 

 

まずは、駅前から続く道を北に進みます。

 

国道14号(千葉街道)を越えるところに「葛飾商店会」という看板があります。

葛飾といっても、東京都というわけじゃありません(笑)。

かつて、このあたりは「葛飾」と呼ばれていたのですが、

西船橋駅ができ、略称でもある「ニシフナ(西船)」が定着し、地名まで変わってしまったんだそうです。


京成線の踏切を越えると、周囲は閑静な住宅地へと変わります。

 

 

 

しばらく歩くと、T字路に突き当たります。

 

写真で見る限り、何の変哲もないT字路なのですが、

地図で見ると…

 

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ミステリーサークルが出現!

 

現在地は、行田西小学校の左にある交差点です。

 

よく見ると、上の写真の道路も少し曲がっているように見えますよね。

 

この正体を突き止めるべく、円の中心に行ってみたいと思います。

 

 


 

 

円の中央部は、県立行田公園になっています。
公園の中央部には「船橋無線塔記念碑」が建てられています。

 

 

この場所には、かつて海軍無線電信所船橋送信所がありました。

 

この送信所は、大正時代に海軍の通信施設として建設され、

太平洋戦争開戦を告げる「ニイタカヤマノボレ」の電文もここから送信されたそうです。

「船橋」という地名を世界的に有名にした場所がここなのです。

地図に現れた「円」は送信所の敷地外縁にあたる部分なんだそうです。

 

 

なぜ円形の敷地だったか…

 

確か、周囲の構造物が電波の送受信に影響するためとか、そんなことだったと思うのですが。

 

 

 

北端部にさしかかりました。

写真の道路が地図に「円」を描いています。

 

 

 

 

行田公園を南北に貫く県道を北に進みます。

 

所々に農地も見える道をしばらく進むと、木下(きおろし)街道に突き当たりました。

 

 

 

木下街道を西に少し進んで、船橋法典駅に着きました。

 

 

 

ホームは1面2線の島式です。

西船橋駅は地上3階に駅がありましたが、ここは掘割下にホームがあります。

 

西船橋駅は東京湾につながる低地に駅がありますが、

実は、そのすぐ北側まで下総台地が迫っています。

峠道のような急坂があるわけではないので、意識していないと登っている感覚はありませんが、

駅が掘り割りの下にあるということは、台地に入ったことを感じさせます。

ここから、鉄道も道路もしばらく台地と低地を行ったり来たりすることになります。

 

 

 


この駅には、通常使われる出口のほかに、もう一カ所・臨時口が設けられています。

 

 

このうち臨時口は、中山競馬場専用出口になっていて、

木下街道を挟んで反対側にあるもうひとつの駅舎に繋がっています。

この「もうひとつの駅舎」には出口がなく、そのまま中山競馬場に続く地下道へと繋がっています。

 

歩いた日は競馬開催日でしたが、時間が早かったため、この出口は開いていませんでした。

 

JRと聞いたら後ろにを無意識にくっつけてしまう人には、おなじみの場所かもしれません。

 

 

 

船橋法典駅は、中山競馬場の最寄り駅です。

 

地下道はまだオープンしていなかったので、地上ルートで中山競馬場の正門まで行ってみました。

まだ朝8時前というのに、大勢の人が正門の前で開門を待っていました。

もっとも、この翌日は皐月賞が行われたので、もっと多くの人が来場したんだと思いますが。

 

正門と県道を挟んだ反対側には、復元された旧正門が建っています。

 

元々競馬に行ったことがないので、歩いた後に中山競馬場のことを調べてみたのですが、

旧正門に関しては、ほとんど情報がないのがちょっと意外。

 

調べてみると、競馬場に行ってみたくなりました…でも、負けるのは嫌ですが。

 

 


 

 

中山競馬場正門の前を通過する県道で一路北を目指します。

 

中山競馬場の北側から市川市に入ります。

 

 

 

このあたりは都市の郊外という感じで、ロードサイド店舗も数多く建ち並びます。

 

大柏橋交差点を右折し、大柏川に沿ってしばらく進みました。

 

 

 

中高層マンションを横目に再び北上します。

やがて道路の先に市川大野駅が見えてきますが、周囲は閑静な住宅街です。

中高層マンションがある大柏川周辺の方が駅前っぽい感じがするのは気のせいでしょうか。

 

 

 

 

市川大野駅に着きました。

 

駅そのものは低地にある高架駅ですが、すぐそばまで丘が迫っています。

 

 

 

ホームは2面2線+待避線の相対式

ホームの間に1本線路があることも手伝って、とてものんびりした感じがする駅でした。

 

 


 

市川大野駅を出ると、道は再び台地へと向かいます。

 

一応、主要県道を歩いているはずなのですが、

左の写真のように、とてものんびりとした雰囲気が漂っています。

 

 

 

このあたりは梨の生産がとても盛んです。

 

 

 

 

松戸市に入りました。

 

国道464号を横切り、さらに北へ進みました。

 

視界は開けていて、1km近く先の東松戸駅がはっきりと見えました。

地図上では道が曲がりくねっていたので、丘でも越えるのかと思ったのですが、

どういうわけか、道路は台地の畑の中をうねうね蛇行するように走っていました。

道ばたに咲いていた菜の花がとてもきれいでした。

 

 

 

再び住宅地の中へ。

 

 

 

 

東松戸駅に着きました。

 

 

 

ホームは2面2線。

上を通過する高架は北総鉄道です。

 

 

 

ここまでの歩行距離は10kmあまり。

今日の全駅間歩きはまだ始まったばかりです。

 

その2へ続く

 

 

 

 

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西船橋-東松戸駅間のGPSログデータです。

ここから新松戸までの区間は、台地と低地を行ったり来たりするため、

地図で見るよりも意外とアップダウンがあったりします。

この区間は、電車に乗ってても、高架だと思ったら掘割区間に入ったりしますよね。

要は、台地を通過するときは掘り割りの下、低地を通過するときは高架…という感じです。

 

台地といっても、そんなに高さがあるわけではないので、登るのが嫌になることはありませんが。